Eighter -Grand Harmonise-
39ther 〜呪いと怨みと年齢 C〜



#5
月見星やまなし一族連続殺人事件(?)……その全ての原因は智子にあり!?……総介は早速
歴史の墓場に智子を連れ込んで蒼王の刃ブルーロードを突きつける……と、そのとき……智子が鬼に
……この鬼こそが、事件の元凶だと言うのか!?
かみ総介「……鬼か……お前が事件の元凶というわけだな……」
*「……よくぞ気づいたな……人間……」
総介「……さて……紅l燭壘グレンデルよ……なぜ事件を起こしたのか……詳しく話してもらおうか……」
紅l燭壘グレンデル「……なぜだ!?何故……キサマ知っている!!?」
突如として、自分の名を告げられ、困惑する紅l燭壘グレンデル
総介「……ふん、今はそんなことは……どうでもよかろう……些細なことだ……」
だが、そのことに関して、黙して語らず……の総介……
紅l燭壘グレンデル「……確かにな……瑣末なことだな……」
紅l燭壘グレンデル紅l燭壘グレンデルで、深く追求はしない模様。
総介「……で、最初の問いかけの答えは……?」
紅l燭壘グレンデル「……フッ……知りたければ俺をたおして聞き出すことだな……だが、しかし、容赦はせんぞ!」
自分は答えないのに、相手には答えを求める総介……そして、答えてほしければ力尽くで……と紅l燭壘グレンデル
ゴギュオオオオッ
空間を歪めて規則正しく整備されたような釘バットのような棍棒を取り出す
※ってか上記のような表現じゃなく、『鬼がよく使う棍棒』と表現した方がいいのでは?
紅l燭壘グレンデル黄泉殴襲よみおうしゅう」
ドゴギャアアアアアッ
大地を切り裂く一撃を叩き込み、切り裂かれた大地から血が吹き出る
ブシュウアアアア〜〜
※ちなみに、この吹きだした『血』は総介のものでも、まして、紅l燭壘グレンデルのものでもなく、いわばエフェクトの
 一種。(どんなエフェクトだか……)
紅l燭壘グレンデル「……避けた……か!?」
総介「……そんな大雑把な技では俺はたおせんな……」
紅l燭壘グレンデル「しゃらくせぇ!!黄泉烈襲よみれっしゅう」
ゴアアアアッ
総介めがけて横に薙ぎ払う紅l燭壘グレンデル。
今度の一撃は確実に入った……かと思われたのだが……
総介「ハッ!」
ガギンッ
紅l燭壘グレンデル「ぬ……ぬぅ!?」
左に持った短刀で受け止める総介。
その短刀は……蒼王の刃ブルーロードと同じデザインのもの……名を藍后の刄ブルー・エンプレスと言う。
総介「フン、蒼星刃そうせいじん」
バシュアアアッ
左手で受け止めつつ、空いた右手で蒼き剣閃を放ち紅l燭壘グレンデルを斬る

#6
紅l燭壘グレンデル「ぐ……ぐぬう……」
ザザザザッ
咄嗟に後退り……しかし、それが仇となった……その隙を逃さず総介が仕掛ける
総介「蒼地烈葬そうちれっそう!」
ヒュッ
ババババババアアッ
無数の分身を作り、一斉に紅l燭壘グレンデルを切り刻む
紅l燭壘グレンデル「が……があああ!!?」
総介「終わりだッ!」
ダムッ
ズバアアッ
総介本体が紅l燭壘グレンデルの腕ごと棍棒を斬り飛ばす
紅l燭壘グレンデル「ぬ……ぬぐぅ……」
ザッ
斬られた腕を抑えつつ後退りする紅l燭壘グレンデル……それに無情にも刃を突き付ける総介
ジキッ
総介「……さて……話してもらおうか!?」
紅l燭壘グレンデル(この人間……)
ズズズズズズズズッ
突き付けられた蒼王の刃ブルーロードから放たれる殺気……そこには神々しい気配が……
その時、紅l燭壘グレンデルは悟った……総介には神の加護があると……そして、その神の力をもってすれば、自分を
瞬殺することなど容易いと……
紅l燭壘グレンデル「フ……フフフ……いいだろう……人間よ……全てを……話してやろう……」
ヴオムッ
空間を歪めて智子を取り出す紅l燭壘グレンデル
月見星やまなし智子「……ん!?……ここ……は!?」
紅l燭壘グレンデル「……全ての始まりは今から100年前……」
智子「ひっ!?鬼!?」
ザッ
突然出現した鬼を前に咄嗟に総介の後ろに隠れる智子
紅l燭壘グレンデル「……1人の女性が遺産目当てに娘に殺された……その女性の……手塩に育てた娘に裏切られた
 恨み……消えるものではなかった……」
総介「……そして、その女性の恨みをお前が聞きいれ、呪いを起こした……ということか!?」
総介が続きを言う……
智子「え?……そ……れって……」
紅l燭壘グレンデル「……そうだ……そして……その女性こそが月見星やまなし……月見星やまなし小春!お前の先祖だ!」
智子「何……何よそれ!娘に殺されたからって子孫代々祟らなくたっていいじゃないの!」
確かに、それは気の毒だろうけど、だからってなんでこんなことを起こすのよ!と智子はキれだす。
紅l燭壘グレンデル「ほざけ!キサマの母も祖母も……代々親を疎ましく想い遺産のことしか頭に無かった!だから
 我は何度も何度も呪いを続けた……小春が殺された……49の年に!!……キサマもそうだろうが!!」
智子「……う……うう……」
図星なので、何も言えない智子であった……
紅l燭壘グレンデル「覚えておけ!貴様も……親を大事にしないのならば……我はキサマにも呪いを下す!!」
ボシュアアアアアッ
そういい残し、紅l燭壘グレンデルは消えた……
智子「……う……ううう……」
……全ては……子に裏切られた親の悲しき呪い……そして、その呪いは受け継がれ……智子はこれを
どう受け止めるのか……


END

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