Eighter -Midnight Howling-
53nder 〜淵に佇む妃后剣者 A〜
#0
大阪が生んだ凶悪殺人鬼、吉田淳也……彼は場違いな黒き遺物(の中位存在に唆されて20人に増殖、Eighter抹殺
に乗りだした。
彼は婦女暴行を繰り返した結果、人差し指と中指を突き出した二本拳や脚で女性相手ならば絶妙な振動で昇天さ
せ、それ以外ならば固有振動を突き別の意味で昇天させる超振動拳を完成させた。
……人が作り出したモノは必ず人の手で破壊することがきる!……この破壊の極致に唯一対抗できるのは神の手
により作られたモノだ!
#1
元人交喙(「どうやら勝負あったようだな!」
ズビシィっと金匙玉楊(を突きつけて交喙(が叫ぶ。
吉田淳也「フッ……フフフッ、フハハハハッ!」
交喙(「何が可笑しい」
唐突に腹を抱えて笑う淳也。
淳也「それで俺を……俺達を追い詰めたつもりか?」
上(総介「チッ、不味いな、これは……」
梓與鷹(「総、何が……」
與鷹(が何が不味いのか、総介に問おうとした次の瞬間、2人だった淳也は再び20人に増殖する
交喙(「うげぇ!?」
白拍子かれん「ちょ、何なのよ、これ!?」
白拍子かなり「つまり、アレね、同一ターン以内に全員倒さないと何度でも復活する……逆に言うと一人だけ残し
てターンエンドすることで経験値、資金、熟練度など稼ぎ放題」
なにそれズルい!反則!といいたげなかれん。
與鷹(「いや、ゲームじゃないんだから……」
※と、言うかその場合って、熟練度は稼げないのでは?!
淳也達「さぁ!震えるがいい!」
超振動拳だけに!?
淳也達「振動爆砕桃掌(!」
淳也達「振動爆砕真珠脚(!」
ウィィイイ〜〜〜〜ンッ
人差し指と中指を突き出した二本拳が8人分、脚が8人分……合計16人がイヤな音を立てつつ襲い来る。
交喙(「こなくそっ」
かれん「ええい!」
だが、降りかかる火の粉は払わねばならない。かれんと交喙(は真っ先に飛び出しては淳也を迎え撃つ。
かれん「ってか、みんなも手伝ってよ!」
天然蛍(「あ、うん。忘れてた……」
そんなこと忘れるなよ!と心の中で盛大に突っ込みを入れる一行。
※まぁ、蛍(なんでマジで忘れていたって気がするよ
総介「だが、闇雲に攻撃を繰り出しても消耗するだけだ」
交喙(「あぁ?何だとぉ?」
與鷹(「ちょ、お前ら……」
冷静にコトを分析する総介だが、それが鼻持ちならない交喙(は思わず総介に突っかかる。
そして、それを與鷹(が宥(める。
と、言うか、死合の只中でよくもまぁ巫山戯(ていられるな……(そして、律儀に待ってくれる淳也……凶悪殺人
鬼とは思えないな……)
淳也も淳也で全員で一斉に襲い掛かることはしないという味な真似をしやがる。
無限に増殖可能なのかは定かではないが、これではこちらが無駄に消耗するだけだ。
だが、それでも……今はやるしかない!?
#2
交喙(「行くぞ!野郎ども!」
かれん「おうよ!」
……いつからかれんは『ヤロウ』になったのか……そんなことは突っ込んではいけない。
淳也「おらおら、死ねやコラぁ!」
交喙(「あぁ?死んでたまるか、ボケぇ!」
互いにメンチを斬りながら殴り合う二人。まるでチンピラ同士の喧嘩である。
淳也達「振動爆砕桃掌(!」
交喙(「だが、甘いッ!」
かれん「いつまでもそんな技が通用すると思わないことね!」
迫る8人の二本拳を金匙玉楊(と予兆共鳴者(で迎え撃つ交喙(、かれん。
いや、迎え撃つだけではない、カウンターを叩き込んで撃滅する。
淳也「ぬ、ぬぐぅ……」
だが、淳也はまだいる!
淳也達「ならば、これはどうだッ」
続いて別の8人の淳也は人差し指、中指、親指を突き出した三本拳を天に掲げる感じの構えを取る。
與鷹((な、何だ、奴ら何をする気だ?!)
淳也達「振動爆砕二点衝(!」
ウィウィ〜〜〜ンンッ
人差し指と中指の二本拳から放たれる超振動拳と親指から放たれる超振動拳!
これは、超振動拳の重ね掛けだ!
交喙(「手数を増やしたところで、どうにかなるとでも思っているのかよ!」
蛍(「まぁ、増えたのは手じゃなくて指だけどね……」
そういう意味じゃねぇよ!と心の中で突っ込む一行。
だが、確かに、交喙(の言も道理である。固有振動を二つ重ねたからといって神由来の代物を破壊できるとは限ら
ない。
寧(ろ逆位相の振動で相殺されちゃうのでは?
総介「ハッ!そんな技がいつまでも通用するとでも思うか?」
蛍(「何回も見せられると流石に飽きてくるね」
しかし、最早総介、蛍(には超振動拳は通用しなかった。(かれんと交喙(にも既に通用してないですが……)
※かんなに至っては言わずもがなです
まぁ、同じ技を何度も見せつければそうなるのは当然の結果であろう。8人の淳也達は先ほどの8人と同様にアッ
サリと撃滅されてしまうのであった。
淳也「チッ、よかろう……ならば!」
淳也「これならばどうだッ!」
4人まで減った淳也がまた20人に増殖する。
※しかし、一度に20人までしか増殖できないのだろうか?(まぁ無限に増えられても困るだけだけど……)
かれん「何度やっても同じことよ」
淳也「それは、こいつを受けてから言ってみろぉ!」
淳也達はまだ切り札を隠し持っているとでもいうのだろうか!?
続
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