Eighter -Noble Gathering-
11ther 〜未来よりの木乃伊ミイラ D〜



#7
田宮家で起きた事件はオーパーツによる出来事だった……茜瑙哭セドナ覚醒したかんなによって事件の全容が暴かれ
……事件は終わった……かに思えたのだが……まだ終わっていなかったのだ……
梓與鷹よたか「まだ終わりじゃないって……」
どういうことなんだ!?と與鷹よたかは問いかける
白拍子かんな「……」
ドスゥ
が、無言で畳に神滅超越者ラグナロクエクセルを突き刺すかんな
※ちなみに、茜瑙哭セドナ覚醒状態です。
田宮九次郎「や……やめ」
ドガアアアッ
そのまま振り上げて畳を弾き飛ばす
枳篤からたち・あつし「おいおい、かん……」
山咲やまざき桜「これ……は!?」
畳の下には……
與鷹よたか「カオサイト……ここにもか!!?」
桜「これじゃあ天井にもありそうですね……」
天井を見上げる桜……の傍で……
かみ総介「……ほぉう……なるほど……」
よくみると、床下のカオサイトはいずれも同じ大きさでカットされていた……それはさながら石畳……
が、しかし、総介はそれが何であるか一目で見抜く
総介「……棺か!?」
與鷹よたか「え!?」
九次郎「たのむ……やめてくれ……これ以上神様を暴かないでくれ……」
ガバッ
土下座して叫ぶ九次郎
與鷹よたか「神……だと!?……まさか……」
そのまま総介を見る與鷹よたか
総介「ああ……先祖たちがこの中で眠っているんだ……この……カオサイトγで出来た棺の中でな」
トントンと靴で棺の蓋を叩く総介……
※あまり、褒められた行為ではないので、みなさんはやめましょう。
枳篤からたち・あつし「……しかし、だとしたら……なんで……また……」
と、ここであつしが素朴な疑問を持ちだす
與鷹よたか「ん?どうした……あつし……」
あつし「……今まで死亡した後にミイラ化させてこのように地下の棺に納めていた……んだろ?……だったら
 なぜ今回葬儀を行おうとしたんだよ……」
與鷹よたか「た……確かに……確かに……それはいえる……」
今回に限らずこれからも、ずっと、ミイラにして、棺に納め、祭り上げていけば、発覚し、こんな事件になること
はなかったはずだ……
総介「フン……棺の数は有限……ってことだ……」
かんな「ええ、もう、ここに収める場所はない……だから、泣く泣く葬儀を出そうと思った……」
あつし「んなっ……そんな……」
以外にシンプルな結論に、驚くあつし……だが、それは……真実である……

#8
九次郎「……ああ、そうだ……神様と相談した結果……葬儀に出せとのお告げが出たんだよ……だから
 俺はぁ!」
そのまま語りだす九次郎。
総介「……やれやれ……ここまで来ると本当にたいしたものだな……」
桜「……まだ神様とか言っている辺り、執念を感じますね……いえ、最早、怨念……でしょうか……」
與鷹よたか「……だが……黙って見過ごすわけにもいかん……」
総介「……ここからはああ、サツの仕事だな……」
……と、言うわけで警察と葬儀屋を呼ぶ総介
・
・・
・・・
10分後
無貌乃亜なかたち・ないあ「はい、いつもニコニコあなたのお傍に這い寄る葬儀、寝府ねふ廉価セレモニーサービスです……」
中川邦武ほうむかみ警部……これは……!?」
総介「つべこべ言わずにミイラを火葬場へ持って行け……」
邦武ほうむ「は……はぁ……し……しかし……」
乃亜ないあ「任せてください、ウチの火葬場は焔の神性もビックリ仰天、地獄の業火なんて生ぬるいので有名です」
九次郎「……や……やめてくれ……大事な神様なんだ……」
必死に縋りつく九次郎
※その前に、そんな高温で燃やしたら、骨まで灰になって無くなるんじゃないだろうか……と突っ込まないこと
警官(……何なんだ!?この屋敷……この部屋……この漢!?)
無能警官が呆れ、驚いている間にも田宮家にあった十数個のミイラは全て火葬され、骨壷に収められることと
なった……
総介「……さて、問題はこっちか……」
與鷹よたか「あ……ああ……これだけのカオサイトをどうやって運ぶかだが……」
かんな「大丈夫です。あくまで中にいる場合ではあらゆる情報の入出力を遮断しますが、外側だと……」
と、いつの間にか茜瑙哭セドナ覚醒を終えたかんながぽつりと漏らす
與鷹よたか「なるほど……そういう手があったか……」
ヴウンッ
ルシャーティー・エィユゥミス「はい、了解いたしました……」
と、言うわけでルシャも空間スクリーンで登場し、カオサイトγは全て歴史の墓場で管理することとなった
総介「……さて……帰るぞ……山咲やまざき」
桜「はい、警部……」
與鷹よたか「……俺たちも、戻るか……」
かんな「……そうですね……」
・
・・
・・・
九次郎「ああ……神様……申し訳ありません……」
ガックリとその場に頽れる九次郎
……その後、九次郎は神様に祟られるだの何だの毎日騒ぎ立てていたというのはいうまでも無い……
※近所の連中に諭され、今では普通な生活を送っているそうです……
と、言うことで、このフザけた事件は幕を閉じたのであった……


END

前の話へ 戻る 次の話へ