Eighter -Noble Gathering-
5ther 〜全てを超越する鍵 B〜



#3
P3ピーキューブによるピッキング防止鍵へのピッキング犯罪(ややこしい……)から3日……
世間は未だ騒乱の渦中にあった……
天四斗あまよと、Eighter本部
梔曹くちなし・つかさ「ニュースじゃ、この事件はピッキングじゃなく、バンピングなんじゃないか……とか言われてるけど
 な……」
雨水朧うすい・おぼろ「バンピング!?」
聞きなれない言葉におぼろは首をかしげる
梓與鷹よたか「ピッキングが針の様なモノで無理やりこじ開ける手法だとすれば、バンピングはダミーキーと専用の
 ハンマーで鍵を開ける……何と言うか、平たく言うとマスターキーの合鍵……みたいなモノだな……」
おぼろ「はぁ……」
そんなのあるんだ……とおぼろ……
ただ、日本の鍵前では、おそらく大丈夫なんじゃないかなぁ……などと若干不安を織り交ぜつつ與鷹よたかが
フォローを入れる。
おぼろ「まぁ、その点、ウチは大丈夫よね……なんたってかんながいるからね……」
つかさ「……いや、その前に、誰も好き好んでウチに忍び込む奴はいねぇだろ……」
おぼろ「……それもそうか……オーパーツばっかだもんね……」
アハハ……とか笑い出すつかさおぼろ
與鷹よたか「おいおい……お前ら……失礼だな……いいか、オーパーツというものはだな……時に高値で
 取引されるものであって……」
おぼろ「ヤバッ……」
オーパーツを侮辱することは與鷹よたかが許さない……ちょっとした地雷を踏んでしまい、おぼろつかさもちょっと後悔
するのであった……
與鷹よたか「いいか……お前ら……そもそもオーパーツというものはだな……」
つかさおぼろ……お前、どうにかしろよ……)
おぼろ(え〜〜〜!?……でも、この状態のリーダーを止めることなんて出来ないですよ……)
コンコン……
と、その時、救いの手が差し伸べられる
*「失礼……ここが……Eighterかな……?」
與鷹よたか「あ、はい。依頼でしょうか!?」
つかさおぼろ(た……助かった……)
・
・・
・・・
依頼は至極簡単……と、言うか、件のピッキング防止鍵撃破事件を解決してほしいとその一点である。
*「……ここ最近になって、頻発しているのは……やはり、何かあるんじゃないか……と思うんです」
おぼろ「確かに……不自然ですよね……」
*「それで……事件の解決の暁には、ピッキング防止鍵撃破対策鍵でも創ってひと儲けしようかと……」
つかさ「何と言うか……凄いネーミングの鍵前だな……」
與鷹よたか(う〜〜ん、そんなにうまくいくものなのかなぁ……)
若干の不安をかかえつつ、與鷹よたかは依頼を受けることに……

#4
與鷹よたか「……さて、依頼を受けたは、いいが……どうするか……」
つかさ「あ〜〜、そうだな……ウチにはかんながいるからなぁ……」
かんなの超強運のおかげでピッキング犯も寄り付かない
白拍子かんな「……どうやら件の犯人は、オーパーツを駆使してピッキング……いえ、この場合バンピング
 でしょうか!?……を行っているみたいですね……」
と、ひょっこりとかんながアトランティスで検索していたことをみなに告げる
與鷹よたか「何!?」
バっとアトランティスのディスプレイに表示されている内容を読む與鷹よたか
與鷹よたか適合の刻アジャストナウ……」
かんな「元々は何かにフィットするものを探し出して表示させるという機能を持ったオーパーツです」
おぼろ「それで、表示させる部分に液体金属を用い、3次元空間上に表現させていたからこそ今回の犯罪が可能
 になったのね……」
つかさ「……こうなると……犯人をとっ捕まえるのは可能だが、それから鍵前を創ってひと儲けは無理だな」
與鷹よたか「……ああ……」
で、問題はどうやって犯人をとっ捕まえるか……になるんだが……と與鷹よたか……
おぼろ「ふふん……そこは簡単よ……」
とおぼろ……
おぼろ「要するに、かんなの超強運でピッキング犯が寄ってこないのなら……逆にかんなの超強運を利用して、
 犯人をおびき出せばいいのよ……」
與鷹よたか「……凄く都合のいいことを……」
かんな「……それでいきます?」
與鷹よたか「かんなも……いいのか!?」
かんな「……はい」
……と、言うわけで、一行はひとまずEighter本部を後にする
・
・・
・・・
*「フッフッフッフ……ここか……オーパーツを大量に保管しているとかいう謎の建物は……」
與鷹よたから一行がEighter本部を後にして数分もたたないうちに件の犯人はやってきた……
ガチャリ……
そのままP3ピーキューブで鍵を開け、堂々と中に入る漢
*「フ……P3ピーキューブの前に開けられない鍵など無いッ!」
ひとり大きな声で笑い出す漢……
與鷹よたか「……いきなりやってくるとは……流石かんなの運……」
おぼろ「ええ、まさかこんなに早くやってくるなんて……ビックリだわ……」
そして、それを外で見守る(?)一行……
ルシャーティー・エィユゥミス「……では……」
與鷹よたか「ああ、いくか……」
果たして……與鷹よたから一行は無事に犯人を逮捕することができるのか!?
※かんながいるので大丈夫だとは思います。
※それよりも、犯人の名前とかは……!?

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