Eighter -Noble Gathering-
51ster 〜大地の魔狼今一度 A〜



#0
過初叨素ヨグ=ソトース……それは怒愛座ヌァザ世界の神が1柱。怒愛座ヌァザ世界一番の女ったらしで有名であらゆる空間に同時接触し気
に入った『娘』を口説いては妾にしている神……
そして、最近はかんなにお熱である……
これは、そんな暇を持て余した怒愛座ヌァザ世界の神の……遊び……

#1
天四斗あまよと、Eighter本部
ルシャーティー・エィユスミス「4日8時間19分35秒ぶりです」
それはある日、ルシャが唐突に空間スクリーンにて出現したことから始まった
梓與鷹よたか「ルシャか……」
何かあったのか?と聞く前に、ルシャは口を開く
ルシャーティー「歴史の墓場に、過初叨素ヨグ=ソトースが出現しました」
與鷹よたか「何だって!?」
白拍子かんな「……」
またかんなをつけ狙ってやってきたのか?と與鷹よたか……
早速、かんなと共に、歴史の墓場へと出向くのであった。

歴史の墓場
與鷹よたか過初叨素ヨグ=ソトース……」
過初叨素ヨグ=ソトースを睨みつけ、拳を構える與鷹よたか
過初叨素ヨグ=ソトース「フ……そう、怖い顔をするな……」
と、言ったかと思うと空間がぐにゃりと歪み、2人の漢が出現する
與鷹よたか「何だ?」
過初叨素ヨグ=ソトース「余興よ……」
與鷹よたか「余興だと?」
過初叨素ヨグ=ソトース「うむ、これは、我が落とし子……ウェイトリー兄弟……ウィルバーとディディマス……」
與鷹よたか「それが何だってんだ?」
かんな「……あなたの代わりに今回はそのウェイトリー兄弟が闘う……と?」
過初叨素ヨグ=ソトース「……だから、余興よ」
與鷹よたか「……」
過初叨素ヨグ=ソトースの言う、余興の意味が未だわかりかねる與鷹よたか。そして、そんな與鷹よたかの疑問を解消すべく、かんなが口を
開く
かんな「つまるところ、代理戦争……」
與鷹よたか「代理?」
過初叨素ヨグ=ソトース「……ああ、そうだ……かんな……お前も代理を立てよ……いや、言うまでもないか……」
そのまま與鷹よたかを見る過初叨素ヨグ=ソトース……
與鷹よたか「……かんな……その、俺が代理で……?」
かんな「はい、リーダー。任せました」
にっこりとほほ笑むかんな。そこまで言われれば引き下がるわけにもいかない
與鷹よたか「俺が、そのウェイトリー兄弟をぶっ斃せば、大人しく引き下がるってわけだな……」
過初叨素ヨグ=ソトース「……確かに、そうでもあるが……だが、これはあくまで余興である」
與鷹よたか「????」
言っている意味がよく分からない與鷹よたか。
かんな「……つまり、リーダーが負けても、私がどうこうされることはない……という意味ですが……」
與鷹よたか「なっ」
自分を過小評価されている気分でふざけんな!と叫びたくなる與鷹よたかであった。
與鷹よたか(だから、あくまで余興だと……ふざけやがって!)
かんな(リーダー、落ちついて……冷静に……)
與鷹よたか(……あ、ああ、分かってる……)
一呼吸おいて、冷静さを取り戻す與鷹よたか
與鷹よたか「……行くぞ、ウェイトリー兄弟」
ウィルバー・ウェイトリー、ディディマス・ウェイトリー「……」

#2
與鷹よたかの叫びと共に一足飛びにかかるウェイバー、ディディマス
左右から與鷹よたかを挟撃……しかし、與鷹よたかも左右の拳でそれを迎撃
ガガンッ
與鷹よたか「む……」
拳を合わせて理解できることがある……それは、このウェイトリー兄弟は過初叨素ヨグ=ソトースのようにバケモノじみた存在
ではなく、ただの人間である……と
少なくとも、與鷹よたかはそう感じ取れた
與鷹よたか(とことん俺を過小評価しているってのか!?……過初叨素ヨグ=ソトース……そんなに俺が取るに足らない存在だと!?)
與鷹よたか「はあっ!」
ドドンッ
そのまま力でウェイトリー兄弟を圧し返す與鷹よたか
與鷹よたか点駈狼てんくろう!」
ゴガガガガッ
両手から闘気の刃を放出し、ウェイバー、ディディマスを弾き飛ばす與鷹よたか
ウェイバー「くっ」
ディディマス「チッ」
攻撃を喰らった後の反応は人それぞれ……そして、ウェイバーよりもディディマスの方が一瞬ではあるが、反応
が遅れた。
そして、その隙を見逃す與鷹よたかではなかった。
2人を同時に相手するよりも、まずは片方を片づけて1対1に持ち込む……
與鷹よたか「ハアッ神狼九断しんろうくだん!」
ゴドガガガガガガガガガッ
ディディマス「ガアアアッ」
一気に間合いを詰め、刹那の瞬間に9回の打撃を打ち込む與鷹よたか
ウェイバー「ディディマス!?」
與鷹よたか「そこだっ」
ディディマスに注意を取られたその隙を突き今度はウェイバーに殴りかかる與鷹よたか
ウェイバー「ちいっ……」
ディディマスのことは諦め、迫る與鷹よたかの攻撃を辛うじて回避、そのまま距離を置くウェイバー
ウェイバー「……やりおる……」
與鷹よたか「それはどうも……」
過初叨素ヨグ=ソトース「ディディマスを打ち破るか……」
ディディマス「申し訳……」
過初叨素ヨグ=ソトース「よい、所詮は余興よ……」
ディディマス「は……は……」
そして、ディディマスは畏まり、そのまま過初叨素ヨグ=ソトースの傍へと移動、以後、死合を観察するのみとなる
與鷹よたか(……本当に余興か……それだけなのか?)
あわよくばかんなを妾にしようとする過初叨素ヨグ=ソトースである……この死合がただの余興とは思えない與鷹よたか
與鷹よたか(チッ……今はそんな場合じゃないか……)
迫るウェイバーの拳を回避し、距離を置く與鷹よたか
ウェイバー「……人間の癖に、やりおる……」
與鷹よたか「そういうお前は人間じゃないってか?」
ウェイバー「……そうだな……それはある意味あっていて……そして、ある意味間違っている……」
與鷹よたか「????」
ウェイバー「我は人にして人にあらざるもの……過初叨素ヨグ=ソトース様の落とし子……」
與鷹よたか VS ウェイバー……この死合、どう決着するのか……そして、過初叨素ヨグ=ソトースの思わくとは何か!?


続

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