Eighter -Noble Gathering-
3rder 〜消せない過去のくびき B〜



#3
総介と交喙いすか……互いの過去にケリをつけ両者の蟠りも一応解けた……のだが……その時、突如一行を
襲う謎の一行が……
かみ総介「血の鮫ブラッディー・シャーク……」
血の鮫ブラッディー・シャーク「……これはこれは随分と面白いことをやっていたようだなぁ……」
元人交喙いすか「何!?じゃあ……あいつが……」
梓與鷹よたか「……」
やってきたのは勿論のこと、かつての血に飢えた鮫群サングィナリオ・スクアローの首魁……血の鮫ブラッディー・シャークこと桐間西斗さいとである
血の鮫ブラッディー・シャーク「……貴様に壊滅させられた我が組織の怨み……忘れはせん……」
総介「……やれやれ……懲りない奴だ……」
血の鮫ブラッディー・シャーク「……貴様に敗北してから……俺は貴様を殺すことだけを生き甲斐に生きてきた!……そして、今
 こそ、貴様を殺して、あの時の栄光を再びこの手に取る!!」
交喙いすか「……何をワケの分からない事を……」
ダッ
與鷹よたか「あ、交喙いすか……」
交喙いすか「寝言は寝て言えッ」
ズガゴオオオッ
交喙いすか「な……にぃ!?」
しかし、一足飛びにかかり、そのまま上段から一気に黎t劫棍れいきょうごうこんを振り降ろすも、片手で受け止められてしまう
交喙いすか(馬鹿な……)
血の鮫ブラッディー・シャーク「フッ……この俺が何の策もなく貴様の前に現れると思ったか……貴様のことは既に調査済みだ!
 ……SRAP……世界でただ一人の絶大なる逮捕権限を持つ警官……つまり、貴様をたおすことは後々の
 犯罪者にとっても実に好都合!!」
総介「……つくづく……馬鹿なことを考えたものだな……」
ザダンッ
そんなやりとりをしている間にも、交喙いすか血の鮫ブラッディー・シャークから離れて距離を置く……
與鷹よたか「あれ!?」
……そういえば……と與鷹よたかはふと想う……総介のことを調べ上げたのは分かるとして……俺や交喙いすかの
ことは……と、その問いに血の鮫ブラッディー・シャークは答える
血の鮫ブラッディー・シャーク「フッ……そこの……貴様が不思議がるのも分かる……俺は、そこのSRAPを調べ上げるついでに
 貴様らのことも調べ上げた……拳帝、梓與鷹よたか……トレジャーハンター、元人交喙いすか……」
與鷹よたか「……交喙いすか、お前、まだトレジャーハンターなんてやってたのか!?」
交喙いすか「五月蠅いな……俺の勝手だろ……」
いやいや、それ、結局無職と似たようなもんだから……とっとと定職につけよ!と與鷹よたかが小言を言い出す
山咲やまざき桜「あの……」
與鷹よたか「……まぁ、今はそんなことを言っている場合じゃなかったな……」
血の鮫ブラッディー・シャーク「……フフン……来い……貴様ら3人が束になったところで俺には勝てんということを教えてやる」

#4
交喙いすか「大きく出たな……ならば……俺達のコンビネーションを破ってみやがれってんだ!」
ダッ
そういうなり1人飛び込んでいく交喙いすか……本当にコンビネーションが整っているのだろうか!?
與鷹よたか「おい、待て……交喙いすか!」
総介「フンッ……」
交喙いすか「おおおっ!紅岐断こうきだんッ!」
ギャオオオオッ
紅いオーラと共に棍を打ち下ろし、大地を引き裂く交喙いすか
総介「ハッ!蒼貫屠そうかんと!」
交喙いすかの攻撃を難なく回避する血の鮫ブラッディー・シャークだが、更にそこに総介の蒼いオーラを纏っての貫きが飛ぶ
血の鮫ブラッディー・シャーク「甘い……」
與鷹よたか「のはそっちだッ!幻狼襲げんろうしゅう」
ゴドアアッ
トドメの建物ごと吹き飛ばす與鷹よたかの拳撃……
血の鮫ブラッディー・シャーク「ハッ……その程度か!?」
一同「何!?」
しかし……その一撃を受けて、なお立っている血の鮫ブラッディー・シャーク
血の鮫ブラッディー・シャーク「フハハ……貴様らのことは全て調査済みだと言っている……更に、加えてこのプロテクトスーツ
 ……鮫鎧魔甲スクアロー・ペッレがある限り、俺に傷をつけることなど不可能だ!」
交喙いすか「野郎……」
與鷹よたか「よせ……交喙いすか……」
飛び掛かろうとする交喙いすかを宥める與鷹よたか
交喙いすか「……くっ……だがっ……」
確かに……あのプロテクターは並のプロテクターではない……なるほど……與鷹よたか交喙いすか、総介のコンビ
を打ち破っただけはある……
総介「……やれやれ……本当に手間をかけさせる奴だ……」
與鷹よたか「総介……?」
血の鮫ブラッディー・シャーク「フフ……そろそろ無駄な抵抗はやめて……大人しく殺されろ……」
総介「そうはいかん……俺にはまだやることがあるんでな……」
コツコツ……
そのまま與鷹よたか交喙いすかの前に立つ総介
総介「……貴様のその執念は……称賛に値する……確かに……俺達の個々の力では、貴様のその
 プロテクトスーツには届かないようだな……」
血の鮫ブラッディー・シャーク「フフ……」
総介「だが、貴様は1つ間違えた……貴様のそのプロテクトスーツは……俺達の個々の力しか防げん!」
血の鮫ブラッディー・シャーク「ハッ!何を馬鹿なことを……」
與鷹よたか「……そうか……そうだったな……」
総介の言葉に、交喙いすか與鷹よたかも顔色を変える……
交喙いすか「フッ……教えてやるぜ……血の鮫ブラッディー・シャーク……」
総介、與鷹よたか交喙いすか「俺達が3人そろえばその力は100万パワーだッ!」
ガンガンガンガン、若い生命が真っ赤に燃えて……と歌声が聞こえてきそうな展開だ……
血の鮫ブラッディー・シャーク「何をふざけたことを!?」
総介、交喙いすか與鷹よたか「ならば、その身で思い知れッ!うおおおおおおッs滅光きょうめっこう!」
ドギョアアアアアアアアッ
3人が白いオーラで全身を包み込み、そのまま血の鮫ブラッディー・シャークに突撃、敵を滅する
血の鮫ブラッディー・シャーク「フン……無駄……」
ビシッ……
バキバキバキッ
血の鮫ブラッディー・シャーク「なっ!?なぁあ!!?」
血の鮫ブラッディー・シャークご自慢のプロテクトスーツに罅が入っていく

#5
総介「終わりだ!血の鮫ブラッディー・シャーク!!」
血の鮫ブラッディー・シャーク「ごはああ!!!?」
ズドゴアアアアッ
血の鮫ブラッディー・シャーク……復讐も虚しく、與鷹よたから一行の前に散る……
交喙いすか「ふぅ……」
・
・・
・・・
その後、総介は再び血の鮫ブラッディー・シャークを捕縛し、桜と共に去っていく……與鷹よたかも、交喙いすかもまた……その場を後にする
……3人……互いの進む道は違えども……その絆は……もう、崩れないであろう……


END

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