Eighter -Midnight Howling-
36ther 〜南米に眠る聖遺物 A〜
#0
南米……そのアマゾンの奥地にはまだ人が知らざる何かが眠っているかもしれない……
お前は誰だ〜?オ〜レの中のオレぇ〜〜♪陰に隠れた〜、その姿見ぃ〜せろぉ〜〜♪
※ってそれアマゾンちゃう、Armor Zoneや!
ともかく、今回はそんなアマゾンにまつわるα(とΩ(の物語。Σはないけど、エピソードΔはある……かも?
※それ、アマゾンちゃう、ルビサファや!
#1
ブラジル、ブラジリア郊外
殲滅卿という異名で有名な考古学者アリエラ・エスピンガルダのことをこのブラジリアで知らない者はいない。
※殲滅卿って名前が物騒すぎる!
そして、彼女の屋敷がこのブラジリア郊外にあった。
ちなみに、そんな彼女の夫は黒王伯爵という異名で有名なトレジャーハンター、シドホスという。
ま、ともかく、父母がともに世界の遺跡を飛び回っているため、家には息子、娘しかいないのが普通だ。
でもって、そんなエスピンガルダ家の朝は早い。正確にはその中の末弟、カルロスの朝は早い。
カルロス・エスピンガルダ「……」
まず、目覚めるとともに、毎晩部屋に鍵をかけて戸締りは万全だったにも関わらず、朝にはなぜかベッドに忍び
こんでいる三人の姉を叩き起こすことから始まる。
カルロス「……はぁ……」
これが冬だったら……多少なりは……ただ、夏は地獄……いや、天国と地獄か!?
ちなみに、カルロスの部屋の鍵はホテルのトイレとかにある中からしか鍵が欠けられないタイプなのだが、仕様
がホテルのトイレのそれと全く同じなので外からは十円玉のようなワンコインでさり気に開錠できてしまうのだ。
カルロス「姉さんたち、起きて……」
ゆさゆさと三人の姉、リーザ、ローザ、エルザを起こしにかある
リーザ・エスピンガルダ「あと五分」
ローザ・エスピンガルダ「あと四分五十五秒」
エルザ・エスピンガルダ「あと四分五十秒」
きっかり五秒おきに声を上げる三人であった。更に……
リーザ「そんなことより、私と二度寝しよう」
ローザ「その次、私と三度寝」
エルザ「でもって、最後に私と四度寝」
カルロス「いやいやいやいや……」
なんだこの華麗なるチームプレイは……
カルロス「よし、一人だけごはんでも食べるか」
と、その言葉にズババっと布団から飛び出す三人。息ぴったりだ!
ちなみに、三人とも下着姿である。
その後、騒がしいというか、姦しい朝ごはんを経て四人の一日は始まるのだが……
まぁ、そんなことはおいといて、Eighterの物語に入りましょうか……
#2
カルロス「……一週間も音沙汰がない……」
リーザ「ん?何が?」
ローザ「音沙汰がないって……」
エルザ「はっ、まさか、生理が来てないと!?」
カルロス「なんでやねん!」
どういう話題だ!
※あと何故にブラジルの人間が関西弁を使っているのか
カルロス「父さんたちからの連絡のことだよ!」
リーザ「ああ」
ローザ「なるほど」
エルザ「通信できない場所にいるんじゃない?」
カルロス「そうだといいんだけど……」
しかし、不安はぬぐえない……
一週間前、最後に両親からきたメールには
ここは魔力が乏しい……我々は危険な場所に足を踏み入れようとしている……
というものだけだった。
リーザ「まぁ、そんなに心配だったら行ってみればいいんじゃない?」
カルロス「え?いやどこに……」
どこなのかと言われれば、両親が出向いている遺跡……なのだろうとは思うが……しかし、二人の行先は分かっ
ていないのだ。そして、誰に聞けばいいのかもわからない。
ローザ、エルザ「それは勿論、日本!」
カルロス「だから、なんで!」
ローザ「オチはウチや!って日本の諺(があるのよ」
リーザ、エルザ、カルロス「……」
そりゃ餅は餅屋だ!
と、まぁともかく、姦しい三人の姉プラスワンは日本へ……天四斗(のEighter本部へ出向くのであった
天四斗(、Eighter本部
リーザ「たのも〜」
ローザ「たのも〜」
エルザ「たのも〜」
カルロス「いや、きっと挨拶違うと思うんですけど……」
リーザ「細かいことを気にしてるとモテないぞ」
ローザ「そんなこと言ってると彼女に逃げられるぞ」
エルザ「よし、じゃあ、お姉ちゃんが恋人になってあげよう」
リーザ、ローザ「あ、抜け駆け禁止!」
一同「……」
一体何の騒ぎなのか……女三人寄れば姦しいとはまさしくこのことだな
カルロス「すいません、ウチの姉どもが……」
梓與鷹(「い、いや、まぁ、いいけど……」
なんの用なんだ?と首をかしげる與鷹(。
と、それはさておき、カルロスが本題を告げる。
カルロス「一週間前から音信不通になっている両親を探してほしくて、ブラジルから来ました」
與鷹(「待て待て待て、なんでまた日本にまで?」
当然にして最大の疑問である。
リーザ「ここが専門の機関だって聞いたからよ」
與鷹(「いや、そこは流石に祖国の警察にでも頼んだ方が……」
ローザ「ノンノン、警察は事件のエキスパート」
エルザ「でも、オーパーツのエキスパートではない」
與鷹(「何だって?」
冗談半分で話を聞いていた與鷹(もオーパーツという単語で顔色を変える。
オーパーツが絡んでいるのならば、話は別だ。
続
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