Eighter -Midnight Howling-
30ther ~闇影ニ堕ツル深淵 C~
#5
オルタナチスXゲーヴォニリッヒが一人、灰光のフェノーフトもチートキャラ・かなりに敵うはずもなく砕け散
る!?
フェノーフト「ぐああ~~~!?」
闇でできた狼の群れがフェノーフトに食らいつく。霧と同化してもその霧をもかみ砕きフェノーフトにダメージ
を与える。
白拍子かなり「オ~~ッホッホッホッホ!ゴーストに対抗できるのはゴーストってことよ!」
※だから、それポケ〇ンの属性理論!
しばし、フェノーフトを甚振り続けたのち、闇の狼は消え、やがて立ち込めていた霧もさぁっと晴れる
かなり「さ、次、行くわよ!」
一同「あ、ああ……」
霧が晴れたと思ったらフェノーフトが負けていた。
一体霧の中でどんな死合が……と一行は思うが、とりあえず、先へ進むことにするのだった。
すると、ハーケンクロイツの印がデカデカと描かれた両開きな扉の前に二人の漢が待ち構えている
*「灰光のフェノーフトを破ったか……」
*「ここに来たってことは、まぁ、そういう事なんだろうね」
片方は荘厳な佇まいのジイさん、もう片方は番傘を携える優男だった。
ラウ・ラ・ボディーヒ「むっ、あの二人は……!」
白拍子かれん「何?知っているの?」
ラウ「うむ」
梓與鷹「いや、そういうのいいから……」
謎の寸劇を始めようとするかれんを制止する與鷹。
ラウ「気を付けろ、奴らはオルタナチスXゲーヴォニリッヒのツートップ……」
何!?そうだったのか……と驚きつつも、ラウは知っている情報を告げる。
*「儂が金光のファルケ」
*「僕は銀光のアイングリフ」
ファルケ「オルタナチスに歯向かうのであれば、老骨に鞭打って相手になろう!」
白拍子かなり「いいわ、だったらこっちはアナタを殺して死体に鞭打ってあげるわ!」
オ~~ホッホッホッホ!と高笑いするかなり。
えげつねぇ~と一行は心の中で思うのであった。
アイングリフ「まぁ、僕たちを斃せば君たちの望むものはすぐそこだよ」
コンコンと番傘でドアを叩きつつしゃべるアイングリフ
ファルケ「おい、アイン!」
ギロリとアイングリフを睨み付けるファルケ
アイングリフ「いいじゃないか、中将。僕たちが負けたら、どうせ同じだよ」
ファルケ「貴様はいつだってそうだ!」
一触即発……だが、しかし、仲間割れには見えない。
つまり、この二人はこれが平常運転なのだろう……
アイングリフ「さて、誰が相手になるのかな?」
ファルケ「言っておくが儂らは強いぞ?」
與鷹「くっ」
アイングリフはともかくとして、ファルケの威圧感は半端ない。
#6
かなり「行くわよ!かれん!ここは姉の威厳を見せる時」
かれん「姉さんの場合、威厳というよりは威あ」
ドカンッ
かれん「ぎゃふん!」
すべて言い終える前に鉄扇が飛んできて強制的に黙らされるかれん
與鷹(言わなきゃいいのに……)
そんなんだからかれんはどMなんて思われるのだが……口は禍の元とはよく言ったものだ。
※ちなみに、かなりに対しては『心は禍の元』って感じですね。
かなり「さ、かれん、あなたはあっちのジイさんの相手しなさいね。なんたって老骨にハァハァする性癖もってい
るんですものね?」
かれん「しないわよ!ってか、そんな性癖あってたまるか!」
ってか、そっちがイケメンと死合いたいだけでしょ!とジト目のかれんであった。
かなり「あ、そう……ふ~~ん」
じゃ、私がジイさんの相手するけど、後悔しないでねとかなり
かれん「いや、後悔なんてしないから!」
しかし、そんなこと言うと後で必ず後悔するってオチが見えているんですが……
ともかく、ファルケにはかなり、アイングリフにはかれんが相対することに
ファルケ「お主が儂の相手か……」
かなり「ええ」
鉄扇(真殺影刃)でパタパタと仰ぎながらかかってきなさいとかなり
アイングリフ「ってことは君が僕の相手か……」
かれん「とっとと終わらせてやるからかかってきなさい!」
ファルケ「エレキボール」
ファルケが拳を突き出すと帯電した球体がかなりに向かって飛んでいく。
アイングリフ「サイコウェーブ」
アイングリフも番傘を振り下ろすと銀色の剣閃がかれんに向かって飛んでいく。
かなり「甘いわ!」
鉄扇をかざして雷球をはじくかなり
ファルケ「何と!?」
かれん「煉獄極舞刃!」
予兆共鳴者に業火を纏わせ斬り降ろし、迫る剣閃を吹き飛ばす
アイングリフ「へぇ……」
感心するとアイングリフはまるで重力を無視したかのようにふわりと舞いかれんとの距離を詰める。
そして、番傘で殴り掛かる
かれん「くっ」
予兆共鳴者でそれを受け止めるかれん。
かれん「なっ?嘘でしょ?」
予兆共鳴者は異世界の五大神剣の一振り。そんな兵器と打ち合って無事でいられる物体は同じような神器以外に
存在しない。
だけど、アイングリフの番傘は砕かれることなく予兆共鳴者と打ち合っていた。
さらに言うと、力で競り負け、軽く吹っ飛ばされてしまうかれん
アイングリフ「はい、どうも」
2 VS 2のこの死合、どう展開する!?
続
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