Eighter -Practical Era-
6ther 〜隣の高校へ亡命?〜



#0
 亡命……それは最後のフロンティア(どこが!?)
 ……ともかく、これは、とある場所へ亡命を果たした漢の物語である……

#1
 天四斗あまよと天四斗あまよと工業、3-J
*「あ〜〜亡命してぇ……」
 唐突にそんなことを叫びだす生徒……彼の名は棔木昏ねむのき・こん……一体、彼に何があったと言うのか……
生徒「いや、いきなり何を言い出すんだ?こん棔木昏ねむのき・こん「……いや、亡命したいと思わないか!?」
一同「思わないって!」
 外国の人が日本に亡命したいとかいう話は聞くけど、日本から外へ亡命したいだなんて話は聞いたことが無い!
と一行……
こん「おし!決めた!俺は、亡命する!」
一同「はいぃい!?」
 ガラガラ
品辛斬子ぴんから・きりこ「全く、朝から何を言い出しているんだ!?お前は……」
 と、そこへ天四斗あまよとのDr.キリコこと斬子きりこ参上
こん「先生、別に俺はヘンなことを口走ってはいませんよ」
一同「いやいや、どの口がそれを言う!?」
斬子きりこ「……で、亡命するとの意志は分かったが……どこへ亡命するつもりなんだ!?」
一同(あれ!?話、進めるの!?)
こん「勿論……隣の天四斗あまよと商業にだ!」
一同「は!?」
天四斗あまよと商業……それは天四斗あまよと工業の近くにある商業高校のことである。
椿木春「それって……亡命なの……?」
 春の最もな意見……だが、その質問には答えず、こんは語りだす
こん天四斗あまよと工業で、生活して3年……俺は気付いたんだ……ここは、俺のいるべき世界じゃない……と」
一同「待て待て!」
こん「俺が本当に勉強したかったのは工業系ではなく、商業系だったんだ……と」
一同「それはもっと早くに気付け!!」
一同、渾身の突っ込みだった……
こん「と、言うわけで、俺は、決めた……先生……級則で縛ろうとも俺は行きます!」
 と、そそくさと荷物をまとめだすこん
斬子きりこ「……フム、棔木昏ねむのき・こん……中退っと……」
楠木南「先生……そんなアッサリと……」
こん「先生……俺は中退するんじゃなく、亡命するんです!」
一同「だから、なんでそこに拘るの!?」
 かくて、嵐のようにこんは隣の高校へと転入……もとい、亡命に行くのであった……
南「……本当に出て行っちゃったよ……」

#2
 天四斗あまよと天四斗あまよと商業
生徒「先生!」
教師「はい?」
生徒「あの人……誰ですか!?」
 ごく普通に教室に溶け込んでいる元天四斗あまよと工業の生徒……棔木昏ねむのき・こん
教師「む……むぅ〜〜〜!?」
 そのまま名簿を超手で持ち、生徒の名前を探ってみる教師……
天四斗あまよと工業の生徒の名前が載っているわけがない……と、言うか、そもそも、制服からしてウチの生徒じゃない
 と気付くと思うのだが……
*「……ってか……なんでお前がここにいるんだよ!?」
 と、叫びだす生徒……彼は朴木卜ほおのき・ぼく……こんの友人でもある漢だ……
こん「フッ、何故俺がここにいるのかって……愚問だな……天四斗あまよと工業から亡命してきたんだよ!」
一同「亡命……!?」
朴木卜ほおのき・ぼく「何言ってんだ!?お前……」
 頭オカしいんじゃないか!?とぼく
教師「亡命だと!?」
 そして、教師は……
教師「そうか……よほど辛い目にあったんだな……だが、安心したまえ……ここは天四斗あまよと工業と違って機械油に
まみれることもなければ、旋盤、特機で怪我をすることもない」
一同「ええ〜〜〜!?」
 何故か、教師陥落……
ぼく「いや、先生……何を言っているんですか!?大体……机が足りないじゃないですか!」
 実は、教室の背後にこんが居すわっている机の本来の持ち主が立っている。何やら諦めた感じで窓の外を見ている
のは気のせいだろうか……
こん「……じゃ、ぼくと交換ってなことで」
教師「よし、許す!」
ぼく「待て待て!!」
 いきなり飛び火して流石にぼくも叫ぶ
こん「良かったな、ぼくぼく「よくねぇ!……いや、確かに、3年前、俺は第一志望校を天四斗あまよと工業にしていたけど……今、俺は天四斗あまよと商業
で充実した生活を……」
こん「ほれ見ろ……要するに、お前も3年間無理をしてきたってわけじゃねぇか。つまり、ここで俺とお前が交換す
るのは必然……運命だったってわけだ……」
教師「……朴木卜ほおのき・ぼく……2年と半年の付き合いだったが……それも、今日で終わりだな……あっちに行っても先生は
お前のことを忘れないぞ……」
ぼく「待て待て待て待て!!」
・
・・
・・・
 そして……結局、ぼくこんの策略で天四斗あまよと商業を追いだされる羽目に……
 天四斗あまよと天四斗あまよと商業
斬子きりこ「……フム、なるほど、大体の事情は分かった……」
ぼく「何で俺がこんなめに……」
斬子きりこ「まぁ、席が1つ空いてしまって寂しかったからな……そこに座れ……」
ぼく「いや、戻させてくれないんですか!?」
斬子きりこ「先ほど天四斗あまよと商業の校長先生から直々に連絡があったしな……」
ぼく「なんでだぁあああ!!!」
 魂の叫びであった……
斬子きりこ「……仕方ないな……じゃ、先生の下僕として一生仕えると誓うのならば、天四斗あまよと商業に戻れるようにしてや
ろうか……」
ぼく「ぐっ……」
一同(そこで、迷うの!?……一生下僕扱いになるんだよ……)
 かくて、ぼくこんの新しい高校生活は始まったのであった……
※あれ!?今回かんなが登場してない……


END

前の話へ 戻る 次の話へ