Eighter -Noble Gathering-
9ther 〜喧嘩上等な化粧品コスメ B〜



#3
ある日、Eighterに舞い込んだ依頼……それは自社のモノを奪い、設立した会社からそれを奪い返してほしい
……とのこだった……
東京都、DHC本社
梓與鷹よたか「……さて……穏便に事が済めばいいがな……」
と、一行はビルの中へ足を踏み入れると……
一同「ンなっ!!?」
そこは、一面ケバい化粧で埋め尽くされていた……一時、世間を騒がせたヤマンバギャル、汚ギャル……
どこぞのロックバンドならこんな化粧をするのではないか……と思うほどの化粧である……
雨水おぼろ「これは……まぁ……」
*「おやおや……当DHCに何か御用ですかな!?……私、本店の葛城ウィッグと申します」
おぼろ「カツラ……ウィッグ!?」
そこは突っ込んではいけない部分な気がしますが……名前が名前だけにどうしても頭髪を見てしまうおぼろであった
白拍子かんな「……VoCEヴォケから奪った香りの尾片アロマ・テイルピースを返してほしいのですが……」
葛城ウィッグ「ハハハ……何をおっしゃる……奪っただなんて人聞きの悪い……コッソリとくすねたと
 おっしゃってください」
與鷹よたか「……いや、やってることは同じだろ……」
要するに、盗んだんだろ……と與鷹よたか……
ウィッグ「……フン……つまり、VoCEヴォケに依頼されて奪い返しに来たってわけだ……ハン……だったら、
 返り討ちにしてやる……みなさん……やっておしまい!」
一同「おう!」
ザザっと先ほどのケバい化粧の従業員が與鷹よたから一行を取り囲む
與鷹よたか「おいおい……」
しかし、いくらなんでも警備員じゃなく、従業員が……と思う與鷹よたかだが……
かんな「リーダー……気をつけてくださいね……香りの尾片アロマ・テイルピースにはナチュラルメイク、ケバいメイクの他に
 戦闘用化粧の記述も……あります……」
與鷹よたか「へ!?」
おぼろ「戦闘用化粧って……何さ!?」
ヒュゴッ
與鷹よたか「うおっ!?」
*「ケヒャァ〜〜〜〜ッハッハッハッハ!!」
その直後、有無を言わさず襲い来る従業員
おぼろ「ちょっ……何!?あの加速度とか反応速度……」
おぼろも咄嗟に応戦するが……いかんせん多勢に無勢な上……反応速度が違いすぎる
與鷹よたか(くそっ……つまりは、そういうことか……一部の民族は狩猟の際に化粧をするとか聞くが……)
かんな(はい……そうです。最も、今回の場合は、化粧によって戦闘意識を無理やり向上させている……
 んですが……)
バッ
ヒュオッ
攻撃を回避しつつ、かんなと與鷹よたかは会話を行う

#4
おぼろ「ちょっと……いくらなんでもこの数は……」
かんな「大丈夫です」
ガツッ
シャアアアアアア〜〜〜〜
と、かんなの一撃……スプリンクラーが反応し、そこいらじゅう水浸しになる
ウィッグ「フフフ……何を!?……こんな水如きで我々を止めることなど……」
與鷹よたか「だが、化粧は落ちるぜ……特に、そんなケバい化粧はな……」
ウィッグ「へ!?……ああああ!!?」
與鷹よたか「おっし……先に進むぞ……」
おぼろ「うぅ〜〜、私はその前に着替えたい……」
ンなことは後にしろ!……と、言うことで、一行はそのまま社長室まで一気に雪崩れ込む。
・
・・
・・・
ダムッ
*「フフフ……ここまで来るとは……」
と、DHCの社長、多藤刺青さしあおが同じくケバい化粧で叫ぶ
與鷹よたか「……さて……香りの尾片アロマ・テイルピースを返してもらおうか……」
多藤刺青さしあお「……コレか……欲しければ奪うがいい……だが、貴様らにそれが出来るか!?」
と、カオスプレートを手に刺青さしあお……
おぼろ「ふふん……アンタの化粧も、スプリンクラーで一撃よ!」
刺青さしあお「ハッ……無駄だ!我が化粧はアクリル絵の具で行っている!水如きで落とせん!」
與鷹よたか(……)
確かに、水では落ちないけど……じゃあ、どうやって化粧を落とすつもりだ!?と與鷹よたか……
かんな「……じゃあ……やってみますか」
ヒュゴアッ
言い終えりなり、かんなは神滅超越者ラグナロクエクセルを手に飛び掛かる……が、しかし、それを軽々と
回避する刺青さしあお
刺青さしあお「ハッ……無駄だ!……」
かんな「……」
與鷹よたか「かんな……!?」
咄嗟にかんなを見る與鷹よたか……良く見るとかんなはまだ茜瑙哭セドナ覚醒していない……そのことに若干ほっとする
與鷹よたか。
それは、つまり、覚醒するまでもない相手……ということになるのだが……
與鷹よたか(……やっぱり、あいつの化粧が美しくない……とかそんな……感じ!?)
※そんな理由でかんなに力を貸さないってことはないかと思われます
スカアアッ
かんな「……」
幾度かかんなの斬撃を回避しつつ、刺青さしあおは叫ぶ……
刺青さしあお「フハハ……あの女もバカな女よ……この香りの尾片アロマ・テイルピースを使えば化粧で世界を征服することも容易いと
 いうのに……愚かな……」
別に聞いてもいないのに、野望を叫びだす刺青さしあおおぼろ化粧品コスメを……兵器として売り出すって!?」
刺青さしあお「フフフ……そうよ……そして、この商品の売りはドラッグではない……つまり、合法ということ
 だ!!」
確かに、化粧品コスメは違法ではない……まぁ、それはさておいて、そんな彼に立ち向かうかんな……果たして
勝算はあるのか!?


続

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