Eighter -Noble Gathering-
6ther 〜真理までの求道者シーカー A〜



#0
これは、とある遺跡に関わり、そして破滅を迎えることになった漢の顛末を綴ったファイル……
それは……人が触れてはならぬ領域……故に……破滅を迎えることとなる……?

#1
天四斗あまよと、某所
*「フ……フフフフ!これは……新発見だ!!!」
書籍とカオサイトを手に大喜びする漢……
*「博士!!私は……ついに博士の遺した大いなる遺産を探し出しましたよ!!博士……博士!!私は……
 遂に!!!」
漢の名前は時野芒星ぼうせい……
キュオンッ
時野芒星ぼうせい「な……何だ!?……こ……これはああぁ!!?」
その時、突如異変が芒星ぼうせいを……いや、彼のいた部屋を襲う
芒星ぼうせい「ぐ……ぐおおおおおおお!!!!?」
シュパアッ
ドタバタドタバタッ
ガチャッ
*「兄さん!!!?」
兄の叫び声を聞き付け、部屋に駆けつけた妹……だが、既に部屋には兄の姿は無く……ただ、
カオスプレートと本のみが残されていた……
*「兄さん……!?」
・
・・
・・・
天四斗あまよと、Eighter本部
プルルルルルル……プルルルルルル……
梓與鷹よたか「はい、こちらEighterですが……」
*「與鷹よたか……さんですね……とにかく、来てください」
與鷹よたか「ちょっと待ってください。詳しく言ってくれないと行きようが……」
流石に依頼の内容も何もなければ動くことができない與鷹よたか……だが、切羽詰まった芒星ぼうせいの妹、玲子は続ける
時野玲子「兄が……消えたんです」
與鷹よたか「はい……?」
玲子「……カオスプレートと歴史の墓場……そして威隻いせき研究所……これだけ言えば……わかります
 よね?」
與鷹よたか「ま、待ってください。なぜ……なぜあなたがそんなことを!?」
突如立て続けに言われた単語に、流石に與鷹よたかも驚きを隠せない……
玲子「私の兄は……威隻いせき研究所に勤めていたんです」
與鷹よたか「な……なにぃいいい!!!?」
ガタ〜〜ンッ
その言葉を聞き、與鷹よたかは椅子から立ち上がり、叫ぶ。
※まぁ、当然みなから何事!?などといわれたのは言うまでもない

#2
かくて、與鷹よたかはすぐさま彼女の居場所を聞き、その場へとかけつけるのであった
天四斗あまよと、時野家
玲子「私が電話でお話をした時野玲子です」
與鷹よたか「お兄さんが……威隻いせき研究所に勤めていたというのは!?……」
確か、あの研究所は、原因不明の事故で突如として消滅した……と聞いたのだが……と與鷹よたか
玲子「……兄は……研究所が消滅した時分、別の場所に居たんです……それで……それで災難から
 逃れたのです……」
※ちなみに、威隻いせき研究所で一体何が起こったのかは、また別の機会に
玲子「その後、兄は……研究所が崩壊した原因を突き止めようと……博士の残した書類と現場に残されて
 いたカオスプレートを解析していました……」
與鷹よたか「……それ……見せてもらってもいいですか?」
威隻いせき研究所に纏わる文献とカオスプレート……これは與鷹よたからオーパーツマニアにとっては垂涎の的である。
玲子「ええ……」
と、言うことではやる気持ちを抑え、早速兄の部屋を訪れる與鷹よたか
與鷹よたか「……『真界の女神に歴史の終着点』、『文字を忘れた民』に……『荒廃しない超隔壁技術オーバーテクノロジー』まで
 ……こいつぁ……圧巻だな……」
それらの文献は……威隻法腱いせき・はっけんが著作し、そして、今では絶版となった書物……
與鷹よたか(やはり、研究所の所員でないと、この蔵書は……無理か……)
自分もあちこちの書店、古本屋を歩き回り探してはいるが、見つからないんだよな……と與鷹よたか。
そして、與鷹よたかは1冊の本を手に取る
與鷹よたか「うん?『威隻法腱いせき・はっけんの全て』……この本は!?」
玲子「ああ、その本を熟読しないと研究所に入れない……とのことで……」
與鷹よたか「……なんだかなぁ……」
※ちょいと洗脳しちゃってます……
與鷹よたか「で、あれが問題のカオスプレートですか……」
玲子「ええ……」
気を取り直し、本題に入る與鷹よたか……早速手をかざし、内容を読み取ろうとする。
與鷹よたか「うん……何だ?このプレート……何の反応も……無いぞ……?」
※普通、カオスプレートは特定の人が触れることによって情報を引き出すか、空間転移するかの2つの反応を
 示すものなのだが、そのカオスプレートは何の反応も無い……
玲子「……兄は……この本を読みながらカオスプレートを研究していたようです……」
そういって1冊の本を差し出す
與鷹よたか「『神との対話』……?聞いたことの無い本だな……」
玲子「はい、おそらく、研究所が消滅する直前まで博士が執筆していたであろう本です」
與鷹よたか「なっ!?」
玲子「その証拠に……この本は半分以上が空白になっています」
※ってか普通纏め上げてから製本するよな?そうしないと2度手間だし……
與鷹よたか「……拝見しても……いいですか?」
玲子「ええ、どうぞ」
與鷹よたか「……ふむ……ふむ……」
その本には一体何が書かれているのか……そして、消えた玲子の兄・芒星ぼうせいは無事なのか!?……
え?その前に威隻法腱いせき・はっけんって誰かって……それは……B.B.B.を参照してください。(うぉい!)


続

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