Eighter -Practical Era-
42nder 〜物理科高の優等生 A〜



#0
 例え、魔法が使えなくたって、物理で一発解決よ……雷神愚鋒譜(ライジング・ホープ)
 手を伸ばせば……と、いうようなことは一切関係ないのですが
※じゃ、なんだったんだよ!今のは!
 今回は天四斗(あまよと)のDr.キリコ、GTRのタッグにより謎のイベントに駆り出されることになる一行。
 そのイベントの名は……

#1
 天四斗(あまよと)天四斗(あまよと)工業、3-J
品辛斬子(ぴんから・きりこ)「あ〜、体育祭や文化祭も終わったが、実はな、まだもう一つ大きなイベントがあるんだが……」
 それはある日の出来事。
 唐突にそんなことを言い出すの天四斗(あまよと)のDr.キリコに対し、なんかあったか?とみんな首を傾げて考え込む。
風見原莉暗(りおん)「まぁ、一般には知られていないイベントだからなぁ……」
 そういうのは一大イベントに含めなくていいから!と一同大ブーイング。
 しかし、そんな一行の罵声もどこ吹く風。二人はつらつらと説明を始める。
斬子(きりこ)「まず、インフルエンザなどのパンデミック発生のような諸事情につき学級閉鎖……いや学校閉鎖的なことが
起こって学校が学校として機能できなくなるという前提条件がつくのだが……」
莉暗(りおん)「その間、健康な生徒は暇を持て余すことになる」
斬子(きりこ)莉暗(りおん)「そ・こ・で・だ。そんな暇を持て余した健康な生徒たちによるイベントが用意されたのだ!」
一同(いや、街に出て遊ぶとか家に引きこもって遊ぶとかあるでしょうに……)
斬子(きりこ)莉暗(りおん)「その名も休校戦という」
一同「アウトぉ!」
 どこの魔法〇高校だよ!と魂の叫びが教室を震撼させる。
榛木(はしばみ)秦「ってか、ウチの高校学級閉鎖とか起きてないんじゃ?」
斬子(きりこ)「まぁ、慌てるな、人の話は最期まで聞くものだぞ」
一同(絶対に『さいご』って違う漢字だ……)
斬子(きりこ)「実に面白そうなイベントだってことで折角なのでエントリーしてみた」
一同「すな〜!」
 マテやコラ!と一同魂の叫び再びであった。
楸木(ひさぎ)秋「ってか、エントリー制なんですか?」
 どうでもいいところに食いつく秋であった。
莉暗(りおん)「インフルエンザの流行り具合などによって参加者は大幅に偏ることがある」
斬子(きりこ)「そこで助っ人的な存在として休校じゃない学校の生徒もエントリー可能な仕組みになっているんだ」
 なんとなく理屈は分かるけど、だからと言って面白そうだからってな理由だけで勝手にエントリーしないで欲し
いと一行が思った瞬間であった。

#2
莉暗(りおん)「さて、では休校戦の話を続けるぞ」
 一行の恨みがましい視線を軽く無視して説明を続ける二人。
斬子(きりこ)「ルールは到って簡単。休校になった学校を舞台にバトるだけだ」
一同「大雑把すぎるわ!」
*「そんな適当な説明で済ませるのはやめてくださいよ」
一同「え?誰?」
 と、そのとき、教室のドアがガラっと開き、突如一人の女性が入って来る。
 そのまま天四斗(あまよと)のDr.キリコ、GTRの二人にはぁ、とため息を付きつつみんなを見る
*「私は休校戦実行委員会の音無无彩(なあや)」
 休校戦を滞りなく進行させるための案内人で、もろもろの説明などを行うべくやってきたのだという。
音無无彩(なあや)「休校戦というのは休校になった学校の屋上にあるフラッグを二つのチームが奪い合うというシンプルな
戦いです」
 なお、休校になった学校の生徒がその学校で闘うのはあまりに有利になるため、別の学校で闘ってもらうことに
なりますとも付け加えられる。
无彩(なあや)「そして、今回の舞台は先日新型インフルエンザ、()りインフルエンザにかかって休校になってしまったさる
女子高で……」
男子一同「女子高、イェッハ〜」
 女子高と聞いて途端に騒ぎ出す男子(バカ)共。女子からの白い視線もなんのその。
无彩(なあや)「あの、少し静かにしてくれませんかね」
 まだ説明の途中なので……と无彩(なあや)が声を張り上げてみるのだが、効果はあまりない。
斬子(きりこ)「ここは私に任せろ!」
莉暗(りおん)「はい来た」
 天四斗(あまよと)のDr.キリコが立ち上がるとともにGTRが无彩(なあや)にヘッドホンをかぶせると同時に自分も両手で耳をふさぐ
 そして、天四斗(あまよと)のDr.キリコは窓の前に移動し……
一同「や、やめてぇええ!」
 爪でガラスをキィ〜〜〜ってやるつもりだ……途端に恐怖でみんながし〜〜んと静まるのであった。
斬子(きりこ)「なんだ、ここからが面白いところだったのに」
一同(シャレになんねぇ……)
无彩(なあや)「……ええっと、説明続けますね……」
 かぶせられたヘッドホンを外して教卓に置くと无彩(なあや)は説明を続ける
无彩(なあや)「ええと、どこまで話したっけ……あ、そうそう、今回の貴方がたの相手ですが、アメイジングインフルエン
ザで休校になった川口第三高校となります」
莉暗(りおん)「川口第三高校か……あそこは数々の名人がいるというから気を付けるんだぞ」
一同「何の名人ですか?」
莉暗(りおん)「それは知らんが……」
 知らんのかい!と一行。
 ってか、そもそも、その名人もインフルエンザでダウンしてるんじゃないか?
 だったら、そんなに脅威を抱かなくてもいいのではないか?
无彩(なあや)「では、これから戰いの舞台へと移動してもらいますが、準備はいいですか?」
 なお、竹刀とか木刀とかは武器として持ち込んでOKとのこと。
 と、言うわけで一行はなし崩し的に参加させられる羽目になった休校戦へと出向くのであった。
 果たして、女子高で彼らを待ち受けるのは何か?


続

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