Eighter -Noble Gathering-
1ster 〜失われし力と記憶 A〜
#0
人類抹殺計画……鵺帛主の世界を想う故に人を滅するこの計画も……かんなの手により事なきを得る
創造神・鵺帛主(が滅びたことで鵺帛主(世界に新たなる歴史と道が拓(かれる……
#1
天四斗(、Eighter本部
梓與鷹(「……かんな……帰ってこないな……」
鵺帛主(との死合から……3日……かんなは戻ってはこなかった……
白拍子かれん「これほど時間がたっても人類が滅亡しないってことは鵺帛主(を斃(した……ってことなんだとは
想うんだけど……」
與鷹(「……だったら……なぜ?」
百鬼あろえ「まぁ、女は心配させたがる生き物だしね……」
一同「いや、それは何と言うか、違うと思うぞ……」
かれん「……考えられるのは……かんなが鵺帛主(と刺し違えたって場合……」
與鷹(「おいおい……そんな縁起でもないことを……」
あろえ「そうよ……主人公が途中でいなくなっちゃう物語なんて聞いたことが無いわ!」
一同「いや、そこも何か違うから……」
と、いうか、そもそも、そんな物語もなくはないんだが……と思う與鷹(
かれん「まぁ、安心しなさい……かんながいなくなっても……私がいるじゃない!」
一同「……」
突き刺さるような視線
與鷹(「……さて……ルシャにでも聞いてみるか……何か情報がつかめるかもしれんしな……」
ヴゥ〜〜〜ンッ
と、その時、突如空間スクリーンが出現する
與鷹(「ルシャ……!?」
ルシャーティー・エィユゥミス「はい、みなさま。10日と4時間35分12秒ぶりです」
あろえ(毎回ルシャは時間を正確に言うんだけど……ちょっと……なんというか……)
ぶっちゃけるとウザい……と思うあろえ……
ルシャーティー「歴史の墓場でかんなと思しき人物を発見いたしました……」
與鷹(「なんだって!?」
あろえ「じゃ、早速迎えにいかないとね……」
與鷹(「あ、ああ……」
しかし、かんなの運ならば、戻ってくることも容易いのでは……と思う與鷹(だが……そこは、鵺帛主(との
死合で力を使い果たしてしまったのか……と思うことに……
・
・・
・・・
歴史の墓場
ヴオムッ
ルシャーティー「あちらに……」
與鷹(「かん……なっ!!?」
一同「……はれ!?」
……そして、歴史の墓場に確かにかんなはいた……そう……たしかにかんなはいたのだが……問題は
かんなが2人……向き合っている……ということだ……
あろえ「……目の錯覚……じゃないよね!?」
#2
白拍子かんな「……あなた……は!?」
かんな「私は……あなたよ……?」
かれん「ちょ、どういうことよ!?なんでかんなが2人も!?」
白拍子かなり「オ〜〜〜ッホッホッホ!かれん、あなたの眼は節穴なの!?」
かれん「いや、姉さん……」
かなり「はぁ、私は哀しいわ……まさか、かれんが、かんなの区別もつかない愚か者だったなんて……」
あろえ(いや、目の前にいるかんなはどっちもかんなそのものなんですけど……)
それこそ『超運』でも持っていない限り区別は不可能である。
まぁ、唯一相違点を上げるとすれば……片方のかんなは何か妙に色が薄い……まるで某勇者王のレプリ○○
みたいに……
そんなことをやっていると、色の薄いかんなが不気味に哂う……
かんな「……あなたは……世界の歪み……」
ぐおんっ
そのまま空間をゆがめ、刀を取り出した色の薄いかんなは、呆然と立ち尽くすかんなに向かって刀を振り下ろす
與鷹(「かっ……かんなぁ!」
ガギンッ
かなり「はい、そこまでよ……ウチのかんなに手は出させないわよ……ドッペルかんな〜」
かれん「ドッペルカンナー……?」
與鷹(「……かんなのドッペルガンナーだから、ドッペルかんな〜……!?」
ドッペルかんな〜「フヒ……かんなは世界の歪み……今、ここで討つべき存在……」
かなり「ふふん……たしかに、かんなは鵺帛主(世界の創造神……鵺帛主(を討った……それゆえにかんなは
この世界にあらぬ波紋を投げかけた……歪みを創った存在だと……?なめないでね!」
ガギャインンッ
真殺影刃(まだ扇子の形状)で、ドッペルかんな〜の刀を弾き飛ばすかなり
ビッ
真殺影刃を突き付け、もはや詰みよ……とかなり……だが、ドッペルかんな〜から不気味な笑みは消えない
ドッペルかんな〜「その程度で勝ったつもりか!?」
グニャリ……
再び空間が歪み、ドッペルかんな〜は刀を取り出す……のだが……
ザグッ
ドッペルかんな〜「がっ!?」
突如、地面より闇の槍が出現し、ドッペルかんな〜を串刺しにする
ヴオムッ
NGoD「歪みではない……揺らぎだ……」
與鷹(「NGoD!?」
そして、ドッペルかんな〜の背後に出現したるは……NGoD……
ドッペルかんな〜「フヒ……直に分かる……かんなが……世界を歪ませる……根源である……とな
……」
ボシュウアアアッ
ドッペルかんな〜が消滅すると……それと同時にまた、NGoDも……消えていた……
與鷹(「……本当に……NGoDって……何なんだ!?……」
と、そんなことはどうでもよく、今はともかくかんなの帰還を喜ぼう……と與鷹(
與鷹(「おかえり、かんな……」
かんな「……?」
與鷹(「かん……な!?」
……だが……かんなの様子は依然としておかしい……なぜ……!?
続
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