Eighter -Practical Era-
40ther 〜文化祭のその中で B〜



#3
 天四斗(あまよと)工業文化祭
 クラスの出し物まで暇なので(いや、完全に暇ってわけじゃないけど)敵情視察、もとい、他のクラスはどんな
出し物やっているか見に行くことにした一行。
 校舎内をぶ〜〜らぶらしてると……電気科のお化け屋敷にたどり着いたのだった
※どこの通りの達人だよ!
生徒「ちょちょちょ、入っていってくださいよ……」
 いきなり去って行かれても困るので引き留める電気科生徒
品辛斬子(ぴんから・きりこ)「いいや、待てないな」
 ちょっとは待ってあげて……と思う一行
生徒「お化け屋敷楽しんでいってくださいよ」
 教師にすがりつく生徒の図……
風見原莉暗(りおん)「実は私たちはゴーストタイプなのでお化けから攻撃を喰らうと効果は抜群になってしまってな……」
生徒「あ、じゃあ、仕方ないですね……」
一同「そんなんで納得すんじゃねぇよ!」
 ノーマルタイプ以外いるわきゃねぇだろ!と一同の盛大な突っ込みであった。(あとはせいぜい格闘、エスパー
は探せばいるかも……しれない……)
生徒「はっ、確かに……」
 一行の突っ込みで気づいたかと思いきや
生徒「貴方もゴーストタイプならば相手の攻撃より前にこちらから攻撃繰り出せば効果は抜群でなんとかなります
よね!?」
一同「そういう意味じゃねぇよ!」
 まずポケ〇ンから離れろよ!と思う一行なのであった。

 と、言うわけで(どういうわけだ?)一行はお化け屋敷を後にして次のクラスの出し物へ
※結局お化け屋敷には入らないのかよ……

飜番飛(ほつが・とばる)「いらっしゃいませ……フフフ……」
 一行が次にやってきたのは金属科のクラス
 教室の前には(とばる)が突っ立っていた。
(とばる)「卒業課題のための中間報告やってます」
斬子(きりこ)「ほほう!」
莉暗(りおん)「そいつは」
 折角だから冷やかしに行くかと最低な考えの斬子(きりこ)莉暗(りおん)
(とばる)「私たちは卒業課題としてゲッター合金の開発を行っています」
一同「まず無理だからね!」
 最初は超合金Zにしようかという話もあったんですが、ゲッター派の一存でゲッター合金を作るという結論に至
りましたとかどうでもいい裏話までしてくる(とばる)
一同(そもそも超合金Zになっても無理……)
生徒「さて、みなさんご存じのとおりと思いますが、ゲッター線は進化を促すエネルギーである」
 厳密に言うと退化も促しちゃったりするが……
生徒「そして我々人類は猿から進化して今に至っている」
一同「つまり、これはゲッター線の大いなる御技!!ゲッター線が存在するという証左に他なりませんぜ少佐ぁ」
一同「ンなわけあるかい!」
 論理の飛躍も甚だしいというかなんというか……
 そして誰だよ少佐!
斬子(きりこ)「で、開発は順調に進んでいるのか?」
(とばる)「あ、いえ、まだ全然……」
 明後日の方向を向いて口笛を吹く(とばる)

#4
生徒「現在はチェンゲや新ゲを見てゲッター合金の理解を深めているところです」
一同「……」
 もはやいろいろと間違っているとしか言いようがない
生徒「ですが、安心してください!」
生徒「これからガンガンガンガンと若い生命を真っ赤に燃やして開発に取り組みます!」
 それ無印じゃ……?
(とばる)「ちなみに、ここだけの話ですが、もし開発に失敗した場合はサイコフレームを開発することで乗り切ろうと考
えています」
 ぼそっと呟く(とばる)
一同「そっちも無理だろうが!」
※多分あれだ、結局ゲッター合金の開発は無理でサイコフレームの開発に着手、最終的には世界初の合金、これが
 本当の最古フレームとか言い出して終了するか、ずっとこのままゲッター合金の開発を行い結果発表では我々の
 世代では開発は無理だったが、いつか必ず……って絞めで終わるのかどっちかだろう

 そんな未来が予見でき(オチがつい)たので一行は次のクラスへ……
生徒「ようこそ、ウチのクラスでは欠陥塔の帝王ってな出し物をやっています」
 建築科のクラスを通り過ぎようとしたらそんな声をかけられる
一同「……」
 さっきのお化け屋敷といいポケ〇ン流行ってんの?!
 いや、流行っているんだろうけども……
斬子(きりこ)「フム、誰かの母親が誘拐されているので塔の奥まで行って救出してほしいってわけだな」
一同「そりゃ本家の映画ッ!」
生徒「もしや、人体内部みたいな感じで常にドクンドクン五月蠅いってことは?」
生徒「は?」
 謎の発言にぽかんとする建築科の生徒
莉暗(りおん)「欠陥じゃなく、血管か……」
一同「……」
 言葉遊び的なネタかよ!
 ちなみに、この出し物は建築科の粋を結集して一見欠陥だらけのボロボロに見える作りだけど、以外に頑丈って
なフィールドを探索するというアルカトラズ、もといアトラクションだという。
※アトラクションとアルカトラズって間違えないだろ!
生徒「欠陥塔の中を探索する際の武器としてシャドウボール使うのはアリですか?」
生徒「無しに決まってんだろ!」
 いつの間にかやってきた電気科の生徒にキれ気味で対応する建築科の生徒
 そもそも攻撃なんて繰り出すんじゃねぇよってか、敵なんて出てこないよ!とぎゃーぎゃー喚き散らす建築科の
生徒。
生徒「ま、まぁ、とりあえず……」
斬子(きりこ)「だが、残念ながらそんな時間はないな」
一同「え?」
莉暗(りおん)「もうすぐライブ開始の時間だからな」
一同「しぃまったぁ!」
 急いで教室に戻らなくてはならない!


続

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