Eighter -Practical Era-
2nder 〜世界で一番硬い… A〜



#0
 世界で一番硬い宝石いし……それは、最後のフロンティア
※いや、どこが!?……さっぱり意味が分からないのですが……

#1
天四斗あまよと天四斗あまよと工業、某教室
*「好きです!付き合ってください!!」
 放課後の教室にて、告白をする漢が1人とそれを受ける女性が1人……漢の方は名前を目候魚成めこう・うおなりと言い、女の方は
名前を詞野ことばの綾と言った
詞野ことばの綾「え〜〜、そうねぇ……だったら……世界で一番硬い宝石いしを持ってきてくれたら付き合ってあげる」
※恋人の条件に何を要求していいるんですかね、この人……
目候魚成めこう・うおなり「世界で……一番……硬い……!?」
綾「ムリ?……だったら諦めることね」
魚成うおなり「ふん、この目候魚成めこう・うおなり、何が何でもそれを手に入れてやろう!!」
綾「そ、頑張って……」
 ……この……彼女の何気ない一言こそが後に大いなる災いをもたらすのだが……今は誰も知る由もない
・
・・
・・・
 数日後
綾「いいでしょう、コレ」
 キラリラリ〜〜ンと薬指に輝く指輪を見せびらかす綾
生徒「綾……それ、どうしたの!?」
生徒まさか、成金が!?
綾「ンなわけないでしょ……ちょっと彼に貰ったのよ……ダイヤのプラチナリング……」
一同「彼に!?」
 唖然とする一行……そんな中、やっぱ私の彼になるんだから、これくらいは当然よね……と凄いことを言いだし
ている綾
楠木南「いや、しかし、高校生がどうやって、そんなバカ高いものを!?」
 と、そこへ会話に割り込んでくる南
南「はっ!?もしや……相手はかんな!?」
 かんなの超運をもってすれば、宝くじだってあてられる……だったら、そのお金を使えば……と南
白拍子かんな「……南、それ、どういう?!」
綾「いやいや、私は、ちゃんと『彼』から貰ったって言ったでしょ!かんなだったら『彼女』から貰ったって言う
し……」
一同(いや、そういう意味でも……ないような……)
生徒「じゃ、アレなんじゃないの……人工ダイヤ……そっちだったら安くつくし……」
綾「んなッ!?」
 ……確かに、人工ダイヤだったら安くつくけど……それでも高校生に手が出せる代物ではないな……と思う一行
であった……
綾「ま、まさか……これが人工ダイヤだとでも……言うの!?」
 しかし、素人目には分からないので大いに困惑する綾……と、そこへかんなが助け舟を出す
かんな「そういえば、人工ダイヤって磁石にくっつくんだったよね……」
綾「それだ!!」
 誰か磁石持ってない!?とみんなに聞いてみる綾……しかし、世の中そんなに都合よく……
生徒「あ、うん、私持ってるよ……」
一同「……」
 ……世の中は都合よく出来ております。

#2
生徒「じゃじゃ〜〜ん!ネオジウム磁石〜〜」
 と、生徒の1人がポシェットから取り出したるは……世界で一番強力な磁力を持つと言うネオジウム磁石
一同「……」
 堂々と磁石を取り出す彼女に大使、一同は沈黙する……
生徒「あれ!?どうしたの……?みんな……」
生徒「ああ、だから、アンタの近くにいると携帯が壊れやすいのね……」
 電子機器に強力な磁石を近づけるとデータが吹っ飛びます。くれぐれも真似しないように
※余談ですが、かんなは持ち前の超運でデータが吹っ飛ぶのを運よく回避し続けております。
綾「……と、とりあえず、借りるわね……」
 と、言うわけで、早速人工ダイヤか否かのテストを行ってみると、見事にネオジウム磁石にはくっつかず、これ
が人工ダイヤではないことが判明した……
綾「ほっ……よかった……」
 ガラガラ……
品辛斬子ぴんから・きりこ「はい、みんな、席につけ……」
 と、そんなことをやっていると斬子きりこ先生参上。
綾「やっば……」
 ササっとダイヤのプラチナリングを隠す綾
斬子きりこ「そこっ!学校に指輪を持ちこまない」
綾「いや、これは……」
 そして、すぐさまバレる綾……やばい……没収される……と思いきや……
斬子きりこ「だが、しかし、金厭かねあきじゃないので許そう」
成小路金厭なりのこうじ・かねあき「先生!なんですか!?それ……酷すぎません!?」
 一部の生徒(と、言うか金厭かねあきただ1人から)非難GoGo!……もとい、非難囂々ごうごう
斬子きりこ「じゃ、早速出席を取るぞ……」
 そして、何事も無かったかのように出席を取り始める斬子きりこ
斬子きりこ「お、何だ……今日は珍しく保科ほしなが出席しているな……会社はどうしたんだ?まさか倒産!?」
保科ほしな泉「いやいや、そんなわけはないです……」
 と、注目が彼女に集まる……実は彼女、高校生にして漏元零射モルゲンレーテ社を興した若き女社長なので
ある……
金厭かねあき「フッ……会社の経営もさることながら、ちゃんと毎日学校に来ないとダメだな……」
 この、俺様のようにな……と金厭かねあき
斬子きりこ「はい、成金は黙ってて……」
 そして、バッサリと切り捨てる斬子きりこ……
斬子きりこ「……で、今日はどうしたんだ!?」
泉「……実は……」
一同「実は……!?」
泉「……盗まれたんです……」
一同「盗まれた……!?」
 一体、何が盗まれたと言うのか……


続

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