Eighter -Practical Era-
57ther 〜温めなる逓信大戦(レイセン) A〜



#0
 冷戦……それは日本のとある秘密組織
※そりゃレイセン……しかも結局発足はしなかったし……
 戯言はここまでにして、冷戦とはロシアがかつてソ連だったころ、アメリカとの一触即発なアレコレである
※適当すぎんだろ!
 そして今、新たなる冷戦の幕が上がる!?
 君は戦場に咲くひまわりを見たことがあるか!?
※レイセン→ひまわりって流れじゃねぇからッ!

#1
 ロシア、某所
*「クッ、このままでは我々は……敗北を喫してしまいます……」
 とあるオフィスの一角……その会議室でサングラスをかけた黒服たちが何やら相談を行っていた。
*「何としてでも、この戦い、奴らに負けるわけにはいかん!」
*「もはや手段を選んでいる場合ではありません!これを使いましょう!」
 ドカッ
 その時、一人の男がアタッシュケースを机の上に叩きつけて中身を見せる
※どうでもいいけど精密部品だったらショックで壊れそう……
一同「こ、これは?!」
*「秘密兵器ですよ……これを使えば、必ずや奴らを倒すことができます!」
一同「ッ!」
 『奴らを倒すことができます』……その断言は今のこいつらにとっては凄まじく魅力的な響きだった。
*「ならば早速、ソレを使って試作機を組み立てろ……そして、戦場に送り出せ!」
*「ハッ!」
 こうして、謎のプロジェクトは始動した
※いや、謎って……

 しばらくの後……
 天四斗(あまよと)天四斗(あまよと)工業3-J
 その日、教室には突如として謎のサングラスの集団が侵入してきて授業どころではないはずなのだが、そんな事
は天四斗(あまよと)のDr.キリコとGTRのタッグの前には何の意味もなさない。
品辛斬子(ぴんから・きりこ)「よし、じゃ、授業を始めるぞ」
一同「何事もなかったかのように授業を始めないでください!」
 何事もなかったかのように授業を始めだす教師陣に対して一番驚いたのは言うまでもなく侵入者達である。
*「ちょ、ちょっと待ってください……」
*「普通ここは何事かと驚く場面でしょうに!」
風見原莉暗(りおん)「フッ、我々は過酷な試練の果てに教員職を手にした猛者なんでな……」
※普通はそんな試練の果てに教員職を手にする人はいません……
一同「えぇ……」
斬子(きりこ)「まぁいい……貴様らは一体何者なんだ?……もし授業の邪魔をするというのなら即刻出て行ってもらおう」
莉暗(りおん)「だが、何やら面白いことをしでかすつもりならば乗ってやる!」
一同「乗るなッ!」
 教師二人の発現に、なんなんだ、このクラスは?……と侵入者は困惑する。

#2
 気を取り直し、とりあえず話を聞いてみると、このサングラスの集団はMCCメリーパーなる会社の社員一行だと
いう。
 MCCメリーパー……それはロシアとドイツの通信事業社が共同で出資して作られた会社だという。
*「我々はアンドロイド開発において境界線上のベライゾンに負けるわけにはいかんのだ!」
 その発言にガクっとずっこけそうになる一行。
榛木秦(はしばみ・しん)「あ〜〜、ちょ、ちょっといいですか……」
*「まだ話の途中なんだが……まぁ、いいだろう。なんだ?」
(しん)「境界線上のベライゾンが作ったアンドロイドってスマホとかの類じゃなくて……」
 正確には人型ロボットの方のアンドロイドを作ったのは境界線上のベライゾンジャパンなのだが……まぁいいか
どうでも……
*「ハッ、貴様は俺たちを馬鹿にしているのか?人型ロボットの対決に決まっとるわ!」
一同「え〜……」
 なんで通信事業社なのに、人型ロボットの方のアンドロイド開発に力を入れるんだよ!と一同が心の中で盛大に
突っ込んだ。
*「では見せてやろう。これがわがMCCメリーパーが技術の粋を結集して作り上げた最高傑作、グラン23Moだ!」
一同「ぐ、ぐらん、つーすりー……も?!」
 明らかにとあるゲームの名前をパクったかのような名前で紹介されて登場するのは、想像した通りのメカ耳少女
だった。
*「さぁ!ウチのアンドロイドとどちらの性能が優れているか、尋常に勝負だ!」
斬子(きりこ)莉暗(りおん)「ちょぉ〜〜〜っと待ったぁ〜〜〜!」
 と、そこで突如割って入る天四斗(あまよと)のDr.キリコとGTRのタッグ。
*「な、なんですか!?」
斬子(きりこ)「公平を期すために審判を用意しよう」
*「あ、ありがとうございます……」
 思わずお礼を言うMCCメリーパーの社員であった。
莉暗(りおん)「では、入ってきてもらおう……アンドロイド研究開発の最先端にして第一人者、SHILの……名前は知らんけ
ど審判役を買ってくれた人」
一同「うぉい!」
 名前くらい聞いとけ!と盛大に突っ込む一同。
 さておき、これで舞台は整った!


続

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