Eighter -Practical Era-
13ther 〜科学者は時に笑う D〜
#7
天四斗工業にやってきた教育実習生には秘密があった?
突如失踪(?)した彼を探しに行った春夏秋冬は、彼をつけ狙う怪しい人物と遭遇する……
所興信(「気付かなければ五体満足で帰ることもできただろうに」
ゴキバキと指を鳴らす興信(と名乗る男
興信(「気付いてしまったからには膜の一枚でも失ってもらうぞ」
通常なら五体満足で居られないとかそんな脅しのはずなのに、膜の一枚って……何?遠まわしにレイプするぞと
か言ってるのか?
※ところで、全員非処女だったらどうするんですかね?……いや、春夏秋冬に男性経験があるのかどうかはヒミツ
ですけど……なるほど、これがシュレーディンガーの処女膜って奴ですね(違ッ)
榎木(夏「みんな、下がって、ここは私が」
ただならぬ殺気に硬直する春夏秋冬……そんな中でも矢面に立つのは春夏秋冬きっての武闘派、夏である
柊木(冬「夏……?」
夏「はあ、先手必勝」
こういうのは多消卑怯でも先に決めた方が勝ち、と殴りかかる夏
が、しかし
興信(「フン、後手滅殺」
ドンッ
夏「ぐえっ?」
興信(の一本拳が夏に炸裂、そのまま派手に吹っ飛ばされる夏
あ、ちなみに、一本拳ってのは人差し指を突きだした形でござい。表面積的には握り拳より痛いのは確かだけど
下手すると突き指しちゃいますね
椿木(春、楸木(秋、冬「な、夏?」
まさか、春夏秋冬斬っての武闘派、夏がこうもあっさり返り討ちにあうとは思いもしなかった一行はただただ呆
然とするばかりである
そして、彼女らは知る由もなかったが、この興信(と名乗る漢は表世界の人間ではなく、裏世界の人間。
一回の女子高生にどうにかできる相手ではなかったのだ。
興信(「殺しはしない……が、二度と人間らしい生活ができるとは思わないことだな」
春、夏、秋、冬「ヒッ」
でんでけでんでん♪
と、その時、突如謎の音……それはハッと引き笑いすることで有名なお笑い芸人が司会を務めるもはや終了して
しまったクイズバラエティーにて問題が始まる前の効果音であった。
さて、ここからが問題です、この後、女子高生四人はどうなるんでしょうか、正解はこちら(会場の視聴者のみ
に答え開示)
※いや、答えなんて開示されませんけど……
興信(「……俺だ」
その効果音はどうやら、漢の携帯の着メロだったようだ。
興信(「何ぃ?奴が見つかっただと……ああ、分かった、すぐ戻る」
どうやら探していた縛紀(が見つかったとの報告だったようだ
興信(「どうやら、命拾いしたようだな……」
それだけ言い残すと漢はその場を去って行くのであった
秋「……な、何だったの……アレ?」
春「さ、さぁ……」
とりあえず九死に一生を得ることに成功する一行
やはり、これもかんなの超運の庇護ということなのだろうか……
#8
翌日……
天四斗(工業、3-J
品辛斬子(「……なんだ、今日も奴はこないのか……」
私に連絡を入れずに休むとはいい度胸だなと御立腹な斬子(
斬子(「おい、そこの四人……昨日奴を探しに行ったんだろう」
春「え?」
秋「ま、まぁ……そうだけど……」
そして、怒りの矛先は春夏秋冬へ向かう。
たんなる八つ当たりである。
夏「ちょっと怪しい男性に遭遇しまして……」
冬「夏でも……いや、あれは南でも勝てない相手だね」
楠木南「何ですって、それは聞き捨てならないわね!」
ガタ〜〜ンと席を立って叫ぶ南
夏「本当にヤバい相手なんだって……」
春「こ、殺されるかと思ったし……」
秋「と、言うか、犯(って殺(られると思った……」
確かに、奴の言動は『犯(ぁあああってヤるぜぇえええ!』ってな感じだったけど……
※いやな叫び……
白拍子かんな「流石に、やめといた方が」
冬「ほらかんなもそう言ってるし……」
流石、かんな、持ち前の超運で相手がどんな人種であるかいち早く察知して忠告を行う。
南「かんな、女には負けられない闘いってのがあるの」
いや、それ、漢の台詞だよね?
夏「そう、ここから先は私の喧嘩……」
南「いいえ、これは私達の喧嘩です!」
なんか勝手に話が進んでいく
南「奴がどんなに強くでも私と夏のコンビなら……」
夏「そ、そうか、一人で駄目なら二人がかりで!」
※いや、それもどうかと……
と、いうか、奴は裏世界の殺し屋で、表世界の一回の女子高生にどうにかできる相手ではありませんから……
残念!……薬漬けにされて風俗に売り飛ばされても知らないぞ斬り!
夏、南「と、いうわけで、私達はリベンジに行ってきます」
斬子(「うむ、行くって来い、私が許可する」
待て待て待て、流石に今回ばかりは止めようよ……
斬子(「その怪しい漢に地獄を見せて来い」
あとついでに縛紀(にも無断欠席は死ってことを思い知らせて来いと言い出す斬子(
だから、アンタ、一体何さまのつもりだよ……
かんな「……」
そして、かんなはどうか二人の気が変わりますようにと祈るばかり……
しかし、そう簡単に人の気分は変わらない……
※まぁ、作者の気分が変わって二人が出撃しないってなことはあるけど(おい)
#9
一方……
興信(「全く、手こずらせやがって……」
壬屈縛紀(「……」
ロープでぐるぐる巻きにされている縛紀(
そして興信(は縛紀(の左腕をぐいっと掴み、その無駄に分厚い腕時計を見る
興信(「こいつが……」
縛紀(「……無理に引き剥がそうとすれば、爆発する」
興信(「……」
こいつらの目的は一体何なのか……
そして、この無駄に分厚い腕時計の正体は……?
END
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