Eighter -Midnight Howling-
23rder 〜とある封廟の禁蒼フォビドゥンブルー A〜



#0
 龍脈エネルギーを無制限に取り出すシステム、ドラゴンクロニクルを悪用して軍事目的に使うことを阻止する依
頼を受け、Eighterは海軍戦略研究所へ急ぐ。
 少しあと、自衛隊海軍特務、シーゼロも今回の件の後詰として動き出した。
 Eighter一行は銀鯱(ぎんしゃち)四天王と闘い、その一角、鋼線の紅鮫を下した。
 だが、奴は四天王の中でも一番の小物……
※いや、それ誰基準?

#1
 ここで話は與鷹(よたか)VS漆黒の空鮫にうつります。
漆黒の空鮫「どうした?かかってこないのか?」
梓與鷹(よたか)「いや……」
 こいつも龍脈拳の使い手ならば先ほどのあの幹部のように腕が吹き飛んでしまうのでは……と與鷹(よたか)はそんなこと
を危惧していた。
 つまり、相手を気遣っていたのだ。
 だが、それは漆黒の空鮫にしてみれば侮辱に等しい
漆黒の空鮫「貴様、まさか、俺が龍脈エネルギーに耐えきれないと思っているのか?」
 俺の腕はそんなヤワじゃねぇ!と漆黒の空鮫
 いやいやいや、腕が丈夫だとかそんなことで龍脈エネルギーを図れないでしょ……と思う與鷹(よたか)
漆黒の空鮫「まぁ、いい、貴様らから来ないのならば、こちらから行くまでよ龍脈ウェーブ」
 ズドンッ
 叫ぶなり拳を地面に叩き付ける。すると拳を叩き付けたところから與鷹(よたか)めがけて亀裂が走る。それはまるで龍が
天を駆け巡るがごとしだ
與鷹(よたか)「おっと」
 しかし、迫る地割れを回避することは與鷹(よたか)にとって容易い出来事である。
 難なく避けて見せる與鷹(よたか)
漆黒の空鮫「フッ、貴様は既に我が術中にはまっている!ハッ龍脈スプラッシュ」
 ぬうんッと力こぶを見せつけるかの如くポーズをすると突如エネルギー波が與鷹(よたか)に襲い掛かる
與鷹(よたか)「腕〇種かよっ」
 思わず突っ込んでみる與鷹(よたか)であった。
漆黒の空鮫「どうした?避けてばかりでは俺は斃せんぞ……龍脈スプラッシュ」
與鷹(よたか)幻狼襲(げんろうしゅう)」
 ドドンッ
 エネルギー波にはエネルギー波で対抗。與鷹(よたか)も空を殴ると同時に闘気の拳を飛ばし迫るエネルギー波を相殺する
のであった。
漆黒の空鮫「やるなぁ……だが、これはどうだ」
與鷹(よたか)「何?」
 次の瞬間、與鷹(よたか)の間合いを一気に侵食してみせる漆黒の空鮫
漆黒の空鮫「龍脈インパクト」
與鷹(よたか)狼牙砕(ろうがさい)」
 ガッ
 そのまま至近距離からの拳撃。與鷹(よたか)も慌てず拳撃で迎撃する
與鷹(よたか)「もう一発だ」
漆黒の空鮫「ハッ龍脈スプラッシュ」
 ドドドドッ
 與鷹(よたか)が左の拳を繰り出すよりも早く、漆黒の空鮫は激突させていた右腕で再び力こぶを見せつけるような動作を
行い至近距離から與鷹(よたか)にエネルギー波を放つ

#2
與鷹(よたか)「くっ……」
 流石に至近距離からエネルギー波を喰らって後ろに吹き飛ばされる與鷹(よたか)
漆黒の空鮫「まだまだ行くぜ!龍脈ウェーブ」
 追い打ちの地割れ攻撃、さらにこの機を逃さず襲い掛かる漆黒の空鮫
漆黒の空鮫「龍脈インパクト」
 ドガアッ
與鷹(よたか)「ぐあっ」
 咄嗟に両手をクロスして拳をガードする與鷹(よたか)。おかげでダメージは大きくはなかった。
漆黒の空鮫「双狼拳ってのはその程度か?」
 見下すかのような笑みと共に呟く漆黒の空鮫
與鷹(よたか)「好き勝手言ってくれやがって……」
 だが、なぜ奴は俺の流派のことを知っているのだろうか……
 いや、読者視点なら技名からわかるやん!って人もいるだろうが、そういうことではないので……
※ってか唐突に読者視点なんて出さないでください!
與鷹(よたか)「だったら見せてやるよ、双狼拳の真髄をな」
漆黒の空鮫「面白いッ!ならば見せてみろ!」
 ジャンプして後退し、距離を置く漆黒の空鮫
與鷹(よたか)魔狼幻惑(まろうげんわく)」
 分身からの一斉拳撃
漆黒の空鮫「甘いわッ龍脈スプラッシュ」
與鷹(よたか)「何っ?」
 エネルギー波が四方八方に飛び交い分身をかき消す
漆黒の空鮫「双狼拳、破れたり!」
與鷹(よたか)「……」
 果たして漆黒の空鮫の言う通り、與鷹(よたか)は敗北するしかないのか!?


続

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