Eighter -Noble Gathering-
20ther 〜四角関係スクェア・ラヴなる双剣 C〜



#5
阿檀凛Eighter本部に急襲す……!?平子と凍子とうこの知略により何とか凛を退けた(?)あつしだったが……
果たして……
枳篤からたち・あつし「……なぜソラはこうも無慈悲なのか……」
窓から外を眺めて廃人の様に呟くあつしがいた……
一同「あつし……」
・
・・
・・・
そして……それから3日後……
バァンッ
阿檀凛「たのも〜〜〜〜」
二階堂平子「なっ!!?」
枳凍子からたち・とうこ「また来た!!?」
凛、再び参上!
平子「あつしの秘密、弱みを知っていながらまた来るなんて……」
凍子とうこ「あなた、素質あるわね……」
あつし「何のだあああ!!!」
思わず叫んで突っ込むあつし
凛「えへへ〜〜〜あつしの秘密を知ったお陰で惚れ直しちゃいました♪……ですからもう一度……あつしを私に
 下さい!!」
頬をあからめながらもじもじと呟く凛……明らかに恋する少女だ……
平子「ぬうう……」
凍子とうこ「むむむ……」
こんなことになるなどと予想もしなかった2人はそのまま考え込むことに……
あつし(ってか、俺の意志は無視なんですね……分かります……)
雨水おぼろ(……ねぇ……リーダー……)
梓與鷹よたか(うん!?)
おぼろ(どうしてあつしの周りの女って……こう言っちゃ悪いけど……オカしな人ばかりいるのかしら!?)
與鷹よたか(……さあ?)
ひょっとして、あつしの周りの女がオカしいんじゃなくって、あつしがいることで回りの女がオカしくなるんじゃ!?
などとトンでもないことをサラっと言いだすおぼろ
あつし「ンなわけあるか!!」
おぼろ「……そうよね、私とかあろえは、オカしくなってないし……」
あつし「ってか、判断基準はそこ!?」
……そんな中、與鷹よたかはふとおぼろの言い分は正しくて、おぼろやあろえはかんなの超運で護られているんだったリして
……などと考えてみる……
平子「仕方ないわね……」
凍子とうこ「ええ、こうなったら最後の手段よ!!」
そして、そんな中、3人の女はある結論に達する……
凛「望むところです!」
クルリッ
あつし「……へ!?」
ズダダッ
3人はそのままあつしを見つめ、一気にあつしの間合いを侵食する……簡単に言うと3人であつしを囲い込む
あつし「あの……これは……!?」
あつしが困惑する中、3人は一斉に叫びだす
平子、凍子とうこ、凛「さぁ!あつし、私達の中で誰を選ぶの!?」
あつし「はいいい!!!?」
唐突に告げられた死の三択……あつしはただ困惑することしかできないのであった……

#6
平子「当然私よね?」
ニッコリ営業スマイルの平子
凍子とうこ「もし私を選ばなかったらどうなるか分かっているわよねぇ?あつし?」
目が笑っていない凍子とうこ
凛「私ですよね?ダーリン♪」
そして、本気な凛……
おぼろ「いやいや、いくらなんでも実の姉を選ぶ……なんてことはないでしょ……」
凍子とうこ「大丈夫、大丈夫、あつしはケダモノだから、実の姉でも十分に欲情するの」
おぼろ「ケダモノッ!!」
ズザっと退くおぼろに、あつしは力の限り否定する
あつし「んなワケあるかい!!そこは嘘でも血がつながってないと言うところだろ!」
凍子とうこ「ふぅ〜〜〜ん……つまり、血がつながってなければ欲情するのね?」
あつし「……」
そんな凍子とうこの言葉に冷や汗がとまらないあつし……
おぼろ(……やっぱり……ケダモノなの!?)
そんな様子を見て、おぼろは考え込む……
平子「……よし!ここで淑女同盟よ!」
と平子……通常ならば『あつしが誰を選んでもその結果に異論を唱えない』というようなものなのだが、この3人
の場合は……
平子、凍子とうこ、凛「あつしが私以外を選んだ場合は問答無用で死刑!」
あつし「死以外選択がないじゃねぇかぁああああ!!!」
正しく死の三択……誰を選んでもその果てにあるのは地獄でしかない……
平子、凍子とうこ、凛「さぁ!誰を選ぶの!?」
ズズイっと迫る3人
もともとあつしを囲んでいるだけに、更に密着されてあつしもいろいろと困ってしまう……
あつし(くっ……くそっ……このピンチ……どう切り抜ければいいんだ!?)
切羽詰まったその時……ポケットの中に何かあったってなことを思い出す……
あつし(……アネキの部屋からくすねた煙幕!!!これで……)
あつし「俺の答えは……これ……だぁッ!!」
ボシュアアアアアッ
一同「くっ……何!!?」
そのまま煙幕を利用して逃げ出すあつし……
・
・・
・・・
暫くして煙が晴れると
平子「……あつしぃい!!!」
凍子とうこ「煙幕張って逃げるとはいい度胸じゃないの!!」
平子「見つけたらぶっ殺す!!」
凍子とうこ「ええ!一生女から逃げられない体にしけあげるわよ!!」
殺る気満々の2人……良く見ると凛だけがいない……
・
・・
・・・
そのころのあつし
あつし「はぁ……はぁ……ここまで来れば」
凛「大丈夫ですね!?」
あつし「どうあああ!!!?ななな……なんでお前があ!!?」
凛「例えどんな煙の中でも愛するダーリンを捕まえることなんて造作も無いことですよ」
あつし「んな……んああああ!!!?」
更に、悲劇(?)は続く……
ドドドドドッ
平子、凍子とうこあつしいぃい!!!お前そいつを選んだのか!!いい度胸してるじゃないの!!!!」
あつし「うひぃえええ!!!?何か勘違いしてるぅう!!!」
凛「ここは愛の逃避行です♪」
あつし「だから、お前なぁ!!!」
……と、言う事であつしは女難な星の下に生まれついたのであった……哀れ、あつし……彼に女難が無くなる日は
くるのだろうか……


END

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