Eighter -Noble Gathering-
48ther 〜砕け散る闇の軍勢 A〜



#0
邪道くのいち集団、砕華さいか……それを討つべく総介は立ち上がり、Eighterや、赫眼かくがん同盟も駆使して撃滅に当たる
……そして、砕華さいかと忍びとの激闘が始まった……
そんな中、かんなは1人、総介の命を受け、ある場所へと赴いていた……

#1
東京都、新宿
……ネオンがきらめく下卑た町……歌舞伎町と飛ばれる場所にかんなはいた……
こんな場所にかんなのような少女が迷いこめばたちまち手籠めにされて人生オワッタナ……みたいな感じに
なるのだが、しかし、そこは運の女神……誰にも声をかけられずかんなは悠々と歌舞伎町を歩んでいた
白拍子かんな「……ここですね……」
そして、辿りついたのは高級娼館・桃艶とうえんの地下イ
……そここそが、砕華さいかの本拠地であった……
そう、総介がかんなに下した命とは敵の本拠地に乗り込み、敵を討ち砕くことだったのだ……
敵が軍勢をひきつれて各地の忍びの里を壊滅にかかっているのならば、当然本拠地は手薄になる……そこを突かず
してどうする……というのは総介の弁であり……そして、かんなはそれを引き受けたのだ……
砕華さいかくのいち「いらっしゃいま……せ?」
漢しかやってこないと思われた施設に、女がやってきて、受付も当然ビックリ仰天である
砕華さいかくのいち「あの、失礼ですが……お客様、お店を間違えていませんでしょうか?」
かんな「……そんなことはありませんよ……ここであっています」
砕華さいかくのいち「……」
かんな「砕華さいかの本拠地……ここに用があってきました」
砕華さいかくのいち一同「なっ!?」
すぐさま接客モードだった砕華さいかくのいちの態度が豹変……険しい顔つきとなり、一触即発の空気が流れる
砕華さいかくのいち「貴様……」
*「下がりなさい……」
砕華さいかくのいち「……は、ですが……せいる様……」
*「折角、ここまで来たんだ……顔くらい見せてあげないとね……」
そして、奥より、この施設のオーナーにして砕華さいかの首領、燐寸りんすんせいる現る
燐寸りんすんせいる「ようこそ、砕華さいかへ……歓迎するよ……」
やってきたのは小柄な女性……と、いうか、下手をすると小学生と間違われそうな女……だが、大人だ!
せいる「よくここがわかったねぇ……褒めてあげるよ……」
かんな「あなたを斃せば砕華さいかも瓦解し、この事件は幕を閉じます」
せいる「フフン……お前が、この私を斃す!?……無理な話だね……」
砕華さいかくのいち「せいる様は過去5年間の間に3000人も殺してきたそれはそれは凄まじい娼婦なのよ」
※それは娼婦としてどうなのか……と、いうか1年365日とすると5年で1825……つまり、2日に3人は腹上死させ
 ている計算になる。

#2
せいる「……ふふふ、私が殺してきたのは何も漢だけではないのよ……あなたも天国にいるような気分に浸り
 ながら地獄へ旅立てるわ……」
わきわきと手を開いたり閉じたりしながらせいるが叫ぶ
せいる「さて……では、お手並み拝見と行こうか……」
ババッ
言うなり一斉に襲いかかる砕華さいかくのいち
かんな「……貴方方では力不足です」
ザガンッ
砕華さいかくのいち一同「ガハア!?」
しかし、『位』の破壊神、茜瑙哭セドナをその身に宿し、神滅超越者ラグナロクエクセルを持つかんなには、砕華さいかくのいちが束になって
襲いかかっても敵では無かった……
せいる「やるじゃない……」
砕華さいかくのいち「だがっ」
と、次に、第二陣……マシンガンを両手で構えて一斉に射撃……
かんな「だから、無駄と言っています……」
ガガガガガガガガッ
しかし、かんなは運の女神だ……茜瑙哭セドナの力を借りずとも、迫る銃弾の嵐を持ち前の運で回避することなど
朝飯前である
砕華さいかくのいち「そんな……」
砕華さいかくのいち「馬鹿な……」
せいる「流石は運の女神……」
いいわ、私が直々に相手になりましょう……とせいる
砕華さいかくのいち「せいる様……」
せいる「心配はいらないわ……あっちが運の女神なら、こっちは性の女神よ!」
目には目を、アニョハセヨ……じゃなかった、女神には女神を!
……片方はド清楚、片方はド淫乱……かくて、ここに女神 VS 女神の死合は始まる
せいる「砕華さいか流忍術……鋼龍の爪刃」
ギュドガガガガガガガッ
大量の苦無がまるで意思を持ったかのごとくかんなに襲い来る
せいるの使う砕華さいか流忍術こそ、真の砕華さいか流忍術……彼女の砕華さいか流忍術の前では他の砕華さいか流忍術はまるで児戯……
と、いうか、ふざけているとしか思えない……
かんな「……」
すすすっ
かんなは迫る苦無の龍に対し持ち前の運を持ってして最小限の動きで回避すると同時に神滅超越者ラグナロクエクセルで斬り払う
せいる「爆殺」
カッ
ズグゥ〜〜〜ンッ
苦無による攻撃が功を成さないと判断した途端、それを爆発させてかんなを攻撃するせいる。
だが、しかし、そんな爆発も、かんなの運の前には無力……
せいる「……ちぃ……これがあんたの強運ってわけ……だが、性技は必ず勝つ!」
叫びつつ一足飛びにかかるせいる……と、同時に天井にぶら下がっていた銃器をもぎ取り構える
せいる「喰らえ!Rピ〜G-7」
ズウ〜〜ンッ
曰く言い難いミサイルがかんなに向かって放たれる……
そのミサイルはかんなに通じるのか!?
※ってか、Rピ〜G-7ってなぜに伏せ字なの!?

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