Eighter -Noble Gathering-
47ther 〜急襲する闇の軍勢 C〜
#5
砕華……それは外道にして邪道なくのいち集団……
そして、彼女たちは現代に続く忍びの里を壊滅せんと暗躍し……
そして……
山梨、望月千代女の里
*「お待ちしておりました……」
総介が桜と共に山梨の望月千代女の里に赴くと、そこには望月千代女の首領、満月ののうの姿があった……
上(総介「アンタが今の望月千代女のトップ……満月ののうか……」
望月千代女「無礼者!ののう様になんたる口のきき方か!」
満月ののう「おやめなさい……」
望月千代女「しかし……」
ののう「我らは唯一、彼に逮捕されても仕方のない集団……お忘れですか?」
望月千代女「……」
それは、つまり、望月千代女とはやはり、正真正銘のくのいちであるという意味である。
最も、望月千代女の全てが正真正銘のくのいちであるわけではない……望月千代女の中には悪い漢をオンナの
肉体(を持って始末する……そういう部署がある……というそんな感じだ
山咲(桜「既に七大隠密の会合にて話は行き届いていると思いますが……」
ののう「砕華(……」
総介「ああ、そうだ……だが、最初に断っておくが、俺はお前たちを救いたいから砕華(を撃退するわけでは
ないぞ……」
ののう「ええ、存じております……砕華(を逮捕するため……でしょう?」
総介「ああ、そうだ……」
望月千代女「……」
桜「警部……」
総介「フッ……どうやらさっそくお出ましの様だな……」
望月千代女一同「!!!」
望月千代女を覆うように、砕華(の一行が出現する
*「なるほど……骨のありそうな奴だな……ふふん……私は砕華(がくのいち、鏡のらいら……と、いうわけで
名乗りも終わったので早速……死ね!」
ガガガガガガガッ
言うや否や砕華(くのいちが一斉に射撃を行う
総介「残念だが、貴様らが銃器を駆使する傭兵集団だということは事前に調べがついている……」
鏡のらいら「何?」
砕華(くのいちの銃撃は……しかし、望月千代女にはあたらなかった……
その前に全て弾かれていた……
総介「防弾ガラス……と、言っても現実世界の代物じゃないがな……お前たちの銃は一切届かん……」
コンコンと防弾ガラスを叩きつつ総介が呟く
……総介は硝子と称したが、しかし、これはアルティマイトである。
砕華(くのいち「たかが防弾ガラス……これで木端微塵よ!」
ガガガガガガガガッ
すぐさま撤甲弾に切り替え一斉射撃……しかし、ダイヤの1000倍の硬度を持つアルティマイトを撤甲弾如きで
削れるわけがなかった
砕華(くのいち「撤甲弾が……きかない!?」
砕華(くのいち「らいら様……」
鏡のらいら「……だが、防戦一方で、勝てると思わないことね!」
#6
総介「フン、分かっている……」
そのまま一歩前へ歩み出る総介
総介「さて、今投降すれば少しは罪が軽くなるぞ……」
鏡のらいら「何それ?SRAPの権限ってわけ?……なめられたものね……我ら砕華(、『とうこう』するのは懸賞
応募位よ!」
総介「交渉決裂か……ま、分かっていたことだが……」
それは真理の断片が見せた未来……真理の断片は正しく、決して間違いを教えないのだが……しかし、総介は
一警官として投降を呼びかける義務がある
鏡のらいら「まずはアンタをハメ殺してあげる……」
そのまま一足飛びにかかるらいら……他の砕華(くのいちがそうであったように、胸の谷間に手を突っ込み、拳銃を
取り出す
※砕華(の中ではやっているのだろうか……と、いうか、ぺったんこな砕華(くのいちはどうしているんだろうか?
鏡のらいら「砕華(流忍術!冗談じゃない兆弾」
ガガガガガガッ
地面へ向けてらいらが射撃……その銃弾は地面にめり込むかと思いきや、地面に弾かれそのまま総介を襲う。
もし、室内ならそのまま壁、天井をも駆使して兆弾、兆弾、兆弾……本当に冗談じゃないといったところである
総介「フン、そんなものに当たると思うか?」
軽々と兆弾を回避して見せる総介
鏡のらいら「甘い……砕華(流忍術は隙を見せぬ二段構え……もある!」
カカカカカァ〜〜〜ンッ
桜「警部!」
総介が回避した兆弾はそのまま防弾ガラス(アルティマイト)にぶつかり、更に兆弾……再び総介を襲う
総介「……だから、無駄だと言った……」
ザガガガガッ
しかし、右の蒼王の刃(、左の藍后の刄(で切り払う総介
総介「お前たちの言葉を借りれば、隙を見せぬ二段構え……といったところだ」
鏡のらいら「くっ……やるじゃない……だったら、砕華(流忍術!脅威の焼夷弾」
ダンダンッ
再び発砲するらいら……
放たれた銃弾はただの銃弾なんかじゃなく、最新の高性能焼夷弾……
その銃弾はすぐさま焔を纏って総介へと襲いかかる
総介「フン……蒼叉岐(」
ボバッ
十文字に切り裂くと同時に蒼き光に包みこむ総介
総介「くだらないシャレを吐くのもそこまでにして貰おうか……」
鏡のらいら「ぐぬぬぬぬ……」
よもやここまで砕華(流忍術が通じないとは……更にここまで冗談も通じないとは……とらいらは二重の意味で
気圧されていた
砕華(くのいち「らいら様……ここは我らが……」
総介「……まとめてかかってきても、結果は変わらんと思うぞ……」
砕華(くのいち一同「……」
総介、早くも勝利宣言か!?
続
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