Eighter -Practical Era-
28ther 〜我悩む故に我ナシ〜



#0
 風見原莉暗(りおん)……GTRという異名を持つ教育委員会にその人ありと謳われる偽りの仮面
※マテ、どこぞのゲーム続編かよ!
 そして、今回はそんな彼女がまたもや騒動を起こす……のか?
※知るか!

#1
 天四斗(あまよと)工業3-J
品辛斬子(ぴんから・きりこ)「ああ、そうだ、明日、莉暗(りおん)が遊びに来るぞ」
一同「ちょっと待て!」
 軽い感じで告げる天四斗(あまよと)のDr.キリコに一同は盛大に突っ込む
 彼女は教育委員会の女傑で凄まじい伝説を持つ女なので、通常ならば校風を視察するとかそんな感じのはずなの
だが……何を隠そう天四斗(あまよと)のDr.キリコと同期で二人がタッグを組むとロクなことが起こらないことで有名である
斬子(きりこ)「いいか、莉暗(りおん)も暇じゃないんだから、くれぐれも彼女の手を煩わせるようなことはしないように」
一同「だったら遊びに来るんじゃねえよ!」
 一同、魂+熱血+闘士+必中+閃きの叫びだった
※なぜ精神コマンド?……しかも、熱血と闘士はかけ損……

 ……そして、翌日、斬子(きりこ)が宣言した通りにGTRこと風見原莉暗(りおん)がドリフト走行でグラウンドに登場
 またもやグラウンドに焦げくさい(わだち)が作られる

風見原莉暗(りおん)「今日はとある高校を視察しないといけない予定だったんだが、斬子(きりこ)たっての頼みを断るわけにもいか
ず、遊びにきた」
一同「真面目に仕事しろよ!」
莉暗(りおん)「心配するな、その高校には刃物マニアで有名なヤツを送り込んでおいた」
一同「それ、『視察』じゃなくて『刺殺』になるんじゃねぇの!?」
莉暗(りおん)「と、いうわけで、折角遊びに来たんだからお前たちの悩みの一つや二つでも聞いて解決に導いてやろうでは
ないか」
一同「唐突すぎる」
莉暗(りおん)「私はこう見えてもカウンセリングの刺客を持っているのでな」
一同「今、絶対に『しかく』を言い間違えたよね」
斬子(きりこ)「カウンセリングの刺客とな……」
 アンタも(わざ)と刺客って言うなや!
莉暗(りおん)「ああ、二階堂流カウンセリングのライセンスを持っているんだ」
一同「二階堂……?」
 首を傾げる一行
 もしも、この時、みんなが二階堂と言うとあの、お悩み相談室と称して人の悩みを聞くだけ聞いて面白おかしく
バカにする危険人物だと知っていたら誰も相談などしなかっただろう……
 だが、みな、二階堂なる人物がどんな人物か知らなかった。知る由も無かった。
※かんなだけ超運で察知出来てる気がしますが……
テ金(しんかね)心「はっはっはっはっは、ならば、みんなの姉たる私が戦神を斬って悩みを相談するのが筋だろう」
一同「……」
 この人、何時も凄いタイミングで登場するけど、一体どこから聞きつけてきたんだろう?と思う一行であった
 あと『戦神を斬る』じゃなくて『先陣を切る』な
莉暗(りおん)「じゃ、早速あなたの相談にのってあげるわ」
 と、莉暗(りおん)は教卓を挟んで心と対面
一同「ちょ、ちょっと待って……場所変えないの?」
莉暗(りおん)「勿論」
一同「いやいやいやいや……」
莉暗(りおん)「あのねぇ、私の相談室は、オープンチャンネルがモットーなの」
一同「そんなカウンセリング、イヤすぎるわ!」

#2
心「ふむ、私は別に構わんぞ」
 ……生徒会長って肝が据わっているって言うか何と言うか……羞恥心がないのか……と冷や汗が止まらない一行
 さて、そんなことは置いといて……
心「実は、弟の事なんだが……」
 何事も無かったかの如く語りだす心
櫟木樂(いちい・らく)(生徒会長も弟のことで悩んでいるのかしら)
楠木南(まぁ……よくある話なんじゃない?知らないけど……)
※適当だなぁ……
心「最近、弟が……『姉ちゃん、ハァハァ……』と言って襲って……」
一同「まって、その話聞きたくない……」
心「……こないんだが、それは私に女としての魅力がないのだろうか?」
一同「普通と逆!」
 思わず耳をふさぎたくなったのだが、次の瞬間トンでもない言葉が出てきて思わず突っ込みを入れる一行
生徒「常識的に考えたら実の姉にそんな感情を抱くのが間違ってる」
楯木(てすりぎ)盾「何を馬鹿なことを……姉に欲情するのは弟として当然の仕事……いや責務」
一同「ンなわけあるかい!」
 それはタダのヘンタイだ!
莉暗(りおん)「寝食を共にする……それが一番の近道だ」
心「う、うむぅ……昼ごはんは一緒に食べているんだが……添い寝も必要ということか……なるほど」
一同「そして何間違ったアドバイスしてるんですか!」
 あと真に受けるんじゃないよ!
莉暗(りおん)「後は、お風呂は先に入る……そして、これ見よがしに脱衣籠に下着を見せびらかせてお風呂を後にする」
心「なるほど!その手があったか!」
一同「だから、教師が近親相姦を薦めるんじゃない!」
莉暗(りおん)「あるいは風呂上がりにバスタオル一枚で意味もなく弟の周りをフラフラしてみるとか」
心「……裸Yシャツでうろうろしていることはあるのだが……」
一同「何やってんだ!アンタ!」

莉暗(りおん)「……それから、さりげなく姉モノのエロゲーやエロマンガ、エロアニメを勧めてみるのもアリね」
心「うむ、最近、弟の誕生日やクリスマス、あとバレンタインや姉の日にはプレゼントとして姉モノのエロゲーを
渡しているんだ」
一同「姉の日って何だよ!」
 思わず突っ込んでみる一行であった。
※なお、姉の日ってのは12/6のことで更に言うと弟の日ってのもあり、こっちは3/6のことである。兄や妹の日は
 あるのか不明……興味ないので……(をい)
心「だが、一行に私をイヤらしい目で見てくれないのだ……ちゃんとCGとかイベントとかフルコンプしているはず
なのに……」
一同「アンタの弟の理性すげ〜」
 ってか、どうやって全クリしたのかを調べてるの?
莉暗(りおん)「大事なのは想い……めげずに何度も繰り返すことで何時かその想いは報われるときが来るわ」
一同「良い言葉のはずなのに……良い言葉のはずなのに……」
 台無し過ぎる……
心「うむ、早速今夜から試してみようではないか」
一同「そして、アンタはどこへ行きたいんだ!」
心「はっはっはっは、(むし)ろ、弟と一緒にイきたいんだ」
一同(ダメだ、こいつ、早くなんとかしないと……)

#3
 ……こうして、テ金括(しんかね・くくる)の負けられない闘い…… VS 理性はますます激化の一途をたどるのであった。
 頑張れ(くくる)、負けるな(くくる)……
 きっと身も心も姉にソックリな彼女を作って姉弟プレイでもすれば少しは落ち着くんじゃないかと……
※いや、それ悪化してない?


END

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