Eighter -Midnight Howling-
26ther 〜夢穢されて非行有 A〜



#0
 天然蛍あましか・けい……彼は掴みどころの無い性格というか、いろいろと無い人間
 見た夢を全て記憶できるという謎めいた特技を持つ彼だが……今回はそんな彼を襲った悲劇の物語
 ……かもしれない
※いや、どっちだよ!

#1
 天然蛍あましか・けいは夢を見る……
 そして、その夢を全て覚えていられる……
天然蛍あましか・けい「う、うう〜〜ん……」
 そして、ある日、けいはいつものようにどこか適当な場所で昼寝をしていたのだが、どうも悪夢に苛まされている
様子である
けい「はっ!」
 目覚めると、汗でびっしょり……だが、そんなことはどうでもよかった
けい「あれ?どんな夢だったっけ?」
 けいにとっては有り得ない出来事……見た夢を記憶できていない……
 それは、けいの中では西から太陽が昇る以上に有り得ない出来事だった……
けい「……ま、いっか、ど〜でも……」
 だが、哀しきかな、けいだからこそ、事の重要さを正しく理解できていなかった
※理解放棄していたとも言います。
 そして……それは、これから巻き起こる事件の前触れでもあった……

 天四斗あまよと、Eighter本部
 最早、お馴染みとなってしまった光景だが、総介がEighter本部を訪れ、與鷹よたかと話しあうという出来事が繰り広
げられていた。
梓與鷹よたか「消える、特少帰り?」
かみ総介「ああ、そうだ……」
百鬼あろえ「あ〜、ニュースでやってるアレでしょ?」
 と、会話に割り込んでくるあろえ
 そう、二十歳以下の少年が非行に走った際、収容される場所特別少年院がなくなるというニュースだ。
 なくなると言っても、物理的に無くなるのではなく、名称が変わるというか、なんというか……
 そもそもの発端としては、少年院に入ったことで社会から悪いレッテルをはられる、あるいは、不良チームが箔
をつけるためにあえて……ってな悪しき風習を断ち切るための措置のようである。
あろえ「『障害者』を『障がい者』って記載にするような感じで『少年院』も『少ねん院』って記載にするとかで
しょ?」
 なんかいろいろ叩かれてるよね〜とあろえ
一同「それは違う!」
山咲やまざき桜「そう言う意味じゃないんです……法律の改正に伴い歴史から消えゆく……のではなく、それよりもちょっ
と前から本当に消えているんです」
與鷹よたか「どういうことだ?」
 少し前の出来事だが、夜間哨戒中の警官を持っていたバタフライナイフでめった刺しにしたことで少年院に送ら
れることとなった高校生がいたのだが、彼が服役からお勤め御苦労となったその日、突如として姿を消したのだと
言う。
 そして、調べて行くうちに同様の事件が何件も起こっていることが分かったのだと言う
※同様の事件ってのは夜間哨戒中の警官を高校生が襲うってなことじゃなく、出所した高校生が消えるってことで
 すよ(いや、分かるから!)

#2
総介「調べた結果、彼らはコイツと接触してどこかへと消えた……」
 そう言って総介は懐から一枚の写真を取り出す
與鷹よたか「こいつは?」
 そこには一人の少年が映し出されていた
桜「彼も、タブラやメメントと同類かと……」
與鷹よたか「高位の場違いな黒き遺物ネガティヴ・オーパーツって奴か……」
総介「そいつが今回の事件の元凶だ……」
 まぁ、今回の事件と言っても、まだ、事件らしい事件には発展していないんだがな……と総介。
 しかし、事件を事件が起こる前にその芽を摘むのもまた一興と、総介は與鷹よたからに声をかけたのだ
※いや、一興とかそんな感じじゃないですけど……
白拍子かんな「と、いうわけで、こいつがどこにいるのか、どこへ行こうとしているのかを探せばいいわけですね
……既に完了です」
総介「フッ、流石……」
 と、言うわけで、一行はかんなの導きのまま、東京都へ……

 東京都、某所
総介「そこに居るんだろ?隠れてないで出て来い!」
 人気のない路地裏にて唐突に総介が叫ぶ
*「……《キツネザルの使徒》か……」
 そして、影よりヌっと現れるのは一人の少年
*「ようこそ!ウェルカムドリンクとしてお茶漬けをふるまってあげよう!」
與鷹よたか「……」
 お茶漬けは飲み物じゃねえよ!
 ってか、京の言葉で帰れ!って言っているのね、こいつ……ちっとも歓迎してないし!
*「僕は泥諏でぃすクォヴァ……まぁ、覚えなくてもいいよ……君たちは死ぬんだからね……」
桜「……貴方は一体どこへ行きたいんですかね……」
 ため息と共に皮肉を呟く山咲やまざき。
 と、言うのも、コイツもメメントやタブラと言ったようなラテン語シリーズ(シリーズって何だ?)な名前だっ
たのだ……
 クォ・ヴァディス……『(あなたは)どこへ行くのか?』
 一体奴はどういう方向性で行きたいのか……ってなわけで山咲やまざきはそんなことを呟いたのだ
泥諏でぃすクォヴァ「ま、逝くのは君たちの方だけどね……」
與鷹よたか「なっ!」
 そして、彼の背後からは死んだ目をした、消えたお勤め御苦労……な非行少年たちの姿があった
クォヴァ「とりあえず、死になよ?」
総介「それは御免こうむる」
クォヴァ「そっちの意見なんて聞いていないんだよ」
*「うおおおおああっ!」
 そして、襲い来る非行少年。
 飛んでくるような彼らは非行少年と言うよりは飛行少年……いや、あらぬツボを疲れて強制的に活性化された感
じがあるため秘孔(を突かれた)少年というのも強ち間違いでもないかもしれない
※いや、間違いでしょ!
 ともかく、闘いは唐突に……


続

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