#5
　クリンゲフィシュに奪われたロックスケルトンは改造？されクラッゲンプッシュとして襲ってきた。
ラージックギミ「目を覚ますんだ！ロックスケルトン！」
クラッゲンプッシュ「否！俺はクラッゲンプッシュ！」
　ガキンッ
　襲い来る四尺二寸の大太刀を受け止めつつ、ラージックギミは説得を試みる。
　が、しかし、期待は薄そうだ。
上(かみ)総介「ここはお前に任せるぞ」
梓與鷹(よたか)「総……？」
　そんな無責任な……と與鷹(よたか)
総介「俺達よりもお前の方がロックスケルトンを説得できる可能性は高いということだ」
ラージックギミ「なるほど、そういうことなら任せろ、必ずロックスケルトンを正気に戻して見せる！」
クラッゲンプッシュ「行かせはせんぞ！」
ラージックギミ「お前の相手はこっちだ！」
　ガキンッ
　総介らに襲い掛かろうとするクラッゲンプッシュだが、それに立ちはだかるラージックギミ。
クラッゲンプッシュ「ならば、貴様を先に暗黒の炎で焼きつくしてくれるわ！」
　どうでもいいが、その言い回しは何なのか……俗にいう厨二病と言う奴か……

　ともかく、ラージックギミにクラッゲンプッシュの相手を任せ、一同はら羅聖院の中に乗り込む。
総介「フン、やはり、そう簡単に進ませてはくれないか……」
　そこには気配のない黒尽くめが三人……やはりと言うべきか三者ともどもフードを目深に被っていた。
＊、＊、＊「我らクリンゲフィシュの三賢刃(さんけんじん)！」
　どど〜〜んと謎のポージング。まるでラス〇ピリオドのワイ〇マンだ。
與鷹(よたか)（こいつらも気配がない……と、いうことは……）
　アルスの連中と同じような刀剣男子（違ッ）ということか？
　だが、だとすると怪訝(おか)しなことがひとつ……アルスの連中は��劔に次元喪衣(ソーディアン・ディムクロス)をもっているから刀剣男子（違ッ）
を作り出せるのは分かる。だが、クリンゲフィシュはどうなのか？
　いや、何も��劔に次元喪衣(ソーディアン・ディムクロス)は一つしかない！というわけではないが……
＊「ふむふむ……写輪丸、ガラハドキラー、ブラディデザイア、これらを三賢刃(さんけんじん)と言う……か……」
　その時、突如背後から声が聞こえる。
與鷹(よたか)「お前は！」
　振り向くとそこには一冊のノートを片手に持つ明殺(みょうさつ)者こと河上沢斗(たくと)がいた。
　どうして明殺(みょうさつ)者がここに！？という疑問に対してぽつりと漏らす沢斗(たくと)
河上沢斗(たくと)「ちょっととある明殺(みょうさつ)の依頼があったんだけど、そちらさんが勝手にターゲットをヤっちゃってね……」
　いや〜、参った参った……と後ろ手で頭をポリポリ。だが、とても参っているようには見えないのは気のせいだ
ろうか？
　なお、このままで終わらせるつもりはないので、ここまでやって来たのだという。
山咲(やまざき)桜「それよりも、そのノートは？」
沢斗(たくと)「ああ、これ？堕天使エセマリア・エクスカリバーの黙示録ノート……近くで拾ったよ」
一同「堕天使……似非(エセ)マリア！？」
　厨二病全開な名前である。
　非常にどうでもいい話だが、ホセマリア・エクスリバーなる聖人がいる。エセマリア・エクスカリバーはそのパ
ロディなのだろうか？

#6
沢斗(たくと)「で、ここに三賢刃(さんけんじん)とかいろいろ設定が書いてあるよ……」
　持っていたノートをひらひらと見せる沢斗(たくと)。
與鷹(よたか)「何だって？」
総介「貸せ！」
沢斗(たくと)「あ、ちょっと……」
　明殺(みょうさつ)者から強引に黒歴史ノート……もとい、黙示録ノートを奪う総介。
※どうでもいいけど、三賢刃(さんけんじん)は律儀に待っていてくれるんですかね……
與鷹(よたか)「ええと、何々……写輪丸、相手に幻術を見せる妖刀。三賢刃(さんけんじん)の一振り……リング上に勾玉が三つ配置された
デザインの鍔が特徴。ちょーヤバい」
沢斗(たくと)「ガラハドキラー、三賢刃(さんけんじん)の一振りで属性は氷。殺してでも奪い取るという呪いがかかっている。マジでヤバ
い！」
桜「ブラディデザイア……三賢刃(さんけんじん)の一振りでマリー・アントワネットを斬首したとされるギロチン。血、血、血、
血が欲しい。ヤバさがパない！」
一同「……」
※原文ママ
　写輪丸というか、写〇眼じゃねぇか！殺してでも奪い取る氷属性の剣がガラハドキラーて……いろいろと突っ込
みどころ満載である。
與鷹(よたか)「な、何だこのノート……」
　まさしく黒歴史……と言っても過言ではない、冷静になって後から読み直すと恥ずかしさのあまり死にたくなる
ような設定集だった。
沢斗(たくと)「何でここに書いてある武器が人になってるのかは分かんないけど……」
　おそらく、それはオーパーツの恩恵……そして、総介がここに来ることになった元凶なのだろう。
総介「分かっていることは、奴らを斃さないことには先に進めないってことだ！」
與鷹(よたか)「お、おう……」
　ならば、死合うしか道はない。
　で、あるならば、誰がどう死合うか……
総介（かんなは万が一の切り札としてここでは切らない……）
桜（では……）
與鷹(よたか)（見たところ、ブラディデザイアって奴は無手のようだし……）
白拍子かんな（それはやめておいた方がいいと思いますよ）
　まぁ、相手はギロチンの化身みたいな感じだし。最悪触れただけで相手の首を飛ばすとかやってのけそうだ
※いや、ちょっと待って……それって……
沢斗(たくと)（乗り掛かった舟だし俺もいくよ）
　そして、勝手に会話に割り込む沢斗(たくと)。これで二人は決まった！
　いや、二人で三人の相手をする！

写輪丸「さて、そろそろ死ぬ覚悟はできたかしら？」
ガラハドキラー「あんたの命、殺してでも奪い取るんだかんね！」
ブラディデザイア「……血、血、血、血が欲しい……」
　方針が決まったその直後、ここまで律儀に待ってくれた三振りが一足飛びに襲い掛かる。
総介、沢斗(たくと)「くっ……」
　三振り VS 二人……この死合、どう展開するのか？
　そして、その先に待つものとは！？


続