Eighter -Noble Gathering-
4ther 〜災厄の土地カラミティアスな誘い D〜



#7
陽天ようてんの力が使えずピンチなかれん……そして、グラシュティグによって消されかけたかれんに、今、新たな力
が目覚める!
グラシュティグ「答えろ!小娘!!なぜ、ここの神殿に封印されている予兆共鳴者オーメンレゾナンスを……お前が持っている
 !?」
驚き、怒り……2つが入り混じった表情で怒号を飛ばすグラシュティグ
白拍子かれん「……なぜか……だと!?」
グラシュティグ「ここの神殿の封印は……封印を行った浚澄羽帝サラスヴァティーか、あるいは浚澄羽帝サラスヴァティー世界の高位の純真なる
 破壊神にしか解け……」
そこまで喋り、はっとなるグラシュティグ
かれん「……分かっているようではないか……そうだ……浚澄羽帝サラスヴァティー世界の封印は浚澄羽帝サラスヴァティー世界の破壊神に
 しか解くことは出来ん……」
そして……かれんの額に陽天ようてんのものではない紋章が光り輝いていることに気が付く。
※何故今更、光り輝いているのなら最初から分かるものでは?などの突っ込みはおやめください。
グラシュティグ「……馬鹿な……なぜ……なぜ……浚澄羽帝サラスヴァティー世界の破壊神が……彼の方が封印した神剣
 を解き放つ!?」
かれん「……だが、既に1本開封されている」
グラシュティグ「……しかし……それは……」
確かに、既に茜瑙哭セドナの手によって既に解封されているモノはある……が、だからと言って2本目以降も解封して
いいものではない……
かれん「……さて……」
チャキッ
かれん「……ん?」
予兆共鳴者オーメンレゾナンスを構えたかれんは……しかし、左手が寂しいな……などと思う
グラシュティグ(……通常二刀流な浚澄羽帝サラスヴァティー世界の高位の純真なる破壊神……だと?)
グラシュティグ「……そうか、お前は……奠夷瑪ディーヴァか……」
かれん「……」
その言葉に、無言でグラシュティグを睨むかれん……
グラシュティグ「……やはりか……まさかと思っていたがな……」
かれん「……だとしたら……何か……」
ふおっ
そのまま一気にグラシュティグの間合いに踏み込むかれん。一刀流は不得手だが、この際そんなことは言って
いられない

#8
グラシュティグ「だが、奠夷瑪ディーヴァ……お前はあの事件以来人間に力を貸すことを拒み続けてきたはず……
 まさか、その女に……彼の幻影でも見たか?……フフフ……そういえば、聞いた話では彼は……随分
 と優男だったそうじゃない……」
ヒュゴアッ
ザガンッ
グラシュティグ「ぐ……ごがっ!?」
その次の瞬間、有無を言わさず斬り飛ばされるグラシュティグ……その太刀筋は……グラシュティグはおろか
大地すらも両断する
かれん「……あやつのことを侮辱するな……殺すぞ!?」
グラシュティグ「ぐ……ぐぐぐぐ……奠夷瑪ディーヴァ……」
既に殺すというか滅ぼされかけているグラシュティグ……
グラシュティグ「……よかろう……お前に……その……神剣を託す……」
かれん「浚澄羽帝サラスヴァティー様でもない貴様が、偉そうな口を叩くな!」
グラシュティグ「ハ……ハハハハ……」
ボシュアアアッ
そして、グラシュティグは消滅する。
・
・・
・・・
かれん「……ん……んむぅ!?」
気がつくと、かれんは刀を手にし、その場に立っていた……
かれん「あれ?!……・えっと……」
状況を把握しようとしていると……
奠夷瑪ディーヴァ(……予兆共鳴者オーメンレゾナンス……もはやお前のものだ……)
かれん「……ああ、そうか……」
頭の中に囁きかける声をもとに状況を把握するかれん
奠夷瑪ディーヴァ(……そして、この予兆共鳴者オーメンレゾナンスはこれから起こる未来を予測し、所持者に共鳴させる神剣である……
 予兆共鳴者オーメンレゾナンスが見せる未来……その現実に潰されるなよ……)
かれん「……ええ、やってみせるわ……」
グッと予兆共鳴者オーメンレゾナンスを強く握る
奠夷瑪ディーヴァ(……それでいい……それで……守るがいい……)
・
・・
・・・
かくて、新たな力と刀を手にしたかれんはその場所を去るのであった……
ヴオムッ
天四斗あまよと、Eighter本部
梓與鷹よたか「無事だったのか!?かれん……」
かれん「え?心配してくれたんですか?」
白拍子かなり「オ〜〜〜ッホッホッホッホ!いくら不注意とはいえ、人が、しかもかんなの姉が死ぬなんてのは
 後味が悪いからねぇ……」
かれん「……え!?そんな理由!!?」
與鷹よたか「……」
白拍子かんな「姉さん……目的ばかりに捉われてそこがどんな場所なのか知らずに飛び込むのはよくない
 ですよ」
かれん「あ〜〜、もう、手に入ったんだからいいでしょ!予兆共鳴者オーメンレゾナンス!!」
與鷹よたか「いやいや、それは結果論であってだなぁ……」
かれん「それにね、私もかんなみたいに新たな力が手に入ったんだから……へへん……」
自慢げに話すかれん
一同「あ〜〜、はいはい」
かれん「ちょ、人の話は最後まで聞きなさいよ!!」
ところで奠夷瑪ディーヴァは何ゆえに人間に力を貸すことを拒むようになったのか……それはいずれまた……この先、
明かされる……かもしれなくもない。
※少なくともEighterとしては公開されないかと思われます。


END

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