Eighter -Noble Gathering-
6ther 〜<真理までの求道者シーカー B〜



#3
それは、ある遺跡に関わり破滅を迎えることとなる漢の物語……そして、その事実を今はまだ誰も知る由もない
……そして……與鷹よたかが時野家にいるとき……天四斗あまよと警察署では……
天四斗あまよと天四斗あまよと警察署
かみ総介「……クソッ、嫌な予感だ……」
ガンッ
壁を殴りつつ、窓の外を見ながら1人叫ぶ総介
山咲やまざき桜「警部?」
総介「……行くぞ、山咲やまざき」
桜「は、はい」
ドタドタドタドタッ
かくて、総介はEighter本部へと急ぐのであった……
天四斗あまよと、Eighter本部
バムッ
総介「與鷹よたか與鷹よたかはいるか!?」
Eighter本部へ入るなり大声で叫ぶ総介
雨水おぼろ「いいや、リーダーは居ませんけど……」
総介「くそっ……遅かったか……」
やはり、こうなることは分かってはいたが……と苦虫をかみつぶしたかのような表情で総介は語る
おぼろ「……あの……何か……?」
総介「行くぞ、山咲やまざき」
桜「は、はい」
しかし、おぼろの疑問を無視して総介は桜と共に立ち去ろうとする
おぼろ「ちょ、ちょっと……一体何がどうなのか……答えても良いでしょ!!」
総介「……」
しかし、それでも、無言の総介……あまり時間は残されていない……とその顔が語っている
白拍子かんな「私も行きましょう……」
それに対して、かんなも多くは語らず、(超運で何かを理解して)ついていく
すたすた……
おぼろ「ってかんな……あなたも!?」
・
・・
・・・
と、言うことで3人はEighter本部を後にするのであった……
おぼろ「……帰ってきたら、ちゃんと説明してもらうからね!!」
Eighter本部におぼろの声が虚しくこだまする……
※ちなみに、現在、Eighter本部にはおぼろしかいない……ってなわけではありません。念のため

#4
桜「警部……どういうことなんですか?嫌な予感って……」
総介「……」
白拍子かなり「それはつまり」
一同「ってうわぁ!」
唐突に、降ってわいた災難のように、かなりが出現。
かんな「……かなり姉さん……いつからそこに!?」
かなり「ふっふっふ……この私がいつ、どこから現れたって不思議じゃなくてよ!何せ、かなりに逆らいし者
 には"死"を!ってね……」
桜「いや、どんな説明ですか!!」
総介「今は無駄な話をしている場合じゃない……行くぞ」
桜「は……はい」
喋りながら走る一行
総介「クソッ!與鷹よたか……早まるなよ!!」
桜「警部……」
※総介は、一体何を心配していると言うのか!?
・
・・
・・・
……ここで話は時野家に戻ります……
天四斗あまよと、時野家
梓與鷹よたか「……ふむふむ……」
残された書籍『神との対話』を読む與鷹よたか
與鷹よたか「……『神々が永劫隠し続けた場所、真理が集いし場所……そこに大宇宙の理ありき』」
時野玲子「あの……?」
思わず声に出して読んでいる與鷹よたかに玲子も思わず声をかける
與鷹よたか「……どうやらこのカオスプレートは特殊な方法で記録されているらしい。いや、プロテクトがかかって
 いると言ったほうが正しいか……しかし、こんなカオスプレートもあるんだな……」
確かに、ロックのかかった文書も理論的には存在するはずだ……與鷹よたか……
與鷹よたか「……そして、この本にはそれのパスワードが書かれている……おそらくあなたの兄さんは……これ
 を見つけて……この本にある真理の神殿……とやらに飛んでしまったようです」
玲子「真理の……神殿!?」
與鷹よたか(……真理の神殿と研究所崩壊……この2つに一体どんなつながりがあるというんだ!?……神々が
 永劫隠し続けた……という記述も気になる……博士……あなたは一体何を想い、この本を遺したん
 です!?)
玲子「與鷹よたかさん……」
與鷹よたか「安心してください。あなたの兄さんは私が必ず救い出して見せます」
コトッ
そういって机に本を置く
與鷹よたか「……我、神と対話すウィハス アディアト イティオル ヴァル・ランダル※その、聞きなれない呪文は……ゲルン語と呼ばれる歴史の墓場で使われていた失われし言語なのだが、
 詳しくは別の機会に……
コオオオオオオッ
與鷹よたかが本に書かれていたパスワードを唱えるとカオスプレートが光り輝き、金色の文字が浮かび上がる
玲子「こ……これは……」
與鷹よたか「これで……ロックは解除されたハズ……」
バムッ
総介「與鷹よたか!待て!!」
と、そこに勢い良く呼び込んでくる総介一行
與鷹よたか「総……にかんな!?」
ヴオンッ
かんな「カオスプレートが……」
総介「遅かった……か!?」
かんな「くっ」
バッ
総介「まて!かんな!」
ドドッ
かんなを皮切りに一同はカオスプレートによって開かれたゲートの内部へと飛び込む
ヴオムッ
一同「うあああああ!!!?」
シュパアアアッ
そして、一行は……その場から消える
玲子「き……消えた!?……兄さん……與鷹よたか……さん……」
さてさて……一行が飛ばされた先には玲子の兄がいるのか……そして……『真理の神殿』とは一体……
また、そこはどんな場所なのか……総介の『イヤな予感』とは……全ての謎は次回、考えます。(マテ)


続

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