Eighter -Noble Gathering-
7ther 〜真理からの帰還者リターナー B〜



#3
総介は真理の神殿の断片に触れたことがあった!?……そして総介は歴史の墓場を管理するという壮大な
目標を掲げた……それに対して博士は……
威隻法腱いせき・はっけん「……立ち向かう……か……だがな、それは儂のような存在になっていないお前だからこそ
 言えるセリフである」
かみ総介「……否定はしない……」
梓與鷹よたか「おいおい……」
あっけらかんと叫ぶ総介に與鷹よたかは半ばあきれてものが言えない……
法腱はっけん「フフフ……フフフフフ……」
そんな中、博士は突如笑い出す
與鷹よたか「……博士?」
法腱はっけん「人類全ての業をお前が……1人で背負おうとでも?」
総介「……場合によってはそうなるかもな……」
法腱はっけん「……」
既に覚悟は出来ている……あとはそれを貫くのみ……と総介……その瞳には炎が灯っており、その意志は
揺るがない……
法腱はっけん「……よかろう……お前らがどこまで出来るか……ここで見守っていようではないか……」
與鷹よたか「博士……?」
かくて、法腱はっけんはそれを見守ることを決意……と、同時に、空間が歪む
グニャリッ
時野芒星ぼうせい「な……何だ!?今度は……何が起こった!?」
法腱はっけん「……私との会話はここまでだ……さらばだ!諸君……お前達の未来に幸あらんことを!」
與鷹よたか「博士!」
芒星ぼうせい「博士ぇええ!!!!」
・
・・
・・・
ヴオムッ
かくて、一行はそのまま現実世界と帰還……そして、真理の神殿に1人佇む法腱はっけんは……
法腱はっけん「……立ち向かう……か……確かに……儂は今まで……逃げてきたのかもしれんな……
 だが……今の儂に立ち向かうことなど……できぬ……今の私は真理の神殿の一部……言うなれば
 真理そのもの……」
『知識の闇』に捉われ……そして、『知識の闇』として縛られた自分には……何もできない……と呟くの
であった
*「あえて、荊の道を歩むか……」
バッ
法腱はっけん「あ……あなた……様は!!?」
突如として声が聞こえ……振り向くと……そこにはNGoDの姿が……

#4
法腱はっけん「……NGoD……様」
バッ
ザザザッ
思わず後退りし、平伏する法腱はっけん……
NGoD「……1人……『知識の闇』から逃れた者がいるようだな……」
法腱はっけん「はっ……それは……」
佳い、別にそのこを責めに来たわけではない……とNGoD……そのまま表を上げよ……と催促
法腱はっけん「……1人の……女が……『知識の闇』を……」
白拍子かんな……彼女は……一体何者なんです!?と思わず聞いてみる法腱はっけん。
この『知識の闇』は……人の手ではどうにもできないものではなかったのではないですか!?と……
NGoD「……ならば、分かっているはずだ……『知識の闇』は……我が主が作りだした、究極の呪法……
 ……それを解除できるのは……」
法腱はっけん「まさか……」
グッ
法腱はっけん「がっ!?」
まさか……彼女は……と、言おうとした矢先、首を掴まれ持ちあげられる法腱はっけん
NGoD「お前が、それを口にすることはゆるされん……」
ギリギリギリギリッ
法腱はっけん「ぐっ……も、もうしわけ……ありま……」
パッ
ドスンッ
法腱はっけん「がはっ……げふげふ……」
ゆるされたのであろうか……手を放され、地面に激突する法腱はっけん
くるり……
法腱はっけん「NGoD……様……?」
そうこうしている間にも、NGoDは踵を返し去っていく……
NGoD「お前は、今まで通り……真理の神殿のゲートキーパーを全うしていればい……」
法腱はっけん「は……はっ……」
ヴオムッ
NGoD……それは一体何者なのか!?……そして、かんなが『知識の闇』を解除できた理由とは……一体
……!?
・
・・
・・・
その頃、現実世界に帰還した一行はと言うと……
天四斗あまよと、時野家、芒星ぼうせいの部屋
シュパアアアッ
山咲桜「っ……」
白拍子かんな「……戻った……?」
時野玲子「兄さん……それに與鷹よたかさん……」
みなが無事に帰ってきたことに対し、安堵を覚える玲子
與鷹よたか「……ふ、ふぅ……どうにか……なった……のか!?」
芒星ぼうせい「ぐっ……ぐああああああ!!!?」
一同「なっ!?」
だが、突如として叫びだす芒星ぼうせい、一同はすかさず彼を見る。妹も妹で心配そうに駆けつけるのだが……そんな中
総介が冷たく言い放つ
総介「……やはり、こうなってしまうか……」
與鷹よたか「どういうことだ?!総……」
芒星ぼうせい「クッ!こんなものおおおお!!!」
ドガアッ
カオスプレートを地面に叩きつける芒星ぼうせい
玲子「兄さん!?」
総介「無駄だ……確固たる信念のないお前にそれを破壊することは出来ん……」
芒星ぼうせい「……あああ……あああああああ!!!」
ドガッ
バラバラバラッ
今度は本棚に詰まっている歴史の墓場関連、威隻法腱いせき・はっけん関連の本を叩き落とす
芒星ぼうせい「こんなものッ!こんなものッ!こんなものぉおおお!!!こんなものがあるからッ!!!俺は……俺が
 ……俺達が……人類がぁあ!!!」
眼を血走らせ、激昂する芒星ぼうせい……一体、彼に何があったと……!?


続

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