Eighter -Noble Gathering-
9ther 〜喧嘩上等な化粧品 A〜
#0
化粧品(……それは女性の必需品(?)……そして、今回はそんな化粧品(に纏わるエピソード
#1
天四斗(、Eighter本部
*「ここが……Eighter本部なの!?」
ある日、スケ番っぽい感じの女性がEighter本部を訪ねてきたところから全ては始まる
梓與鷹(「は……はぁ……」
*「あ、そう……じゃ、早速依頼だけど……」
與鷹(「ちょ、ちょっと待ってください……まずは……あちらに……」
とりあえずソファーへと依頼人(を通す與鷹(……
*「……で、依頼だけど……」
百鬼あろえ「……その前に……失礼ですが……あなたは!?」
*「ああン!?……この私を知らないってか?!」
あろえ「す、すみません……」
その気迫にあろえも思わず謝罪
雨水朧((リーダー……この依頼……取り下げましょうよ……絶対ヤクザの抗争がらみですって)
あろえ(そうですよ……リーダー……)
この人をEighter本部に入れてしまったことを後悔する2人……
しかし……そんなあろえと朧(の会話も……彼女が名乗ったことで一変する
*「チッ……仕方ない……私は……黒菊ぷらむ……ってんだ……」
朧(、あろえ「えっ……ええええ!!!?」
與鷹(「な……何だ、突然大声出して……」
あろえ「リーダー!お茶!依頼人(に玉露をッ!早く!」
朧(「リーダー……依頼人(に粗相のないようにお願いしますね!」
與鷹(「待て待て……なぜ俺がお茶を!?……ってかウチに玉露はねぇ!」
朧(「じゃ、買ってきてください!」
黒菊ぷらむ「緑茶は要らん……紅茶ないか!?紅茶……」
朧(「は……はいっ!!」
・
・・
・・・
と、言うわけで、ちょっとした騒動があったわけだが……それも落ちつき……
與鷹(「……で……えっと……あなたは……」
朧(「リーダー、知らないんですか!?彼女はあのVoCE(の社長。黒菊ぷらむさんですよ!」
與鷹(「……VoCE(……?……ああ、聞いたことがある……斬新な宣伝文句で一躍有名になった化粧品(会社
だったか……」
『ああン!?てめぇも女なら、ちったぁ美容に気ぃつけろVoCE(ェ!』なる斬新な売り文句で一躍世間で有名に
なったナチュラルメイク専門の化粧品(会社だ……正式名称はValiant of Cosmetic Enterpriseというらしい
※正しく売り"文句"である。
與鷹(「……それで……依頼の内容というのは……」
ぷらむ「……ウチの社のモノを盗んで独立した漢がいるんだよ……そいつをシメてほしい」
與鷹((いや、シメてほしいって……この人、本当にスケ番上がりなのか!?)
そんな疑問を抱くほど、依頼人(のぷらむはスケ番めいていた……
#2
白拍子かんな「それで……VoCE(から独立した会社というのはDHC……Detroit Hell Cosmeticsと言うらしい
ですよ……」
いつの間にかかんなも参加し、いろいろと補足を行う
朧(「ええ!?あの……ケバイ化粧品(として最近名をあげてきている……DHC!?」
ナチュラルメイク専門の系商品から独立した会社が……ケバイ化粧品(を専門に扱っているのなら……確かに
誰も技術を盗んだ……などと考えない……
※一説には某バンドの化粧にもコレが使われているとかないとかいう噂である。
與鷹(「……それで……具体的に何を盗まれたのですか……?」
ぷらむ「……そいつぁ……」
だが、しかし、言い淀んでしまう依頼人(……
與鷹((……あれ!?……何か言いにくいことでも……あるのか!?)
……そのまま暫く重い沈黙が続く……基本的にぷらむは不機嫌そうな顔をしているので與鷹(としては非常に
居心地が悪い……
ぷらむ「……盗まれたのは……香りの尾片(……ってな本だよ……」
そして、暫くして、彼女は重い口を開く
與鷹(「……香りの尾片(……?」
エル・オンブレ・ドラド「平たく言うと香水の研究論文……ですよ……」
と、そこにエル登場。
エル「素材の持ち味を活かし、包み隠さず、しかし、いかに美しく魅せるか……を記述してある」
與鷹(「……なるほど……」
ぷらむ「……ともかく、依頼は受けてくれるんだな!?」
與鷹(「は……はいッ!!」
ぷらむ「ン、分かった……じゃな……」
すたっ
そして、依頼人(はそっけない態度でEighter本部を後にするのであった……
・
・・
・・・
與鷹(「……さて……とりあえず、その本を奪還して、返してあげればいいんだな……」
エル「……ですが、確か……香りの尾片(って……」
かんな「……オーパーツ……本と言っても、それはカオスプレートです」
與鷹(「何!?」
まさかの真実に與鷹(も唖然とする
與鷹(「……そうか……さっき言い淀んでいたのは……まさか……」
かんな「はい、ここがどんな場所か知っていたからこそです」
……ここ、Eighterはオーパーツの管理と保管を行う場所である……と、いうか、総介がそう宣言した……
故に下手にオーパーツを持っていれば、押収されかねない……だからこそ、彼女は言い淀んでしまったのだ
與鷹(「……まぁ、とにかく、まずは奪還……だな……」
続
前の話へ 戻る 次の話へ