Eighter -Midnight Howling-
42nder 〜大包平は伊達違う( B〜
#3
Code-LPF、Code-CSS……ともに人間離れしているが、流麗な動きは見るものの心を奪う。
ま、そんなことはおいといて、このまま負けるわけにはいかない!と宗美(、成実(の二人は(別に隠していたわけ
でもないのだが……)真価を発揮する!
伊達成実(「鵠覇討天(!」
伊達宗美(「鴻覇討天(!」
ズドンッ
Code-LPF「グハアッ!?」
Code-CSS「がはぁっ?!」
宗美(は魔眼でCode-CSSの動きを封じ、成実(は瞳術でCode-LPFの動きを封じ、一気に間合いを詰めて一刀のもと斬
り捨てる。
渾身の一撃を脳天から喰らい、Code-LPF、Code-CSSの二人は派手に吹き飛ぶ。
……こんなときになんだが、ここでちょっとだけ宗美(、成実(の使用する流派について語ろう……
二人が使う流派は独眼流……それは奥州の独眼竜こと、伊達政宗にあやかって(伊達宗家の一人が勝手に)作っ
た流派である。
もともとは魔眼と併用する剣術であったが、伊達宗家の直系が必ずしも魔眼を使えるとは限らない……そこで、
ある時から瞳術と併用する傍流が出来上がったのだ。
※え?じゃ、瞳術も使えない人はどうするんだって?……ンなこたぁ知らん!(そんな無責任な……)
でもって、魔眼が使える宗美(は魔眼派、瞳術が使える成実(は瞳術派の独眼流を収めている……と言うわけだ。
宗美(「なんだぁ?これで終わりかい?」
成実(「随分と呆気ないじゃないか……」
まだまだこれからだぜ?と伊達の二人は眼をギラギラさせながら刀で肩をトントン叩きながら叫ぶ。
※まぁ、魔眼、瞳術で物理的にギラギラしているんですけど……(誰がうまいこと言えと……)
Code-CSS「なるほど、これが伊達宗家の血を継ぐ者の力……認めざるを得ないようです……」
そういうとCode-CSSは燭台切光忠を収めるとそのまま宗美(に傅(く
一同「え、えええぇえええ!?」
なんなの!?この超展開……
Code-LPF「やはり、こうなってしまいますか……」
しみじみと呟くCode-LPF。まるでこうなることが分かっていたかのようだ。
ユピテガデム・安室・ビオブレン「だが、そんなことは許さんぞ!」
と、その時、再びスピーカーよりユピテガデムの声が響く。
ユピテガデム「貴様は我が刃……俺に忠誠を誓い、迫る敵全てを斬り伏せると誓ったではないか?」
Code-CSS「いや、そのような覚えはありませんが……」
ユピテガデム「はぁ!?……おい、ちょっと待て、聞いてた話と違うぞ……」
梓與鷹(「な、何だ?」
スピーカーの向こうではぼそぼそと何かと話しているような素振りを見せるユピテガデム。近くに誰かいるとい
うのか?
と、いうかCode-LPFも成実(を滅殺するぞ!ってな意思で死合っているわけじゃないのね……この隙に襲い掛かっ
て来る気もないみたいだし……
徳川りりか「こんなガタガタな組織がスウィートプラント?……最近めきめき頭角を現してきたシンジケートじゃ
なかったの?」
りりかがそう思うのも無理もない……それほどまでの事が今起こっている。
ユピテガデム「……は?最初(からパーツ風情に期待なんてしていない?……おい、どういう……」
與鷹(「な、何だと!?」
りりか「うわぁ、びっくりした!」
スピーカーから漏れ出るユピテガデムのモノローグめいた言葉に驚きを隠せない。
だが、それも無理なかざることだろう。
人間をパーツと見下すモノなど、一つしかない……そう、場違いな黒き遺物(だ!
與鷹(「総……スウィートプラントが最近ハバを聞かせてきた裏には……」
上(総介「まぁ、そういうこったな……」
だったら先に言ってほしかった……と心の中で文句を言う與鷹(であった。
#4
宗美(、成実(「全然話が見えないんだが……」
とりあえず、一旦魔眼、瞳術の発動を解いて話しかける宗美(、成実(。
ユピテガデム「うぎゃああ!?」
その時、突如スピーカーよりユピテガデムの断末魔が響き渡る。
一同「な、何だ!?」
山咲(桜「……これでスウィートプラントも事実上は壊滅……」
りりか「えぇ〜?」
そんなあっさりと……と開いた口がふさがらないりりか。
総介「だが、俺たちの仕事はこれで終わりではない!」
寧(ろ、ここからが本番。
と、その時、スピーカーより新たななる声が響く
*「……待たせたね、《キツネザルの使徒》……と、その他諸君なのかしら」
宗美(「おうおうその他ってのは何だよ!」
成実(「聞き捨てならないなぁ!」
再び魔眼、瞳術を発動させる二人……は、おいといて、與鷹(は口を開く。
與鷹(「その声は、歯付サヤか!」
歯付サヤ「気安く呼ぶなよ、人間(風情が!」
スピーカー越しだというのに、妙な圧がある。
サヤ「道具は使われてこそ道具だというのに……自ら意思をもって動くようなモノに存在価値などない……用済み
かしら」
そんなサヤの発言にピクリと動くCode-LPF
サヤ「大包平(、殺せ!」
Code-LPF「主の命だ……悪く思うなよ?」
Code-CSS「折角このような姿を得たというのに、むざむざ折られるわけにはいかない」
宗美(に傅いていたCode-CSSは立ち上がって振り返ると再び燭台切光忠を抜刀する
宗美(「ちょ、お前、それ、ウチの大事な刀なんだから壊すなよ」
りりか「というか、今は私のものでもあるんですけどね……」
Code-CSS「心配いりません……伊達宗家、徳川宗家の御前で負けるわけにもいきません!」
Code-LPF「……燭台如き、斬ったくらいでいい気になるなよ」
Code-CSS「そっちこそ、童子切安綱と並び称されると言われつつ天下五剣でもないくせに……」
Code-LPF「貴ッ様ぁ!言うてはならんことをぉお!!」
Code-LPFの殺気が膨れ上がる。いわゆるブチ切れるというヤツだ。
與鷹(「な、何なんだ、こいつら……互いに自分の愛刀を貶し貶され……それに尋常ならざる怒りを……」
総介「フン、それも当然だろう……なぜなら……」
天然蛍(「あぁ、あの二人、刀自身なんだね」
突込魁(「ンなわけあるかい!」
スパ〜〜ンと某千〇かなめみたいにどこからともなく、ハリセンを取り出すとそのまま蛍の後頭部を叩く魁
桜「いえ、ご名答……ですが……」
一同「はい!?」
それは一体、どういうことなのか!?
続
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