Eighter -Midnight Howling-
32nder 〜世界からの脱皮者(ワールド・パージ) B〜



#3
 日本海溝で発見されたオーパーツ……しかし、それはIS(イスラミックステート)のエージェントに奪われてしまう。
 果たしてあのオーパーツは一体……
 天四斗(あまよと)、Eighter本部
オズマギカ・スウィートハンバーグ「ここが?」
霄条(しょうじょう)城太郎「ああ、そうだ……」
雨水(おぼろ)「ええっと、依頼でしょうか?」
城太郎「そうだ」
 俺たちは東日本海洋研究所の者だと、二人が名刺を出してくる。
梓與鷹(よたか)「海洋考古学者の霄条(しょうじょう)城太郎……東日本海洋研究所の出資者の一人、オズマギカ・スウィートハンバーグ…
…」
城太郎「用件はひとつ。奪われたオーパーツを取り戻してほしい」
與鷹(よたか)「オーパーツ?」
 その言葉に眼の色を変える與鷹(よたか)
オズマギカ「日本海溝で発見された正体不明のオーパーツだ……」
(おぼろ)「はぁ……」
城太郎「アンタんトコに解析依頼を出そうとした矢先、奪われてしまったというわけだ。全く、やれやれだぜ」
オズマギカ「しかも、奪われた先がマズい」
(おぼろ)「と、言うと?」
オズマギカ「どうやらIS(イスラミックステート)のエージェント……」
(おぼろ)「ええぇ、IS(イスラミックステート)?」
(かみ)総介「IS(イスラミックステート)とはまた厄介な……」
與鷹(よたか)「総……」
 そして、いつの間にかやってくる総介と桜。
 なんかナイスなタイミングすぎて逆にどっかから監視してたんじゃないか?って疑いたくなるくらいだ。
オズマギカ「アンタは……?」
総介「俺は(かみ)総介……SRAPと言えばわかるか?」
オズマギカ「……なるほど」
 たった一言でこの納得……SRAPとはそんな存在なのだ。
山咲(やまざき)桜「ちなみに、IS(イスラミックステート)のエージェントということは、あの音楽が流れていたと?」
オズマギカ「ああ」
(おぼろ)「あの音楽って何さ?」
 素朴な疑問を投げかける(おぼろ)。
桜「はい、IS(イスラミックステート)はSUPER∞STREAMを流しながら参上するんです」
(おぼろ)「うん、確かにそれISだけどさ……」
 何というか、風評被害たまったもんじゃないね……
桜「ちなみに、IS(イスラミックステート)の女性だけで構成された聖戦士組織、ファントムタスクはSTARIGHT JETを流しながら登場します
よ?」
一同「……」
※ちなみに余談ですが、一期のOP、EDなのは、二期をまったく見てないからです。(それなのにサブタイトルは二
 期のなのかよ!)
白拍子かんな「ところで、盗まれたオーパーツの写真か何かはありませんか?」
城太郎「全く役に立たん解析レポートならここに……」
 デンと解析結果:不明って書かれたレポートを取り出す城太郎
総介「フン、だろうな……」
城太郎「だろうな……って……」
 俺たちが扱うオーパーツとはそういうものだ……と総介。
 そんな中、かんなはレムリアでレポートにあったオーパーツの写真を検索中

#4
かんな「世界から脱皮する者(ワールド・パージャー)……」
與鷹(よたか)「それは?」
かんな「簡単に言うと世界(自分)の殻を打ち破る……」
城太郎「簡単に言ってくれるぜ……」
総介「技術革新にも一役買う代物か……なるほど、テロ組織に渡れば世界情勢が崩れるかもしれん……」
オズマギカ「な、何だと?」
総介「急ぐぞ……」
與鷹(よたか)「あ、ああ……」
 確かに、このままIS(イスラミックステート)の手に渡らせておけば世界のテロリズムに革命が起こってしまう、悪い意味で……
 それは阻止せねばならぬ。
かんな「一つだけいいですか?」
城太郎「ん?なんだ?」
かんな「最悪の場合、奪取ではなく、破壊でも?」
オズマギカ「止むを得ん……」
かんな「分かりました」
 と、言うわけでかんならはオーパーツの奪取へと急ぐ。

 その頃、歴史の墓場では……
*「世界から脱皮する者(ワールド・パージャー)……面白そうなものもあったものだな……」
 人の姿を持つ場違いな黒き遺物もまた、このオーパーツに興味を示した。
 彼ら(彼女ら?)がどこから情報を手に入れるのか……それは、ここがあらゆる歴史の終着点にして、あらゆる
情報の到達点であるからこそ……
 世界中から人知れず情報を収集しているといっても過言ではない。
※神の耳、エシュロンはここにあったんや!
森メメント「人間(パーツ)風情には不相応なのである」
羅叉(らさ)タブラ「《キツネザルの使徒》も既に動き出しているかもね……」
*「うん、そうだね……」
*「奪い去って、いいよ?」
 ニタリと暗闇なのに狂気の笑みが見える気がする。
*「行ってきなよ……」
メメント「……りょ、了解……なので、ある……――様……」
 ボソリと何かを告げられ、メメントはガクガクしながらそれを拝命する。
 そして、メメントはその場から忽然と姿を消す。
*「……あれはひどく怯えていたけれど……」
 しばらくの沈黙の後、とある上位存在が口を開く。
*「ああ、これが最後のチャンスだ……と告げただけさ」
一同「……」
 その言葉にタブラら一行は戦慄した。
 事実上の最後通達……メメントはもう二度と失敗は許されない……
*(おそらく、メメントは今回で使いつぶされる……だろう……)
*(……酷だね……――……)

 果たして、Eighter一行は場違いな黒き遺物よりも先にIS(イスラミックステート)からオーパーツを奪還、あるいは破壊できるのだろう
か?!


続

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