Eighter -Midnight Howling-
36ther 〜南米に眠る聖遺物 C〜
#5
なぜか話が前に進まない今回の依頼。
ブラジルで有名な考古学者、トレジャーハンター夫婦の身に一体何が起こったのか!?
梓與鷹(「とりあえず、話を進めるが……」
カルロス・エスピンガルダ「あ、はい……」
とりあえず最後の連絡について話すカルロス
與鷹(「ここは魔力が乏しい……我々は危険な場所に足を踏み入れようとしている……とな」
カルロス「今回の調査の発端は謎のアーティファクトが眠っているという情報を手に入れたから、調査に行くとい
う名目でした」
白拍子かれん「ってかさぁ、目的地がわからないんじゃ、探しようがないでしょう!」
話を聞いていたが、行き先について全く触れられていないので思わずかれんが呟く
カルロス「そ、それは、そうなんだが……」
白拍子かなり「オ〜〜〜ッホッホッホッホッホ!そんなこともわからないの?かれん、これだからあなたはダメダ
メのダメなのよ!」
かれん「いや、さっぱり意味が分からないんですけど」
ドゲシッ
かれん「へぶっ!?」
かなり「お黙りっ」
鉄扇(真殺影刃)でかれんをどつきつつ、かなりは告げる
かなり「アンタの父親、オヤジギャグが好きだったんでしょ?」
カルロス「え?……あ、あぁ……」
一言も言ってないのになんでそんなことがわかるんだ?と首をかしげるカルロス
まぁ、かなりの運をもってすればそれは容易いことだ。
リーザ・エスピンガルダ「そう、そして、パパのオヤジギャグを引き継いだのがローザなのよ!」
ローザ・エスピンガルダ「いや、誰も引き継いでないんですけど……」
エルザ・エスピンガルダ「えっ?」
ローザ「ちょっと、なんでそこで驚くのよ!」
また話が逸れていく……
かなり「話を戻すわよ」
與鷹(「あ、ああ……」
ローザ「私たちのママ、アリエラと言えばブラジリアで知らない人はいない程の有名な考古学者、その二つ名は殲
滅卿!」
リーザ、エルザ「そりゃ、戻しすぎだっちゅ〜の!」
すぱ〜んと左右から突っ込みが入る。
かなり「アンタらの親の最後の通信、そこに行き先が示されていたのよ」
リーザ「何ですって!?」
かれん「魔力が乏しい危険な場所としか情報がないんですけど……」
與鷹(「はっ!?」
そのとき、與鷹(に閃きが走る。先ほどかなりがオヤジギャグがどうのこうのと言ったこと、そして、この文面…
…
リーザ、かなり「ふっ、どうやら分かったようね」
いや、かなりはまだしもなんでリーザまで……と思う一行
かれん、ローザ「え?どういう……」
目をぱちくりさせるかれんとローザ
かなり、かれん、かんな……リーザ、ローザ、エルザ……この三人奇妙なシンパシーがあるのか……?
#6
かんな「魔力が乏しい……これを言い換えると……」
エルザ「マナが薄い!」
與鷹(「あ〜〜、つまり、アレだ……マナウスに向かっている……っていう……」
だからオヤジギャグ……と與鷹(
かれん「そんなしょ〜〜もないオチ、わかるか〜〜!」
と、いうか、このオヤジギャグは日本人じゃないと分からないタイプ。
エルザ「つまり、マナウスに行けば、あるいは……」
かれん「ってか、そのマナウスってどこよ?」
リーザ、ローザ、エルザ、カルロス「ブラジル!」
與鷹(「……はるばるブラジルから日本に来てもらってすまないが……」
まさか、ブラジルにとんぼ返りすることになろうとは、この海のリ〇クの目をもってしても見抜けなんだわ!
※それこそ、節穴だよ……
カルロス「ブラジルならば、一旦ウチに招待しますよ」
その方がホテル代とかかからなくて済むとカルロス
與鷹(「あ、ああ、それはありがたいな……」
感謝しつつも、與鷹(はちょっとだけ嫌な予感を覚えていた。
與鷹((考えすぎだといいが……)
マナウスと聞いて與鷹(が真っ先に思い浮かべたのがデモ〇ベインのリベル〇レギス……そして、クトゥルフ神話
……かんなにご執心な神、過初叨素(!
かなり「それ以上はダメよ」
與鷹(「はっ?!」
嫌な予感の連想ゲームを行っていたら、突如かなりが声を出す
かなり「悪い予感が当たりやすくて、いい予感が当たりにくいのはそういうことなのよ」
どういうこと?
ただ、理屈じゃなくて、直感でわかることもある。
と、言うわけでエスピンガルダ四姉弟と與鷹(、交喙(、白拍子三姉妹はマナウスの前にまずはブラジルのエスピン
ガルダの屋敷へと向かう。
ブラジル、ブラジリア郊外
元人交喙(「おっしゃあ!マナウスが俺を呼んでるぜ!」
拳を打ち鳴らして交喙(が叫ぶ
與鷹((いや、別に呼んでないと思うが……)
與鷹(「さて、あまりゆっくりもしていられないし、そろそろマナウスへと行くか……」
カルロス「ああ、そうだな……」
リーザ、ローザ、エルザ「準備はバッチリよ」
いかにも探検家が好き好んで使いそうなライトのついた帽子を被りカバンを背負い、ピッケルを手に、首には大
きな白い笛をかけたエスピンガルダ四姉弟がいた。
與鷹(「ちょ、ちょっと待て、お前らもいくのか?」
カルロス「直接この目で確かめたいんだ……」
交喙(「トレジャーをか!?流石はトレジャーハンターの息子だな」
リーザ、ローザ、エルザ、カルロス「確かめたいのは両親の安否です!」
#7
エスピンガルダ四姉弟には自宅で待ってもらおうかと考えていた與鷹(だったが、同行したいというのであれば仕
方がない。
それに、このとき與鷹(はまだそんなに危険があるわけではないだろうとも考えていた。
だから動向を許可した……
だが、まさか、あんなことになろうとは……この海のリ〇クの目をもってしても見抜けなんだわ
※だから、そのネタはもういいよ!
END
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