Eighter -Grand Harmonise-
40ther 〜遥かな究極の雀牌 B〜



#3
ある日Eighterに依頼にやってきたのは新元素を開発したという言八区丗郎いうぱっく・さんじゅうろう……なぜか依頼内容は
『盗まれた究極の雀牌の奪還』であり……新元素との関連性が疑問視される……そんな中、その新しい元素が
19.5×26.0×16.5mmで500kgであることを告げる博士だが……
梓與鷹よたか「……で、それと『究極の雀牌』との関係は?」
今まで色々と説明されたがいまいちピンとこない與鷹よたかはここで素朴な疑問を投げかけてみる
雨水おぼろ「待って……19.5×26.0×16.5mmって……雀牌1個分の大きさじゃないの!?」
と、そんな中、麻雀やって幾星霜のおぼろがあることに気が付く
言八区丗郎いうぱっく・さんじゅうろう「ああ。そうだとも……よくわかったな……」
おぼろ「やっぱり〜〜〜♪」
※……多分そんな大きさだと思うのですが……どうでしょう?(おいおい)
與鷹よたか「はい!?」
だが、おぼろと博士とで分かりあっていても、やはり、與鷹よたかにはあまり分からない……と、ここで、見かねたおぼろが
遂に解説を行う
おぼろ「リーダー、知らないんですか?雀牌を2個積み重ねた状態を1トンって言うんですよ」
與鷹よたか「いや、そんなこと玄人バイニンでもない限り……ってまさか……」
そして、與鷹よたかも流石に気がつく
丗郎さんじゅうろう「その通り。究極の雀牌とは雀牌2コ1トン1000kg1tを誇るから究極の雀牌なのだ!フフフ……
 怖かろう……」
與鷹よたか「おいおい……」
何故に、鉄仮面!?と與鷹よたかが心の中で突っ込む
※しかし、作る方も作る方なら、盗む方も盗む方だと思うのだが……まぁ、世の中には色々な人間がいます
 からねぇ……
丗郎さんじゅうろう「頼む……是非……是非究極の雀牌を……」
ガバッと平伏して頼みだす博士
おぼろ「リーダー、これは私からもお願いします!」
おぼろもどうにかして取り戻してほしい……と、いうか、報酬として受け取りたい……と乗り気だが……
與鷹よたか「……いや、と、言いますか……そんな重いものを盗んだんなら確実に遠くに行けるハズないと思う
 のですが……」
丗郎さんじゅうろう「むぅ……そういわれると……そうだな……」
確かに、盗まれたことに気が動転して気が付かなかった……と博士
丗郎さんじゅうろう「いや、ありがとうございます。おし、こうしちゃおられん……早速帰って近くを探さなければ……」
ダダダダダッ
そういい残して博士は去っていく。
※ちなみに、置き去りにされた助手一行もすぐさま博士を追ってEighter本部を後にしています。
一同「……なんだったんだ!?アレ!?」
慌ただしい展開に一同唖然……そんな中おぼろが悔しそうに呟く
おぼろ「あ〜〜ん、究極の雀牌……欲しかったのにぃ……」
一同「どこにんな重いモンおくんだよ!!!」
おぼろ「……」

#4
白拍子かんな「リーダー、究極の雀牌になんて興味はありませんが、これを見てください」
そして、かんなが、(本当に)遅れながらも会話に入ってくる
與鷹よたか「んむ?」
と、いうわけで、アトランティスの画面を見る與鷹よたか……
與鷹よたか「……こ、これは!!?」
そこには一体何が書かれていたと言うのか!?
・
・・
・・・
その頃……博士は……
東京都、言八区いうぱっく研究所
ベルトコンベアの搬出先に地面にめり込んだトランクケースを発見する丗郎さんじゅうろう
丗郎さんじゅうろう「これぞ、まさしく!!」
中身は一体何トンあるのかわからない……ともかく、究極の雀牌であった!
丗郎さんじゅうろう「やったぞ!やったぞ……これで……これで、元素No.121は……」
かんな「残念ですが、それは無理です」
丗郎さんじゅうろう「何でさッ!?」
と、そこへ急いで駆け付けた與鷹よたか、かんなが叫ぶ
※あまりに時間が早すぎる気もするが……そこは触れない約束です。
與鷹よたかCioカオスイリオスミウム……カオサイトとイリジウム、オスミウムをベースに作った新元素……どこでカオサイトを
 入手したかしらないが、オーパーツを駆使した物質を公表させるわけにはいかないんでね……」
※そういえば、元素ってどうやって作るのでしょうか?……(うぉい!今更何を!?)
丗郎さんじゅうろう「……ぬぅ、なぜそのことを!?……そうか、貴様らが産業スパイか!?」
*「博士、落ち着いてください」
かんな「……まぁ、盗みだそうとした人物は最近車を買いなおしたか、壊れたってな人でしょう……」
丗郎さんじゅうろう「何ぃ!?なぜそんなことが分かる!?」
與鷹よたか「……地面にめり込んだケース……その下の金属部品と布……これは車のトランクのものだろう」
*「あ、本当だ……」
*「博士……と、言うことは……」
丗郎さんじゅうろう「うむ、急に車が故障したとか言ったあの助手か!?おのれぇ、もし、私が志半ばで倒れたら次を託す相手
 をあやつにしようかと思っておったのに……やはり、私が死んだ後は、その全ての研究結果を手放さず
 あの世に持っていくべきだな……」
一同「極論すぎます!博士!!」
與鷹よたか「……で、話を戻しますが……Cioカオスイリオスミウムは公表させませんよ……?」
丗郎さんじゅうろう「……どうしても……ダメ?」
かんな「はい。ダメです」
丗郎さんじゅうろう「……」
と、いうわけで、元素No.121、Cioカオスイリオスミウムは世間に公表されることなくEighter、ひいては歴史の墓場で管理されること
となった。
丗郎さんじゅうろう「ぬぐぐ……私の新元素が……」


END

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