Eighter -Noble Gathering-
5ther 〜全てを超越する鍵 C〜



#5
全ての鍵をこじ開けることが出来る最終兵器、P3ピーキューブ……Eighter一行はかんなの超運を駆使してこの犯罪に
終止符を打つべく立ち上がった……
*「フフフ……ハハハハ……ここにあるよくわからんヘンなものが……金になるなんて……世の中
 分からないもんだな……ハッハッハッハ……」
ルシャーティー・エィユゥミス「いらっしゃいませ〜、話題のピッキング犯、中谷外山がいさん」
中谷外山がいさん「ぬぅおあ!?」
と、突如空間スクリーンのルシャが会話を行いびっくりする犯人
外山がいさん(……お、落ち着け……ただの映像……・ただの映像だ……何を恐れることがある……)
梓與鷹よたか「……よくわからないヘンなものだなんて……聞き捨てならないな……」
雨水おぼろ「いや、リーダー……今はそんなことを言っている場合じゃないでしょ……」
三度の飯よりオーパーツが好きな與鷹よたかにとっては、さっきの犯人の言葉は聞き捨てならず、そのまま説教をしたい
気分だったのだが……流石に、そんなことをやっている場合ではない
外山がいさん「ハ……ハハハハ……良く出来たホログラムだな……これも、オーパーツの……!?」
與鷹よたか「そう思うか!?」
外山がいさん「……」
そのまま無言で見つめ合う外山がいさん與鷹よたか……
※ちなみに、ルシャが一行を外からこの場へ転移させました。
外山がいさん「……フッ……ふふ……いくら脅したところで……ホログラム……その手には乗らんッ!」
與鷹よたか「……じゃあ……やってみるか!?」
ジリジリ……っと與鷹よたかが犯人に迫る
外山がいさん「ハハハ……ハハハ……」
ジリジリ……
なおも迫る與鷹よたか
外山がいさん「マジかぁ!!?」
ひゅおっ
ガキインッ
そして、與鷹よたかの右ストレートが犯人に……
與鷹よたか「なっ!?」
一同「ええ!?」
しかし、P3ピーキューブの鍵部分が與鷹よたかの拳を受ける
與鷹よたか「まさか!?これは……」
白拍子かんな「……適合の刻アジャストナウの能力……」
ルシャーティー「その本質は……何かにフィットするものを探し出して表示する……」
つまり、彼は與鷹よたかの拳撃にフィットする……いや、與鷹よたかの拳撃を受け止め包み込む兵器を咄嗟に創りだした
のだ……
外山がいさん「フ……フハハハハ……このP3ピーキューブは何も鍵をこじ開けるだけのモノに非ず……貴様らが例えどんな
 武術の使い手であったとしても、それにフィットする防具で全て封じることが出来るのだ!!」
與鷹よたか「コイツ……」
ズザザザッ
相手は素人……しかし、持っているモノがモノだけに下手な攻撃は出来ない與鷹よたか……

#6
外山がいさん「フフン……」
與鷹よたか「……」
勝ち誇ったかのように威張りだす外山がいさんと……それに距離を置いて対峙する與鷹よたか……
おぼろ(……これは……マズイわよ!?)
そもそも、與鷹よたかがオーパーツを破壊するような真似を出来るわけがない……と、いうわけで、別の意味でも
マズイのでは!?とおぼろは思う……
おぼろ「リーダー……」
與鷹よたか「だが……」
変わろうか……とおぼろ……しかし、おぼろの槍・八咫鉾やしむでも、受け止められ、封じられてしまうで
あろう……相手の持つオーパーツとはそれほどのものである……
かんな「……じゃ、私が……」
スラッ
そして、かんな、神滅超越者ラグナロクエクセルを片手に出陣!
與鷹よたか「しかし、かんな……」
いかにお前の持つ剣が浚澄羽帝サラスヴァティー世界の五大神剣であっても、結果は同じではないか……と危惧する與鷹よたか
外山がいさん「ハッ!何を出そうが……俺の前には無駄ッ!」
ザギャンッ
外山がいさん「はへ!?」
與鷹よたか「何!?」
おぼろ「えええ!?」
しかし……いとも簡単に切り裂くかんな……
外山がいさん「バ……馬鹿なぁ!!?」
かんな「……オーパーツも……八咫鉾やしむも……所詮は人が作りしモノ……」
かんなの額に輝く茜瑙哭セドナの印象……かんなは厳かに伝える
與鷹よたか(そうか!神滅超越者ラグナロクエクセルは……浚澄羽帝サラスヴァティー世界の……神の創りしモノ……人が作りし、オーパーツでは
 神の創りしモノにフィットできるものを作り出すことが出来ない……のか!?)
かんな「……終わりだ……」
外山がいさん「ひ……ひぃいえええ?」
ゴガアアアッ
かくて、神滅超越者ラグナロクエクセルのハラが外山がいさんを直撃……ここに、世間を騒がせたピッキング犯も……御用となったので
あった……
與鷹よたか「……やれやれ……」
P3ピーキューブを手にする與鷹よたか……
ルシャーティー「適合の刻アジャストナウは改修させていただきますね」
與鷹よたか「ああ……」
かんな「リーダー……もうひとつ仕事が残ってますよ……」
與鷹よたか「うん!?……そうか、外山アイツを総介あたりに突き出さないとな……」
いつの間にか戻っているかんな……
かんな「いえ、それもありますけど……」
與鷹よたか「……!?」
・
・・
・・・
後日……IPCが壊滅するというニュースが流れ……一部の人がちょっと動揺した……
※IPCが国際パラリンピック委員会の略だと思った人が動揺したのですよ。
……ともかく、こうして世間を騒がせたこのピッキング事件も、終結し、また、何事も無かったかのような日常
が続けられた……

END

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