Eighter -Noble Gathering-
11ther ~未来よりの木乃伊 C~
#5
田宮家……それはカオスプレートを使いオカしな神様を崇めているイっちゃった一族の家……早速ミイラ
事件の謎を解くべく一行が足を踏み入れたのだが……
白拍子かんな「……」
ガラガラガラガラッ……
壁を斬り崩したかんな……と、その下からはカオサイトの板が……もしや、これが、OCTUの通信を妨げて
いたのか……
梓與鷹「……カオサイト……!?しかし……なぜ……!?」
田宮九次郎「な……なんてことをしてくれたんだ!?神様の怒りを買うぞ!!お前ら……出て行け!!
今すぐ出て行け!!」
怒鳴る九次郎
上総介「フン、そうはいかんな……」
與鷹「……しかし……カオサイトにデータの送受信を阻むなんて作用は無かったと思うんだが……」
かんな「それはαとβの特性だな……」
與鷹「ちょ……ちょっと待て……」
いつの間にか茜瑙哭覚醒しているかんながそのまま語る
総介「……確かに、俺達が普段カオサイトと言っている物質のうち99%がカオサイトαであり、人の正しき心に
反応する物質である……」
※ちなみに、カオサイトのうち99%がαなので通常はカオサイトというとαのことを指すのである
與鷹「……そして残りの1%はカオサイトβと言い、人の悪しき心に反応するとは言うが……」
枳篤「しかしよぉ、α、β以外にあるなんて……初耳なんだが……」
かんな「……カオサイトβは全体の0.98%を占める。残りの0.02%はカオサイトγ……中性的な物質であり、
あらゆる情報の入出力を遮断する……それは、オーパーツも例外ではない」
そして、普段耳にしない、目にしないのは、その低すぎる含有率故……殆ど滅多に出回らないからです……
とかんなは続ける
総介「……なるほどな……あらゆるデータの入出力を遮断するということは……究極の保存庫と言うわけか
……」
かんな「ええ、これだけのカオサイトγをどこで手に入れたのかは疑問ですが……」
山咲桜「……あれ……?」
と、ここで、桜は與鷹がいなくなっていることに気が付く……
篤「……ん!?……リーダー……どこへ……行ったんだ……?」
総介「奴なら、部屋の外でデータの引き出しを行っている……」
篤「あ、そう……」
確かに、カオサイトγによりあらゆるデータの入出力の遮断された部屋では情報のひとつも引き出せない……
だから、外に出ていくのは当然である……
與鷹「OK。分かったぞ……」
その後、暫くして、與鷹が帰ってくる
#6
篤「リーダー、何が分かったんだ……?」
與鷹「……うむ、あのカオスプレートだが、冥界の眼と言って……」
総介「冥界の眼……なるほどな……」
タイトルだけ聞いても分からないんだが……と篤
桜「……冥界の眼と、言いますと……」
かんな「……簡単に言うとミイラ作りの秘法を記した書……だな……」
それを利用すれば、誰でも簡単にミイラを作り出すことができる……とかんな。また、これを応用すれば死蝋
の作成も簡単である……と補足してみる
篤「……ははぁ……なるほど……」
九次郎「何だ!?お前ら……何を納得しあっているんだ!?」
総介「つまり……九太郎氏が死亡したのは間違いなく一昨日……107歳だった……だが……冥界の眼の
力を借りて急激に時間を進め、ミイラ化させたわけだ……」
與鷹「……し……しかし……何のために……?」
桜「……確かに……なぜミイラ化させなければならないのかは……不明ですね……」
チキッ
会話から忘れ去られていた九次郎に刃を突きつけるかんな
かんな「……それは、本人から聞きだしてみましょう……」
九次郎「……ヒッ……神様の伝言だ……死んだら人は神になる……だから、神は永久に保存せねば
ならんのだ」
若干怯えつつも、語りだす九次郎
與鷹「……生身では腐ってしまうからミイラにする必要があったと……?」
総介「フン……即身仏じゃあるまいし……」
九次郎「……だが……あんたらが全て壊してしまった……どう責任をとってくれるんだ!!?……
どう!!?神聖なる神様の場所を破壊し……暴いてしまった……神様はお怒りだぞ!!」
総介「……ともかく……ここにあるカオサイトは全てEighterで管理してもらう」
與鷹「え……あ……ああ」
そういえば、そうだった……と與鷹……が、しかし、九次郎は猛反対
九次郎「なっ!?バカなことを言っちゃいかん……神様は私が管理しなければならんのだ……これは絶対
だ……」
かんな「……人に管理される神など聞いたことが無い……」
総介「……フン、もはやコイツには何も見えないんだよ……」
篤「……そうみたいだな……」
だが、これで、終わりか……などと思う篤……だが……
かんな「……ですが……まだ終わりではありませんよ」
一同「え!?」
かんなの発言に、一同は……驚きを隠せず……
……まだ他に……何があるというのか!?
※総介あたりは真理の断片のおかげで分かっている気がします。
続
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