Eighter -Midnight Howling-
54ther 〜色欲が舞うるとき C〜
#5
場違いな黒き遺物の中位存在に誘われて歴史の墓場に転移させられたEighter一行。
かれん、蛍(、交喙(、総介が死合っている中、かんな、かなり、ついでに與鷹(もまた、それは同じと言える!?
※與鷹(がついで扱いって……
梓與鷹(「はっ!?ここは一体?!」
俺たちは確か、大阪に居たはずでは?と與鷹(はあたりを見渡してみる。
白拍子かなり「オ〜〜ッホッホッホッホッホッ、ここがどこだかって!?それはもう歴史の墓場に決まってるじゃ
ないの」
與鷹((いや、それは見ればわかるが……)
聞きたいことは場所ではなく、なぜここに連れてこられたのか……
*「はじめまして……《キツネザルの使徒》」
與鷹(「なっ、誰だ!?」
と、その時、背後から謎の声が聞こえる。思わず後ろを振り向くが、そこには誰もいなかった。
白拍子かんな「こっちです」
與鷹(「え?」
かんなに言われて再び後ろを向く、つまり、最初に見ていた方向を見直すと、そこには一人の女の子が立ってい
た。
しかし、その不気味な気配は人間のそれではない。
と、いうことは奴は人の姿を持つ場違いな黒き遺物(に違いない。
與鷹((怪訝(しいな……さっきは確かに後ろから声がしたと思ったんだが……)
※それはまぁ、単に遊ばれているだけというかなんというか、後ろに居ると思わせて振り向いたときには更に背後
を取ってみた……というよくわからん行動だな。
*「私はアスモ……アスモデウス……お前たち人間(を使い潰すものだよ……」
かなり「気を付けて、かんな、アレは諦めが悪いわよ」
アスモデウスの自己紹介の後、かなりがそんなことを言い出し、思わずぽかんとする一行
一同「え?!」
※それは『アス〇デウスはあきらめない』って作品の事をさしてるのでは!?
さて、もしも、仮にこの場所に総介がいたならば、アスモデウスという名前を聞いて『フッ、やはりな……』等
と言い出し勝手に話が進むかもしれないが、生憎、この場所には総介は居なかった。
與鷹((アスモデウスといえばソロモン72柱の悪魔の一つ……)
今まではラテン語もじりのネーミングだったのに突如毛色を変えてくるとは……
タロットになぞらえて22人まで決めたけど、それ以外も出てきちゃいました的なことかな……等と與鷹(は考えて
いた。
※いや、第三部の〇波紋(じゃないんだから……
與鷹(「はっ……」
更に與鷹(は気づいてしまう。先ほどの自分の考えが正しければ……敵はアスモデウスの他にまだ71人もいる!
與鷹((全て斃せるのか?)
敵の強大さに心が折れそうになる與鷹(であった。
#6
そんな與鷹(の葛藤などつゆ知らず(正確には超運で察知できているのですが……)かんなは無言で一歩前に出る
かなり「はい、スト〜ップッ!」
そして神滅超越者(に手をかけたところでかなりに止められる。
かんな「かなり姉さん?」
かなり「いいこと、かんな、貴方は私たちの切り札なのよ」
つまり、安易に切るべきではない。
と、いうわけでここは私が死合うわ。とかなりが前に出る。
かなりが自ら先陣を切ることは珍しい……いや、いつもかれんをこき使っているからそう見えるだけかもしれな
いけれど……
アスモデウス「いいのかな?……使いどころを間違えれば永遠に機会を失うことだってあるよ?」
かなり「そんなことよりも自分が死ぬかもしれない心配でもしなさいな」
そう宣言し、かなりは真殺影刃(を鎌の形に変形させる。
大体かなり程の剛運の使い手が、使いどころを間違えるなんてミスを犯すはずがない。それは傲慢に見えるが確
信だ。
アスモデウス「言うね……」
ビシリ……と場が凍る。これは場違いな黒き遺物(が人間を見下しているが故の怒りだ。
かなり「オ〜〜ッホッホッホッホッホ!かなりに逆らいしものには"死"を!」
ガッ
一気に間合いを浸食し、鎌での一撃……が、しかし、それを素手で受け止めるアスモデウス。
アスモデウス「この程度の斬撃で私をどうにかできるだなんて思わないでよね」
かなり「良かったわ……この程度でダメージ食らったらどうしようかと思ってたところなのよね」
ニタリと悪い笑みを浮かべるかなり。
そして、次の瞬間、ビカリとかなりの額に女王禍(の紋章が光り輝く。今の一撃は女王禍(覚醒しない状態では通用
しない事を確認してみました。といわんばかりだ。
そしてこれはまるで目眩まし。覚醒の意外な使い方だ
※いや、間違った使い方ですよ、これ。
アスモデウス「くっ」
思わず右手を顔に翳して光をガード。
かなり「残念」
ざくり
アスモデウス「があッ!」
嘲笑うかの如く、真殺影刃(で右手を両断し、フラッシュを再びアスモデウスに浴びせるかなり。
與鷹((これじゃどっちが悪かわからんな……)
まぁ、かなり自身、歯向かうものには容赦なく完膚なきまでに叩き潰すのが主義の困った人だから仕方ないね
※それを仕方ないの一言で片づけちゃダメだろ!
アスモデウス「人間(如きがッ」
怨嗟のこもった声を吐きながら斬り飛ばされた右手を拾っては右腕にくっつける。
#7
かなり「じゃ、次は左腕、逝ってみよ〜」
アスモデウス「なめないでよね!後背よりの白炎(!」
ガキィンッ
空間が歪むとともに、二本の剣が出現。左右の刃をクロスさせ、迫る鎌を受け止める。
與鷹(「そいつは、森メメントの!?」
アスモデウス「何か勘違いしているみたいだから言っておくけど、これはあの不良品のものじゃない。元から私の
ものなんだよ」
與鷹(「元からお前の!?」
それはどういう……?
いや、考えられるのは……アスモデウスがメメントらの上にある存在であるということ。
と、いうことは、アスモデウスは森メメントらよりも強い。そして、そんな存在が72もいるという驚愕。
與鷹(「嘘だろぉ!?」
思わずそんなことを叫んでしまう與鷹(だった。
かんな(……)
何か勘違いしてるなぁ……と超運で察知するかんな
かなり(いいこと、かんな、面白そうだからもうちょっと黙っているのよ!)
そして、かなりもまた、それは同じである。
それはさておき、かなり VS アスモデウス、この死合はどう決着するのか、そして、切り札・かんなの使い時と
はいつになるのか!?
END
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