Eighter -Noble Gathering-
4ther 〜災厄の土地カラミティアスな誘い A〜



#0
歳殺陽天さいさつようてんとの最終決戦において第四の力フォース・フォースを砕かれたかれん……その後、今に至るまで死合うこともなく、平穏に
過ごしていたのだが……
今回はそんなかれんが新たな力を求めて旅立つという……そんなエピソード

#1
天四斗あまよと、Eighter本部
白拍子かれん「はぁ〜あ……第四の力フォース・フォースも破壊されちゃったし……何かいい剣ないかな〜〜〜」
カタカタカタカタ……
アトランティスを操作しながら、かれんが呟く
梓與鷹よたか「おいおい……いくらかんなが依頼でいないからって勝手に使うなよ……」
それは、かんながちょっとした依頼でEighter本部を後にしている最中に起こった出来事だった……
かれん「いいでしょ。私の勝手なんだから……それとも……アナタが私に何かいいものプレゼントして
 くれる?」
與鷹よたか「……おいおいおい……何でまた俺が……」
京都府の刀鍛冶にでも頼んで作ってもらえ!と與鷹よたかは言うのだが、そんなものじゃ、私の技に耐えられないの
よね……とかれんは言い返す……
かれん「それに、何もアトランティスはかんな以外使っちゃダメってな掟もないでしょ?」
與鷹よたか「……まぁ、そうなんだが……」
だが、かんながアトランティスを一番使いこなせている……というのも事実である。いや、かんなこそが
アトランティスを完全に使いこなせると言った方が正しい。
※それは、ラッ○ース○ーはミル○ィーの強運でしか動かせないのと同じ原理である。(いや、なぜ、そこでGA)
……そして、そのままかんなが帰ってこないのをいいことに、かれんはかんなの机の引き出しをゴソゴソと
あさりだしたり……
與鷹よたか「……かれん……アトランティスを使わないんだったら、そろそろそこからどこうな……」
かれん「い、いや……アハハハ……なんというか……その……かんなのために机の中を整理整頓して
 おこうかと……」
與鷹よたか「……かんなはおぼろと違うから……」
雨水朧うすい・おぼろ「いや、リーダー、なぜそこで私の名前を!?」
……まぁ、おぼろはこの中で一番整理整頓が出来ないタイプなので名前が挙がるのは当然です。
※実家(?)のメイドに整理整頓を任せているくらいですからね……
かれん「あ……アハハハ……じゃ、じゃあ、私はこのへんで……ちょろっとよさげな物件を見つけたんで
 ササっと行ってパパっと持ってくるから……」
ヴオンッ
與鷹よたか「あ、待てコラ!かれん!!……何勝手に歴史の墓場に……」
かれん「お土産期待していてね〜〜〜」
シュパアッ
與鷹よたか「……ったく……かれんは……」
そしてかれんは歴史の墓場へと旅立つ……それが悪夢の始まりだとは知らずに……

#2
バムッ
白拍子かんな「リーダー!!」
暫くしてかんなが依頼から帰ってくる。珍しく血相を変えて、飛び込んでくるものだから、一行も驚きを隠せない
與鷹よたか「お?どうした!?そんなに息を切らせて……」
かんな「私はともかく……姉さん……は!?……今、どこに!?」
切羽詰まった表情で叫ぶかんな……
與鷹よたか「え!?かれん……?なら……歴史の墓場に行ったと……」
かんな「大変です!!今すぐ姉さんを引きかえらせないと……」
そして、慌てふためくかんな……
與鷹よたか「おいおい、かんな……」
白拍子かなり「……かんなの運が告げているのよ……よくないことがおこる……とね」
そこへ、颯爽と登場するかなり
かんな「……かなり姉さん……居たのなら姉さんを止めてくださいよ」
かなり「ん〜〜〜、イ・ヤ♪……だってかれんだし……」
最もな意見を言ってみるも却下される……
一同「うわぁ……」
かれん……どこまでも不憫な子……と一行は憐れんでみるも……
かなり「まぁ、どこに行ったかくらいは……知っているんでしょ?ルシャ?」
ヴオムッ
ルシャーティー・エィユゥミス「はい、2日4時間……」
かなり「その口上はいいから……」
ルシャーティー「災厄の土地カラミティアスです……」
かんな「やっぱり……」
ルシャの言葉にかんなは青ざめる……
與鷹よたか「……その災厄の土地カラミティアスってのは……?」
ルシャーティー「人が踏み入れてはいけない領域……です」
一同「ンなっ!?」
ですが、真理の神殿とはまた別の場所ですよ……あそこは禁域中の禁域ですから……とルシャは付け足す。
・
・・
・・・
ところで、そんな渦中のかれんは今どこに居るのかと言うと……勿論、その問題の場所にいます……
歴史の墓場、災厄の土地カラミティアス前
かれん「……この遺跡よ、この遺跡……この奥にあるのよね〜〜」
上機嫌で遺跡の内部へと足を運ぶかれん
かれん「第四の力フォース・フォースの代わりの神剣……なかなか良さそうだったのよね〜〜♪」
……だが、かれんは知らなかった……この遺跡がどんな遺跡であるのか……そもそもろくに情報を確認
せず逃げるように歴史の墓場にやってきたから当然なのだが……
かれん「……ふんふん……」
上機嫌のかれん……だが、この後、かれんにかつてないピンチが訪れる……果たして……かれんは無事に
生還することができるのか!?


続

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