#3
かれん、「力」の破壊神の加護のもと、かなりに逆襲を行おうとするが……その前に、かなりが自分の話を
聞けという……かくて、かなりは語り出したのだが……
一体、この話に何があるというのか……
※かんなはもう大体分かっているみたいですが……
A子「さぁ！カナ！私に負けたら馬車馬の如く働き、生徒会に奉仕しなさい！！」
カナ「ハン！A子こそ、私に負けたら馬車馬の如く私のために奉仕し、私の成績や内申を上げなさい！！」
※馬車馬の如く……『馬車馬』ってなんとなく『馬に乗馬』な感があるんだけど、正しいんだよね？
サラっとトンでもないことを言い出すカナ……
と、言うか、成績やら、内心は生徒会長がつけるものではなく、教師がつけるものだと思うのだが……
そして、両者は一足飛びかかる
ズドゴオアアアアアッ
だが、しかし、悲しきかな……神の力を持つA子に一般人の力しか持たないカナでは勝ち目などあるわけがなく、
一瞬で弾き飛ばされてしまう
カナ「ぐ……くぅ……」
A子「ふふん……これが生徒会長の力よ！！さぁ！！カナ！！大人しく投降して、そして登校なさい！！」
……A子もA子で大人げないと言うか……ムキになりすぎである……生徒会長としての使命の他にカナに対して
私怨でもあるのではないだろうか……
カナ「寒ッ！！！」
カナ（くっ……とは、いったものの……ヤバイわねぇ……マジで……）
何とか体を動かそうとするカナ
カナ（私はトランプで言えばJoと自負してきたけれど……流石に今回は切り札にならないわね……私もヤキが
　回ったのかしら……それとも、とんだババを引かされた……か……）
と、そんな折、どこからともなくカナに声が……
＊『……切り札ならば、ここに1枚あるが……』
カナ（……誰？）
＊『……まさか、気まぐれで声をかけてみたが、聞き取れるとは……なるほど……お前は我が器に足る存在かも
　しれん……』
カナ（……で、あなた、何なわけ？……こう見えて、私は忙しい……もとい、気まぐれなんだけど……）
＊『フ……我を前に、気まぐれなどと……よくもほざいたわ……だが、まぁ、よかろう……我もまた気まぐれ
　……』
一呼吸置いて、それは喋る
＊『もし、お前が望むならば……我が『技』……お前に貸し与えてもいいのだが……』
カナ（その代り、馬車馬の如く働きなさいってわけ！？……ふん、いいわ……）
※馬車馬って言葉好きだね……アンタら……
＊『よかろう……我が『技』……受け取るがいい……我が名は……――……』
カカッ
そして、カナは光に包まれる
……このやりとりは一瞬なのか、それとも時間がかかったのか……それは分からない……だが……1つ
だけ分かっていることは……眼の前に臨戦態勢で余裕の敵がいるというだけだ！

#4
A子「……な、何？今の？」
一瞬たじろぐも、すぐさま体勢を立て直すA子……
A子「さぁ！カナ！降参なさい！！」
カナ「誰がですか！？私はJo！とんだババを引かされたということを地獄で後悔しなさいッ！」
ズズズズズッ
そして、カナの額に紋章……更に迸る神氣（しんき）……
鐫霽止朱（ヴォルバドス）『こ……これは……馬鹿な……』
カナに宿りしは浚澄羽帝（サラスヴァティー）世界が1柱……『技』の破壊神・女王禍（ジョーカー）
鐫霽止朱（ヴォルバドス）『何ッ！？……ヤツも神をその身に宿す人間！？……いや……しかし……今までそのような気配は……
　ま、まさか……今しがた……力を！？』
カナ「幕を引くわよ！A子！」
グニャリッ
空間を歪めて大鎌を取り出すカナ
その所業に一瞬だけ驚くも、今は死合の真っ最中と気を引き締めるA子
A子「鐫霽止朱（ヴォルバドス）ッ！」
シュオオオッ
そして、A子も空間を歪めて2本の刀を取り出す
カナ「私の真似、しないでくれる？」
A子「そっちこそ……」
カナ、A子「ハアアアッ」
ズギャオオオアアッ
そのまま2人は一足飛びにかかり、互いに斬撃を繰り出す……
ギギギギギギギッ
A子の2刀による斬撃は……しかし、カナの鎌による斬撃に圧されゆく……
A子（くっ……この、私が……圧されて……！？鐫霽止朱（ヴォルバドス）……どういう……カナに神の加護があったとして……
　だとしたら、勝負は振り出しに戻ったはずじゃあ！？）
鐫霽止朱（ヴォルバドス）『神の力の差……か……あるいは、宿主とのシンクロ率との差か……前者は……無い！』
A子（じゃあ……何？……私よりもカナの方が……神の力を引き出せる……とでも！？）
鐫霽止朱（ヴォルバドス）『そういう……ことだ！』
まさか、そんなことがありえるの？とA子……だが、しかし、現にカナが繰る神の力はA子の繰る神の力を超えて
いる……
A子「チッ」
カナ「ふふん……」
ドオオンッ
カナが強引に鎌を振り下ろす……と同時にA子は力任せにそれを捌き距離を置く
カナ「……さぁ！A子！『技』の破壊神の前に恐れ慄き、そして、後悔しなさいッ！！」
ぐるぐるぐるぐる
大鎌を小枝のように振り回し、ビシっと突きつけるカナ
A子「誰がですかッ！！鐫霽止朱（ヴォルバドス）！！行くわよ！！！」
鐫霽止朱（ヴォルバドス）『……』
ズオオオオッ
かくて両雄の殺気は吊り上がり……次回……ケリが……着くのか……それとも……！！？
※ちなみに、技の破壊神を宿しているくせにカナが力押ししている感じがするのは気にしない方向で、
　お願いします。


続