Eighter -Practical Era-
30ther 〜品辛斬子の見合い A〜
#0
品辛斬子(……天四斗(のDr.キリコとして悪名名高い彼女に、今回縁談の話が持ち上がった!?
はたして、彼女はお見合いに参加すると言うのだろうか?
※え?見合いに出たくないってゴネてるの?!
#1
天四斗(工業、3-J
品辛斬子(「あ〜、面倒くさい、面倒くさい、面倒くさい……呼吸をするのも面倒だ」
その日、斬子(は朝から不機嫌MAXであった。
事あるごとに面倒面倒と言い出す彼女に一体何があったのか!?
まぁ、触らぬ神にナントヤラ……ってなわけで一行は触れずにこの重ッ苦しい空気にじっと耐え抜いているので
すが……
※ってか『呼吸をするのも面倒だ』ってお前は世紀末のどこぞのデブかよ!
斬子(「おい、お前ら……何だ、今日は?私をまるで腫れものでも扱うかのように……」
生徒「い、いや、でも……」
斬子(「はぁ、全く誰ひとりとして私に事情を問い合わせてこないし……仕方がないから私が直々に話してやろう」
一同(話してほしくないからじっと黙って耐え忍んでいたのに……自分から話しだすのかよ!)
やめて!止めて!と思っても時すでに遅し……
斬子(「実は親が見合いをしろしろとうるさくてかなわん。はぁ、全く、面倒なことこの上ない……」
そんなこと言われても知らんがな……と思う一行
斬子(「と、言うわけで、お前ら、見合いに出なくてもいい方法を考えろ!」
一同「そんな無茶苦茶な」
斬子(「……はぁいいか、お前らだってそのうち見合いをしなくてはいけないときが来るかもしれない……そんな時
にどうしても見合いに出たくないことだってあるだろう……それを今から考えるのもまた一興」
一同「一興なのかよ!」
斬子(「なんか無いか?……こう、協力プレイで忙しくて屋台を放置するみたいな」
一同「それ、なんてCM!?」
杭木亢(「と、いうか何で嫌なんですか?」
一同「あ、馬鹿……」
そして、好奇心に耐えられずにぼそりと質問してしまう亢(
斬子(「うむ、今回の見合いの相手はどこぞの財閥の御曹司……」
一同「なっ、玉の輿じゃないですか!」
樫木堅(「それってもしかして成金!?」
成小路金厭(「いえっ?」
斬子(「おいおい、馬鹿な事を言うなよ、あいつには子作りを前提に付き合っている婚約者がいるだろ」
金厭(「やめてぇ〜〜!」
成金の悲痛な叫びが谺する
……ということはさておいて
生徒「まぁ、どこぞの財閥の御曹司っていうと、きっとデブでキモオタでそれでいて女には五月蠅いと、そんな感
じなんでしょうよ」
生徒「おお、エロゲによくあるパターンだな」
この人、サイテーです……と女子からの冷ややかな目
斬子(「おいこら、馬鹿ども人の話を最後まで聞け!、成金を下半身裸(にして餡銅鑼真曦逅(の寝室に放りこむぞ」
金厭(「どうしていつも俺だけピンポイントに攻撃するんですか!」
斬子(「好きな子ほどイジメたくなるって奴だ……」
一同「ずえええ!?」
斬子(「さて、冗談はこれまでにして」
金厭(「笑えない冗談はヤメテ!」
斬子(「お前らが人の話を最後まで聞かないからこうなるんだ……いいか、良く聞け、今回の見合いの相手はどこぞ
の財閥の御曹司の家の隣に住むちょいと慎ましい生活を行っている御仁だ」
一同「財閥の御曹司全ッ然関係ねぇ〜〜〜〜」
一同、盛大な突っ込みであった
#2
斬子(「いやいや、多いに関係あるぞ、その慎ましい生活を行っている奴と財閥の御曹司は幼馴染なんだ」
一同「知らねぇよ、ンなこたぁ!」
まぁ、確かに、家が隣なら昔から付き合っていたってことも考えられるだろうけど……
斬子(「ちなみに、そんな彼の職業は賢者だ」
一同「それは職業じゃないッ!」
男子生徒の盛大な突っ込み。
漢は三十歳まで童貞だと賢者になるという都市伝説……信じるか信じないかは貴方次第です
斬子(「あ、そうだ!いいことを思いついたぞ」
ぴこ〜〜んとまるで電球が点いたかのような閃き。
一同「やな予感しかしない!」
斬子(「お前らの中の誰かが私の替え玉になれ」
一同「嫌だ〜〜」
白拍子かんな(……それはいろいろと無理があるような……)
みんなが叫ぶ中、冷静に考えるかんなであった……
亢(「ってか、結局なんで見合いに行きたくないんですか?」
斬子(「うむ、私には生涯を共に過ごそうと心に決めた相手がいるからな……そいつ以外と結婚……いや、まぐわう
ことなどしたくないんだ」
一同「そこは言い直さんでいいだろうがぁ!」
実は結構肉食系な斬子(……いや、まぁ、確かにどちらかというと草食系には見えないけど……
それはともかく、斬子(のその発言は衝撃的な一言であった
漢に興味がなさそうに見える斬子(にも、結婚を前提に考えている人がいるだなんて……と
斬子(「式はオランダで実施しようと思うからみんな来てくれ」
一同「ちょっと待ったぁ〜〜〜」
え?何!?相手女!?と聞き捨てならない言葉に思わず突っ込みを入れる一行
斬子(「あぁ、莉暗(……私はお前を一目見たときから、抱かれたいと思っていた……あのかっこいい軍服……私には
たまらないッ!」
何と言う急展開
そして、学生時代から莉暗(は軍服に軍帽だったのか……という驚き
斬子(「と、まぁ、冗談はさておいて……」
一同「冗談かよ!」
斬子(「当然だ……私と莉暗(との間にあるのは友情であって劣情では無い」
そこは愛情って言ってほしかった……
しかし、なぜ、斬子(はそれほどまでに見合いを拒否するのか……
そこには哀しい真実が……待っているわけはないと思うけど……
果たして、斬子(は無事見合いをすっぽかすことが出来るのか?
※いや、それ何かおかしくないですか?
続
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