Eighter -Practical Era-
4ther 〜狙われたかんな! A〜



#0
 白拍子かんな……それは運の女神として名高い存在……しかし、世の中にはその存在を疎ましく思う連中もいた
りする……これはそんな哀れな連中の末路を綴ってみた物語

#1
 天四斗あまよと、某所
*「俺はかんなが気に入らないんだ!」
 突如叫びだす漢……彼は名前を杭木亢くいぎ・こうと言う
*「分かるぜ杭木くいぎ……世の中運だけで渡って行こうだなんて甘すぎるにも程がある」
 うんうん……と賛同する漢……彼の名は楯木てすりぎ盾……両者ともに、天四斗あまよと工業の生徒にして、かんなのクラスメイ
トでもある
杭木亢くいぎ・こう楯木てすりぎ……」
楯木てすりぎ盾「だからあいつには何か痛い目に逢わせないとな……」
 そして、なんだか不穏な発言を行いだす……
こう「おし、そうと決まれば……早速……運の女神撃滅大作戦を行うぞ!」
盾「おうよ!!」
 ……と、言うわけで……この2人は運の女神に歯向かうという愚行に乗り出した……
※オチが見えている気がしますが、突っ込みは禁止です。
・
・・
・・・
 そして、翌日……
 天四斗あまよと、白拍子家付近
盾「俺の調べではな……かんなは毎日この道を通学路にしているとのことだ……」
こう「なるほど……つまり、そこを狙うと……いや、だがしかし……朝っぱらから襲うってのは……どうなんだろう
な?」
盾「ふっ……善は急げ……待ってはくれないのが善である!」
こう「なるほどな……」
 ……冷静に考えるとお前らが行っているのは善行ではなく、悪行なのだが……自分たちが正しいと思い込んでい
るのですね……
盾「……」
こう「……」
 ……しかし、待てど暮らせどかんなはやってこない……
こう「やべぇ!もう、遅刻すっぞ!!」
盾「クッ……今朝のところは見逃してやるッ!!」
 捨て台詞を残し、2人は足早に天四斗あまよと工業へと急ぐ
天四斗あまよと天四斗あまよと工業、3-J
品辛斬子ぴんから・きりこ「……ん?今日は2人欠席か?」
 ガラガラッ
盾、こう「セーフ!!」
 駆けこんでくる2人……しかし、既にチャイムは鳴り終わっている
斬子きりこ「アウトだ、馬鹿者!とっとと席につけ!」
盾「はいは……って……あぁ〜〜〜!!?」
 自分の席につこうと教室の内部に入ると、かんなが自席にいるのを発見する
楠木南「朝から騒々しいわね……」
白拍子かんな「???何?」
こう「い、いや……」
盾(ってか何でもういるんだよ!?)
こう(今日に限って通学路を変えたのかよ!!)
 2人してコソコソと話し合う……それを周りは不審な目で見るのであった……
椿木春「ははぁ……アンタら何か企んでいるわね!?」
こう「ハハハハハ……何を言っているのやら……」
榎木えのき夏「怪しい……」
 そもそも、あさっての方向を向いて喋りだすこう……怪しいにも程がある……

#2
楸木ひさぎ秋「……まぁ、いいわ……何かあったら私達、春夏秋冬が相手になってあげるわ!」
盾「なんでお前らが!?」
柊木冬「ん?何か問題でもある!?」
盾、こう「いや……」
 そのまますごすごと引き下がる盾、こう
秋「なんか怪しいよね……」
冬「うんうん。怪しさ120%だね」
こう「俺は1000%悔しいよ!」
※何!?このJINGっぽいやりとりは!?
斬子きりこ「……もう話は済んだか……?とっとと連絡事項を伝えるぞ……今日はだな……」
・
・・
・・・
 その後、朝のHRも終わり……斬子きりこは颯爽と教室を去っていく
盾(で、次はどうすんだ?)
こう(休み時間とか放課後を狙う……)
盾(OK!)
 と、そんな中2人は諦めもせずかんな襲撃計画を練る……
春(本当に怪しいわね……あの2人)
夏(……まぁ、何を企んでいようが私達が粉微塵に打ち砕いてあげるわ!)
 ガスと腕を鳴らす夏……
※と、言うか、運の女神・かんなに対してそれは無用なのでは……と思うのだが、突っ込んではいけない。
 その後の1時限後の休み時間
盾(おおっし……このまま後ろから……)
 ぐあっ
 かんなの背後から一気に襲いかかる盾……かんな、貞操のピンチ!?……かと思いきや……
南「楠木流処世術、跳躍斬刃ちょうやくざんは」
 ガギャアアアンッ
 突如更にその背後から苦無が飛んでくる
こう「あぶねぇ!」
盾「のおぉお!!?」
かんな「ん?」
 ザクッ
 すんでのところで回避に成功するが、当然、かんな襲撃には失敗する
※ちなみに、かんなは持ち前の超運で普通に完全回避しております。
南「あんたら、邪魔よ……」
盾「いや、邪魔って……」
 寧ろお前が俺達の邪魔をしたんじゃねぇか!と思うのだが、かんなを襲撃することが目的なので、大声で叫べな
い2人
・
・・
・・・
春「……ってか、私たちが守るまでも無いんじゃないの?」
夏「いや、万が一ってこともあるしね……」
冬「……」
 それを見守る春夏秋冬であった……
 ……そして、次の休み時間では……
こう(今度は前からだ!!)
 バッ
 かんなの目の前に現れるこう
かんな「あっ……」
 果たして彼は念願かなってかんなを襲撃することに成功するのか……
 それとも、やっぱりかんなの超運で回避されるのか……
※普通に南に邪魔される気がします

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