Eighter -Noble Gathering-
35ther 〜過住かすみ攻太郎の受難 B〜



#3
陰轟留牡鴉アンゴルモアを斃せなかった攻太郎……それでもせめてケリはつけたいとかんなと死合いに来たのだが……
これが彼の受難になろうとは……今はまだ、かんなと製作者しか知らない(うぉい!)
天四斗あまよと、Eighter本部
梓與鷹よたか「おいおい、かんな……」
いいのか?と問う與鷹よたかに対し、かんなは申し訳なさそうに語る
白拍子かんな「……すみません、リーダー……ですが、どうしてもこのことを済まさない限りあちらも帰る
 気は無いようです……」
攻太郎を見ながら話すかんな
與鷹よたか「……はぁ……仕方ないか……」
かんなに限って怪我をすることもないだろう……と、いうわけで與鷹よたかもかんなと攻太郎のタイトルマッチを許可
する
過住かすみ攻太郎「フッ……女だからと思って手加減しないからな!!」
一同「そりゃ女のセリフだぁ!」
一同、盛大な突っ込み。
ルシャーティー・エィユゥミス「御機嫌よう。38時間25分20秒ぶりですね」
攻太郎「うぉおおう!?」
と、そこへ、空間スクリーンと共にルシャ出現。
初見の攻太郎はただ驚くばかりである
與鷹よたか「ルシャ……」
ルシャーティー「話は聞かせてもらいました……場所はこちらでなんとかしましょう」
これで、死合会場に関してもめどはついた
かんな「では……行って……」
と、言いかけたところでかなり参上
白拍子かなり「待ちなさい、かんな」
かんな「かなり姉さん?」
そのままかなりはかんなの前まで歩いていきそのままかなりは右手を握り、親指を立てる
かなり「かんな、グッドラック」
と、次の瞬間、攻太郎の方を向き、右手を180°回転させる
かなり「攻太郎、バッドラック」
攻太郎「うぉい!」
身内に応援するのはいいけど、何?この仕打ち……と攻太郎
ルシャーティー「さて、では、歴史の墓場に転移させますので、存分に死合ってください」
攻太郎「歴史の墓場?」
なんだ?それ……と攻太郎が首を傾げる中、かんなと攻太郎は光に包まれ、そのままEighter本部から消える

歴史の墓場
攻太郎「……え?ここは……」
漆黒の空と漆黒の大地に包まれた空間に戸惑いを隠せず辺りをきょろきょろ見渡す攻太郎
かんな「ここなら、思う存分死合えます……」
あたりの被害を考えることなく……とかんな
攻太郎「……フッ、確かに、それもそうか……」
そして、攻太郎も、ここがどこでも構わない……とかんなとの死合に集中すべく意識を切り替える。
攻太郎「では、始めるか!」
そして、攻太郎はソードピークトマホークを構える
かんな「……ええ、そうですね」
かんなも神滅超越者ラグナロクエクセルを構えて対峙する

#4
かんな(……茜瑙哭セドナ……どうか力を貸さないで……)
茜瑙哭セドナ(……理由ワケありのようだな……まぁ、いいだろう……今のお前の力ならば、あの漢に負ける
 ことなど皆無だろう……)
それにしても、あ奴も醜悪な奴よ……と茜瑙哭セドナ
かんな(……)
そして、両雄は一足飛びにかかる……かと思いきや、突如、攻太郎が目を瞑り、喋り出す
攻太郎「俺はぁ……陰轟留牡鴉アンゴルモアが斃されてから旅に出て剣の修行に明け暮れたんだ……」
暫し回想に浸ったかと思うとカっと目を見開き、ソードピークトマホークを掲げる
攻太郎「そして……遂に俺は、俺自身の奥義を手に入れた……行くぞ!まずは軽く小手調べだ!!龍鳳麟龜りゅうほうりんき」
ドオオンッ
イキナリ四大奥義(ノーマル版)を解き放つ攻太郎
かんな「……無駄ですよ……」
ババシュアアアッ
神滅超越者ラグナロクエクセルを振り下ろし、その剣風のみで掻き消すかんな
攻太郎「な……何いぃい!?」
まさか、四大奥義がこうもあっさりと敗れるなどと、夢にも思っていなかった攻太郎は驚きのあまり開いた口が
塞がらない
攻太郎(あいつにはここまでの力があるというのか?)
かんな「……哀しい人ですね……あなたは何も分かっていない……何も変わっていない……」
哀しげな眼差しで攻太郎を見つめるかんな
攻太郎「言ったはずだ!俺はお前を斃さない限り一歩も前に進めないと!」
それは今、言うべき台詞ではないのではないか……
※と、いうか、変わってないことを開き直って認めちゃってますよ……
攻太郎「まぁ、いい……どうせさっきのは小手調べだ……」
そして、ここからが本番だ!と攻太郎
攻太郎「受けよ!俺が修行に明け暮れて編み出した奥義!霆舞刃ていりゅうぶじん」
チュギョアアアアアアッ
剣気で具現化した雷神がかんなに迫る
かんな「……だから……何も分かっていないって言ったじゃないですか……」
ズバアアアアッ
雷神を両断し、そのまま一気に間合いを詰める
攻太郎「げぇ……なぁに!?」
チキッ
またしても一蹴されたことに驚愕していると、そのまま神滅超越者ラグナロクエクセルの刃を突きつけられる
かんな「……アナタが陰轟留牡鴉アンゴルモアと戦わなくてよかったです。……もしアナタが陰轟留牡鴉アンゴルモアと戦っていたならば
 確実にアナタが負けていたでしょうからね」
攻太郎「……ふ……ふざけるなッ!!」
キイイイインッ
と、その時、攻太郎の怒りに応じるかのように、ソードピークトマホークが輝きだす
攻太郎「行くぜ!ここからが俺の本番だぁ!」
果たして、攻太郎は、かんなに勝つ事が出来るのか……それとも……


続

前の話へ 戻る 次の話へ