Eighter -Practical Era-
13ther 〜科学者は時に笑う B〜



#3
 ある日、唐突に教育実習生がやってきた。
 しかし、その教師は女子高生とイチャイチャしたいという理由から教師になったフザけた感じの教師だった。
 果たして、彼は念願の女子高生を手に入れることが出来るのか?それとも、殺してでも奪われるのか……
 翌日、天四斗あまよと工業、3-J
品辛斬子ぴんから・きりこ「あ〜、みんなよく聞け」
 朝のHRにて、珍しく真面目な顔をする斬子きりこ
斬子きりこ「哀しいお知らせだが、昨日、あの教育実習生がウチの生徒に手を出して懲戒免職処分となった」
一同「なっ」
 あのヘンタイ、何やってんだ!と教室一同が騒然とする
斬子きりこ「本当に短い間だったが、彼から学んだことは多々あるだろう……」
壬屈縛紀みかがみ・しばき「って待て待て待て!勝手に人を性犯罪者にしたてあげるな!」
 次の瞬間、ガラっと教室のドアを開けて慌ただしく縛紀しばきが雪崩れ込んでくる
斬子きりこ「……なんだ、違うのか……てっきり女子高生とホテルに入ったところをパパラッチされて警察沙汰になった
のかと心配したのに……」
縛紀しばき「さすがに制服姿の女性とホテルにはいきませんよ!」
 ……それは着替えさせてからならホテルに誘うってことなのかね?
斬子きりこ「しかし、教育実習二日目から遅刻とはいい度胸だな……たとえ公共機関が許してもこの私は許さんぞ」
一同「そんな無茶苦茶な……」
※なお、公共機関が許すってのは人身事故で電車遅延とかそんな感じのことです。
縛紀しばき「……実は、最近ストーカーの被害に遭っていまして……」
斬子きりこ「何?」
 その発言に顔色を変える斬子きりこ
斬子きりこ「お前、女だったのか」
縛紀しばき「え?いや、男ですけど……」
斬子きりこ「どこの世界にストーカー被害を受ける男がいると思っているんだ!巫山戯ふざけるな!」
一同「いや、別に巫山戯ふざけているわけではないと思うけど……」
斬子きりこ「おし、じゃ、この中でストーカーの被害に遭ったことがある男子、挙手」
 し〜〜ん……
斬子きりこ「電車内で恥女に痴漢行為されたことある男子、挙手」
 し〜〜ん……
斬子きりこ「ついでに女性にマゾペットとして飼われたい男子、挙手」
一同「うぉい!最後だけ何か違ッ!」
 なお、つい挙手しかけた男子生徒がいたりいなかったりするのだが、みなかったことにしよう……
斬子きりこ「ほら見ろ、男がストーカーに遭うだなんて不可能なんだよ」
生徒「いや、不可能か可能かって言われると可能だとは思いますけど……」
縛紀しばき「はっ」
 突如、その時、縛紀しばきは窓の外を睨みつける
斬子きりこ「私の話の途中にそっぽを向くとはいい度胸じゃないか……」
縛紀しばき「すみません、今日は一身上の都合で早退とさせていただきます」
斬子きりこ「は?」
 そのまま一目散に逃げ去って行く縛紀しばき。
 一体何があったのか……
生徒「……何か居た……のか?」
 縛紀しばきが見ていた方を見てみるも、そこには誰もいなかった。
斬子きりこ「ふむ、じゃ、今日は自習」
一同「アンタ、授業する気ないだろ!」
 盛大な突っ込みだった。

#4
 そして、天四斗あまよとのDr.キリコこと斬子きりこは本当に授業をせず自習だと言い張り一日が終わった。
※なお、当然の如く、斬子きりこが担当しない教科は普通授業でしたよ。
椿木つばき春「今朝の件だけど……」
榎木えのき夏「教育実習生のアレね……」
 唐突に何かに脅えるように逃げ去るあの様子は尋常ではなかった。
楸木ひさぎ秋「これは、事件の匂いがしますね」
柊木ひいらぎ冬「そうとなれば……」
樫木かしぎ堅「フッ、天四斗あまよとの逆コナンたる俺の出番だな!」
春、夏、秋、冬「お呼びでないよ」
 サラっと女子の会話に割り込む漢、堅をサラっと追い返す春夏秋冬
堅「ちょ、ちょっと待ってよ……事件とくれば俺の出番だろうが!」
春「結構DEATH!」
夏「出番なしで」
秋「ってか、役に立たないし……」
冬「どうせ最後はかんなに丸投げするんでしょ?」
堅「フッ、女子三日逢わざれば眼福と称して腰を見よ!……俺がいつまでもかんなに丸投げするような人間に見え
るか?」
春、夏、秋、冬「見える」
一同「……」
 と、言うか、その前に『女子三日逢わざれば眼福と称して腰を見よ』って何だよ!『男子三日逢わざれば刮目せ
よ』じゃないのか?
※ちなみに、余談ですが謎名言の『女子三日逢わざれば眼福と称して腰を見よ』の『腰』の部分はその人の趣味に
 よって『胸』だったり『脚』だったりと様々だそうです。
堅「俺が探偵眼で独自に調べた結果によるとどうも、彼は本当に何ものかにつけまわされていたらしい」
春「それ、本当?」
秋「じゃ、ストーカー被害って本当だったってこと?」
冬「職場までストーキングされて思わず逃げたってこと?」
夏「ちなみに、どうやって調べたの?」
堅「ふふ、探偵のなせる技さ」
 ドヤ顔の堅
櫟木樂いちい・らく「探偵……?」
 と、そこへもはや天四斗あまよと工業、3-Jのメイドと言っても過言ではない位な感じの、メイド服で登下校する女子、
櫟木樂いちい・らくが首を傾げながら参上する
らく「また、かんなに聞いてきたけど……」
堅「わ〜〜、わ〜〜〜!」
春、夏、秋、冬「結局かんなに丸投げじゃない!」
堅「な、何を言うか、俺はただ彼女に情報収集をお願いしたら、たまたまかんなに行き当たったってだけで……」
 しかし、かんなに聞いてきてって言われたから聞いてきたんだけど……と暴露するらく。
一同「……」
 やはり、天四斗あまよとの逆コナンは役に立たなかった。

春「さ、馬鹿は放っておいて……」
冬「問題は、ストーカー……?の方だけど……」

 さて、春夏秋冬は事件を解決に導くことが出来るのか……


続

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