#0
それは、暴力団とオバちゃん軍団が覇権を争う都市、大阪府にて起きた珍事件
※いや、暴力団とオバちゃん軍団が覇権を争うって……

#1
大阪府市内、某電車内
＊（！！？……こ……これは！？）
不意に腰を撫で回される感触を覚えた女性が振り向くと……
＊「ひっ！！？」
そこには……この付近で有名なヤクザの親分、鬼哭啾啾（きこく・しゅうな）がニヤニヤしながら女の尻を撫でまわしていた
＊（鬼哭（きこく）……啾啾（しゅうな）？！）
この鬼哭啾啾（きこく・しゅうな）……大阪府に名を覇す鬼霍会（きかくかい）の総親分であり、大阪府のオバちゃんたちが結成した
溌剌淑女同盟と幾多の死闘を交えておる猛者どもの棟梁である。
※オバちゃん軍団と戦争しているって……何かショボイというか……オバちゃん軍団が強すぎるというか
　なんだか色々と……間違ってるよ……
一同（……大阪府にて逆らってはならないものがある……1に食事、2にヤクザ、3にオバちゃん……手出しは……
　死を意味する！！）
……その電車に居合わせたものが全員、静止し見て見ぬふりをする。通報などしようものなら、次の日、大阪府湾
にその身を浮かべることとなるだろう。
……鬼霍会（きかくかい）とはそれほどまでの組織である……
　かくて……女性は腰やら尻を散々弄ばれた末に……5駅ほどにて開放されたのであった……
女性「はぁ……はぁ……」
一同（あ……嵐が……過ぎ去った……）

数日後……
大阪府、大阪府警
上（かみ）総介「……連続して痴漢の被害が続出する列車があるだと！？」
山咲（やまざき）桜「はい。何でも……その場に居合わせたもの、だれもが静止、通報することなく……それ故に痴漢が常習
　となっている列車があるそうです」
総介「フン……」
何をやっているんだ……というような表情の総介。
警官「か……上（かみ）警部……お、恐れながら、申し上げますが……」
しかし、これには事情があるのです……と1人の警官が総介に語りだす。
総介「何だ？」
警官「その……痴漢の常習犯と言うのは……この大阪府が生んだ影の支配者、鬼哭啾啾（きこく・しゅうな）であり……彼を相手に逮捕
　などと……とてもとても……」
桜「鬼哭啾啾（きこく・しゅうな）……大阪府を代表するヤクザ、鬼霍会（きかくかい）の頭取ですね」
そんな警官の言い出した漢の情報を桜が補足する。
警官「はい……奴等に睨まれたが最後……我ら、子孫累々までこの大阪府に住めなくなりまっす！！」
警官「俺は愚かにも奴に逆らい……そして大阪府に沈められた警部とその家族を知っております！……」
あれは……あれはぁ……と1人の警官がとつとつと語りだす世にも悲惨な物語……
※ちなみに、この場では割愛させていただきます

#2
総介「……お前ら……今すぐ警察をやめて大阪府から出て行け！！」
この大阪府で彼に逆らうことは死ぬことと同義なんです！と警官一行が次々と叫ぶのだが、しかし、それを許す
わけがない総介
警官「か……上（かみ）警部！？」
総介「警官が暴力団を恐れてどうするんだ……バカモノが！」
警官「上（かみ）警部……しかし……それは上（かみ）警部みたいに異常な強さを持つからこその……」
ドガアッ
と、その時、けたたましくドアが蹴り破られ……
鬼哭啾啾（きこく・しゅうな）「おらぁ……てめぇら……トップはどこじゃい！？」
一同「ひ……ひぃいい……き……き……ききき……鬼哭（きこく）様ぁああ……」
啾啾（しゅうな）「挨拶なんざどうでもいいんや！……ここの責任者……出て来ぃや！」
凄い剣幕で一行を睨みつける啾啾（しゅうな）
警官「すみません。啾啾（しゅうな）様……現在、南城塚嶺（つかみね）本部長は……北海道に出張しておりまして……」
と、咄嗟に大阪府警本部長自らがウソを付く
総介「ほぉう……俺の記憶が正しければそのお前が大阪府警本部長……南城塚嶺（つかみね）だったと思うのだが……」
南城塚嶺（つかみね）「ちょ……上（かみ）警部！！……何を！？」
しかし、総介にいきなり嘘を指摘され大いに慌てる南城大阪府警本部長
啾啾（しゅうな）「ああ！？ワレェ！？……儂を騙（だま）かすとはいい度胸じゃのぉ……ああ！？」
胸倉を掴んで脅しに掛かる啾啾（しゅうな）
塚嶺（つかみね）「おおお……落ち着いてください……啾啾（しゅうな）様……我々が……一体……何をしたと……」
啾啾（しゅうな）「……てめぇら……最近儂が地下鉄で痴漢騒ぎを起こしてるなどとフザけたことをヌかしてるようじゃ
　ねぇか……ああ！？」
塚嶺（つかみね）「いや……あの……それは……ですね……」
チラリと辺りを見渡す塚峰大阪府警本部長……だが、誰しも、目をそらし……更にある者はその場を逃げ去ろう
などとしている
啾啾（しゅうな）「俺の眼ェ見て話せやワレェ！！」
塚嶺（つかみね）「ひぃいい！！？」
総介「……違うとでもいうのか！？啾啾（しゅうな）とやら！？」
ぱっと咄嗟に本部長を手放す啾啾（しゅうな）。
塚嶺（つかみね）「のはう！？」
そして、本部長は無様にその場で尻餅をつくのであった。
啾啾（しゅうな）「……」
その後、啾啾（しゅうな）はズカズカと総介の元へ歩み寄る。
啾啾（しゅうな）「なんじゃいワレ……見たことないツラぁやのぉ！」
一同「かかっかかか……上（かみ）警部……啾啾（しゅうな）様に逆らってはいけません！！こ……殺されますよ！」
総介「黙れ！貴様ら……暴力団に抗えぬ軟弱な警察など今すぐ潰れてしまえ！！」
啾啾（しゅうな）「……」
対峙……総介と啾啾（しゅうな）……この一触即発の展開に……一同、硬直……ってか失神……


続