Eighter -Noble Gathering-
48ther 〜砕け散る闇の軍勢 B〜



#3
外道くのいち集団、砕華さいか……それを撃退すべく総介は各地の忍びをまとめ上げ……
そして……反撃の狼煙はあがった!
かんなに迫る曰く言い難い形状のミサイル……
白拍子かんな「……」
だが、しかしそんなもので運の女神をどうにかできると思ったら大間違いである。
軽々と回避して見せるかんな……
カッ
ズグゥ〜〜〜ンッ
それだけではない、ミサイルの爆風で一気に加速し、せいるの間合いを浸食する
燐寸りんすんせいる「うっそ……鋼砕流忍術、鋼龍の跫盾きょうじゅん」
ズガガガガガッ
迫るかんなに対して無数の刀で盾を造り応戦……と、同時にせいるは後方へ飛び退る
せいる(くっ……流石は運の女神……だが、こっちだって負けるわけにはいかないのよ!)
ガウンガウンガウンガウンッ
すかさず近くにあったデザートイーグルを手にかんなめがけて連続射撃。
かんな「でも、無駄です」
……しかし、そんな程度でかんなを仕留められるわけがない……
砕華さいかくのいち「せいる様……」
咄嗟にせいるを護ろうと砕華さいかくのいちが割り込んでくる
せいる「馬鹿ッ」
バガアンッ
砕華さいかくのいち「ぐうぅう……」
とびかかる砕華さいかくのいちをバッタバッタとなぎ倒すかんな。
やはり、並の砕華さいかくのいちではかんなに対抗出来ない……
せいる(ちっ……このままではマズいわね……)
今のせいるにはかんなは運の女神どころか死神に見えた……
せいる(仕方がない……各地に派遣した上忍を呼び戻すしかないか……)
そろっと後ろに後退しつつ、せいるは緊急招集用のボタンを押す
これで、あとは時間を稼ぎ、挟み撃ちにするのみ……
せいる「いくわよ!砕華さいか流忍術、鋼龍の牙城ッ」
ズドドドドドドドドッ
上空から大量の刃物がかんな目掛けて襲い来る
かんな「……でも、無駄です」
だが、こんな攻撃もかんなの超運の前には無力
せいる「分かってるわよ!」
だが、せいるにとって今の技は囮にすぎない……すぐさま近くにあったシモノフ対戦車ライフルを手に取る
せいる「本命はこっちッ」
ズガウンッ
かんな「はっ……」
迫る凶弾……に対してあえてかんなは前進
せいる「なっ?」
長い射程を持つ兵器ほど、懐に飛び込まれれば弱い。それは、ライフルだって然り
ズガンッ
呆気にとられるせいるを前にかんなはシモノフ対戦車ライフルを両断する
せいる「こんの……バケモノッ」
更に手元にあった手榴弾を投げつけると同時に横に飛んで逃げるせいる
カカッ
ズズ〜〜〜ンッ
せいる「はぁ……はぁ……」
しかし、せいるは悟っていた……例え至近距離から手榴弾を投げつけても、運の女神、かんなならば容易く回避
すると……
そして、それは正しかった

#4
かんな「……」
せいる「うそでしょう……」
回避するだろうと思ってはいたが……しかし、本当に回避されると……しかも、無傷で……さすがに驚きを
隠せないせいるであった。
※そういえば……各地の忍びの里を襲っている仲間を呼ぶために時間稼ぎをしている……と思うのだが……一体
 何時間時間を稼げば仲間が帰ってくるんですかね?
かんな「そろそろ終わりにしましょうか……」
そういって神滅超越者ラグナロクエクセルを構え直すかんな
せいる「くっ……」
砕華さいかくのいち「せいる様……その、電話です」
せいる「なんですって?この忙しい時に……」
砕華さいかくのいち「それが、その……」
気付けば、電話を持ってきている砕華さいかくのいちは7人いた……
せいる「……ま、まさか……」
砕華さいかくのいち一同「……はい……」
そして、その予感は的中してしまった……
そう、各地……7つの忍びの里に襲撃に行った7人の砕華さいかくのいちは……しかしながら、全員が全員、返り討ちに
あった……そういう報告が今、せいるにもたらされたのだ……
かんな「……言いましたよ……そろそろ、終わりにしましょう……と」
せいる「……」
かんながそれを言ったときには、既に終わっていた……もはや、援軍は望めない……そして、せいるもこの窮地
せいる「参った……降参よ……」
砕華さいかくのいち一同「せいる様!?」
かくて、せいるは敗北を認める……
せいる「砕華さいかは今日を持って活動を停止するわ……」
砕華さいかくのいち「そんな……」
砕華さいかくのいち「せっかくここまでのしあがれたのに……」
砕華さいかくのいち「……折角歌舞伎町の天下統一が見えてきたのに……」
せいる「残念だけど……」
がっくりと項垂れる砕華さいかくのいち
せいる「……でも、砕華さいかは今日を持って活動を停止するけど、私達個人の活動は今まで通り実施していいわよ」
かんな「……」
それでは砕華さいかが活動を停止してもあまり変わらないのではないか……
*「フン、そんなことだろうと思っていた……だが、残念ながらお前たちに明日はない!」
一同「何?」
と、そこには望月千代女の里の助っ人に出向いていた総介の姿が……

#5
かみ総介「お前ら全員ここで逮捕だ!」
せいる「ふざっ……けないで!砕華さいかは活動を停止した……だったらあとは個人の自由でしょ!」
総介の横暴にキれるせいら……そのまま総介に襲いかかる。
総介「燐寸りんすんせいる……殺人容疑で逮捕する……」
さらりとせいるの攻撃を回避すると同時に、当て身を喰らわせ手錠をかける総介
せいる「ぐぅ……」
総介「……」
まぁ、殺人容疑で逮捕といえども、相手は腹上死……恥ずかしくて被害届とかを出すことはないがな……と総介
はこころのなかで呟く
総介「いくぞ、山咲やまざき山咲やまざき桜「はい、警部……」

……そして、殺人、強盗、武器密輸、オマケで売春を行っていた外道くのいち集団砕華さいかはここについえたので
あった……


END

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