Eighter -Noble Gathering-
20ther 〜四角関係スクェア・ラヴなる双剣 B〜



#3
突如Eighter本部へやってきた誘濤いざなみ双剣流の女、阿檀凛……彼女の望みはきゆみたおした誘薙いざなぎ双剣流の
(つまり、あつし)使い手と死合うことだったのだが……なぜかあつしにプロポーズをしだす……
梓與鷹よたか「……死合うってのは……どうなったんだ!?」
最もな疑問を投げかけてみる與鷹よたか……
阿檀凛「何言っているんですか……見合うですよ『見・合・う』」
枳篤からたち・あつし「マテヤ!ちょっと前は殺気を出して『死合う』って言ってたぞ!!!」
枳凍子からたち・とうこ、二階堂平子「ちょ〜〜〜〜〜っと待ったぁあああ!!!!」
ズズイっとあつしの前に現れる2人
凛「何よ!?アンタ達!!」
本当にあつしと死合う前に女同士の修羅場が巻き起こりそうである……
凍子とうこ「フッ……私はあつしの姉よ!」
平子「そして、私はあつしの師匠よ!!」
ドドンと言い張る2人……そして、負けずと凛も叫ぶ
凛「じゃ、私はあつしのフィアンセよお!!!」
あつし「……」
モテモテだな……あつし……などとヤジが飛ぶが、あつしにとってはたまったものではない……
※と、言うか、何を言い争っているのか……お前らは……
ゴリゴリゴリゴリ……
凍子とうこ、平子「ウチの可愛いあつしをアンタに譲るわけにはいかないわねぇ……」
それぞれあつしの肩をもみながら叫ぶ
あつし「痛い痛い痛痛痛痛痛痛!!!」
かなりの握力で肩を掴まれているのでそれはもう痛い……
凛「ちょっとやめなさい!!痛がっているでしょうが!!」
凍子とうこ、平子「ああん!?」
凛「何!?」
ゴゴゴゴゴゴッ
あつし「……」
與鷹よたか(……完全な修羅場だな……)
平子「大体、こんなののどこがいいわけ!?」
あつし「こんなのってなぁ……」
師匠の言葉とはいえ、流石に凹むあつし
凛「2人の凶暴な女に虐められているのにへこたれない精神……」
凍子とうこ、平子「ほぉう……」
あつし「それって誉めてるの!?けなしているの!?どっち!?」
明らかに今しがた考えたっぽかった……
凛「更に誘薙いざなぎ双剣流の使い手だし……」
あつし「つまり誘薙いざなぎ双剣流の使い手で漢なら俺以外でもいいってこと!?」
そんなとってつけたかのように……とあつし……しかし、凛は更に続ける
凛「そして……何よりも、誘濤いざなみ双剣流の使い手をたおした!!」
ズビシィっと剣を付きたてて叫ぶ凛。
あつし「……いや、それのどこが……」
本人は格好よくきめたつもりなのだが、あつしにとってはだから、何?程度の理由でしかなく……とても困惑する

#4
凛「よって責任とってもらいます♪」
あつし「どんな責任だ!」
が、しかし、そんなことを表いるのはあつしだけであった
凍子とうこ「あ〜〜〜、そりゃ責任とるべきね」
平子「うんうん」
あつし「待てや!!いくらなんでもおかしいだろ!!」
え!?なんでそんな展開になるの!?と抗議してみるあつし……だが、そんなものが凍子とうこ、平子に通じていれば彼
は今頃2人にいびられているわけがない……
凛「と、いうことですので、あつしさんを私に下さい」
平子、凍子とうこ「だが、断る!!」
しかし、即刻断られる
あつし(マジ!?OKとか言い出すに決まっていると思ったんだが……)
その場のノリで事態をややこしくさせる女2人が……丸く収めるなどと……何が裏があるに違いない……と
あつし……いや、確かに、それは正しかった……
平子「あなたにあつしを飼いならす資格は無くってよ」
あつし「いや、誰が誰を飼いならすって……」
凍子とうこ「大体あなた、あつしの秘密を1つでも知っているわけ!?」
あつし「待て待て……」
凛「う……く……それ……は……」
2人の謎の気迫に気圧され、後退る凛
平子「ほぁら見なさい」
あつし「全然嬉しくない止め方だぁあああ!!!!」
ポン……
肩に手を乗せる與鷹よたか
與鷹よたか「……まぁ、仕方ないさ……」
あつし「うぉい!」
それは……慰めになってないよ……とあつし……
平子「ほっほっほっほっほ……悔しかったらコレで勉強することね」
バサッ
凛目掛けてノートを投げつける
あつし「ちょ、待てや!!!それはぁ!!!」
そのノートはコレまであつしの弱み、秘密を聞き出しては記した平子のノート
ガキッ
凍子とうこ「はいはい。そこまでぇ!!!」
ヘッドロックかましてあつしの行動を遮る凍子とうこ
凛「はい。頑張りま〜〜〜〜す」
あつし「待て待て……頑張るな!!ってかそのノート返せ!!!燃やしてやる!!」
平子「うん?いいわよ、別に……オリジナルは別にあるんだし……」
あつし「うぉい!!!」
凛「じゃ、勉強しなおしてまた来ま〜〜〜す」
あつし「だからぁ……」
そう言って凛は去っていく
平子「よかったわねぇ……あつし、アナタの秘密がバレればもうあのオカしな女に付きまとわされる事は無いわよ」
あつし「むしろ俺はお前等2人と……」
凍子とうこ「ああん!!?」
平子「まっ……私達2人と楽しみたいだなんて……贅沢さんね」
凍子とうこ「う〜〜〜ふふ……」
あつし「……あの……その……」
與鷹よたか「……ぐっどらっく!!」
親指立てて見守る與鷹よたか
あつし「……わあああああ!!!!」
哀れ……あつし……お前の死はひょっとしたら無駄にしない……
あつし「死んでないし!何!?そのイヤな台詞!!!!」
……で、まだ続きますよ……(続くの!?)


続

前の話へ 戻る 次の話へ