Eighter -Practical Era-
27ther 〜春夏秋冬theMovie〜



#0
 春夏秋冬……それは四季ではなく、組織
 そして、今回はそんな春夏秋冬の四人にナニカが起こる……かもしれなくもないかもしれない
※どっちだよ!

#1
 それはある日の出来事であった……
品辛斬子(ぴんから・きりこ)「よし、じゃ、今日も適当に頑張りなさい……私はここで読書に耽るのでくれぐれも邪魔しないように」
一同「ちょっと待ってください!」
 もはや毎度おなじみ、授業を行わないことで有名な天四斗(あまよと)のDr.キリコこと品辛斬子(ぴんから・きりこ)。
 そして、生徒一同はそんな教師にあるまじき教師に対して今日も突っ込みを入れざるを得ないから叫びだしたわ
けではなかった。
 そう、今日、この天四斗(あまよと)工業3-Jの教室には、何事も無かったかのように一人の見知らぬ女性が存在していたか
らで、一行は彼女は一体誰なんだ!説明しやがれ!と突っ込んだのである
生徒「あの……あれは誰なんですか?」
斬子(きりこ)「知らん」
一同「いや、知らんて……」
 不可説不可説転歩譲ってこれがもし、斬子(きりこ)の関係者であったらなら諦めもつくのだが(諦めないでほしいけど…
…)彼女ですら知らないとなると最早突っ込むしかない。
※なお、不可説不可説転とは107×2122のことである
櫟木樂(いちい・らく)「あなた一体誰ですか?」
*「私は黎差和(くろさわ)アキラ……映画監督よ」
樫木堅(かしぎ・けん)「な、何だってぇ〜〜!?」
 ガタ〜〜ンと盛大に席を立つ(けん)
 しかし、驚いたのは彼と、一部の男子生徒のみでその他は彼女の事を一切合財知らない様子であった
斬子(きりこ)「ほぉう……で、その映画監督とやらがウチのクラスに何の用件なんだね……もしや生徒全員を殺し合わせる
ような映画を撮影したいとでも?」
一同「闘王かよ……」
黎差和(くろさわ)アキラ「半分あっているわ……ぜひともこの学校を舞台に……映画を一本取りたいと思っているの」
生徒「映画?」
生徒「Movie?」
※なぜ英語で言いなおしたのかは謎に包まれております
アキラ「ヒロインは……そう、貴方方よ!」
 そのままズカズカと彼女は春夏秋冬の元へと歩み寄る
椿木(つばき)春「へ?」
榎木(えのき)夏「ウッソ?!」
楸木(ひさぎ)秋「フォント!?」
柊木(ひいらぎ)冬「ゴースト」
 何がやりたんだ、お前たちは……
アキラ「そして、タイトルは、ズバリ、蒼春鏖華(アオハルオウカ)」
 カカカカッと黒板にチョークで書きなぐりながら宣言するアキラ
一同「物騒過ぎるわ!とても青春を謳歌できるようには感じない」
斬子(きりこ)「よし、良いだろう!面白そうだから許可する」
一同「しないでぇ〜〜」
 一同の盛大な突っ込みが映える
テ金(しんかね)心「はっはっはっは、その話は聞かせてもらった……」
一同「そして、事態が更にややこしくなってきた……」
 唐突に参上する生徒会長、もとい、みんなの姉
 彼女の登場に一行は頭を抱えて唸るしかないのであった

#2
テ金括(しんかね・くくる)「ちょぉ〜〜っと待ったぁ〜〜〜!その話、俺は断固反対する!」
 と、そこへ殴りこんでくるのは生徒会長の弟である。
 どうでもいいけど、アンタら授業受けなさいよ
心「むむ、そこまで言うなら仕方がないな……私は映画に出るのを諦めよう」
一同「すっげ〜素直……」
 なぜ反対するのか理由聞いてあげて!と思う一行であった
楯木(てすりぎ)盾「まぁ、俺には分かるぞ……姉とは自分だけのモノとして愉しみたい……」
 うんうん頷きだすのは姉萌えのヘンタイである
杭木(こう)「姉はともかくとして、これが妹ならば俺も同意見だな」
 そして、対抗すべく、妹萌えのヘンタイも叫ぶ
※そして、二人は喧嘩しだすのだが、まぁ、いつものことなので置いておきましょう。と、言うか、外に追放して
 おきましょう

斬子(きりこ)「で、実際の所はどうなんだ?」
 姉が何も聞かずに引き下がってしまったので天四斗(あまよと)のDr.キリコがズズイっと踏み込んでみる
(くくる)「アンタ、一体ナニ映画の監督だよ?」
アキラ「うっ……そ、それは……」
(けん)「ダメだ!それは言ってはならんぞッ!」
心「フム、なるほど、ポルノ映画の監督……専属ミュージシャンとして児童ポルノグラフィティなるアーティスト
がいると」
(けん)「んなぁ〜〜〜」
一同「え?」
 みんなの姉の発言にざわざわが止まらない
(けん)「どうやって調べたんだ?」
心「はっはっはっは、人型ロボットで一発検索だ」
一同「いや、それアンドロイド違いですからね!」
斬子(きりこ)「よかったじゃないか、在学中にAVデビューできるだなんて滅多に出来ることじゃないぞ」
一同「止めろや!」
春、夏、秋、冬「……で、どうして私達をそんなものに出演させようと思ったわけ?」
 場合によっては……と指をボキバキ鳴らす夏
アキラ「……これも全て貴方方が悪いのよ……あれは数週間前の出来事……」
 そして語りだすアキラ
 彼女が電車で痴漢モノのAVを撮影しようとした時の出来事……いつまでたってもAV男優がやってこないので今日
の撮影は中止にしようかと思ったその時、そのAV男優が痴漢の現行犯で逮捕されたという知らせを聞いたのだと言
う。
アキラ「そう!アナタ達が通報したのよ!」
 おかげでこちとら大赤字よ!これはヌける!と思っていたのにぃと生々しいことを言い出すアキラ
 アンタ、痴女か!
夏「そういえば、そんなことあったような……」
冬「……と、言うか、本当に痴漢だったので通報しました……」

#3
斬子(きりこ)「まぁ、アレだな……きっと彼女たちがAV女優に見えたんだろう」
春、夏、秋、冬「ちっとも嬉しくない!」
 と、いうわけで春夏秋冬が劇場版になることは無かった。
 その後……一部の男子の間では春夏秋冬に似たAV女優が出演するAVがある……という噂を信じて近くのレンタル
ビデオショップに突入したバカもいたのだが……
 信じるか信じないかは貴方次第です


END

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