Eighter -Grand Harmonise-
38ther 〜遺跡は夢寐ゆめの中に C〜



#5
夢見る神器を求めて……一行は夢見る遺跡へと旅立つ……その遺跡は……かいの父親の死とも関わっている
とのことらしく……さてさて……そこには何が待ち構えているのであろうか……
ヴオムッ
シュパアアアッ
天然蛍あましか・けい「……ここは!?」
かくて、一行は……夢見る遺跡へと飛ばされる
夢見る遺跡
元石美鈴ウォンソ・メイリン「ってカ、何モ無いンですけど……」
確かに……遺跡と言う割には何も無い……一面の広野がそこにあった……
遺跡と言うよりは、異世界だな、こりゃ……などと沢斗たくとが思っていると……突如かいが叫びだす
突込魁とつこみ・かい「あ……あれは……」
河上沢斗たくと「うん?」
かいの指さすその先には……1つの剣が突き刺さっていた
けい「あれが神器の1つなのかな?」
確かに、あの剣のデザインは今、かいが持っている夢羅征むらまさに酷似している。
沢斗たくと「……しかし、どんな危険な場所かと思えば……」
グッ
とりあえず、剣のもとへ行こうとする沢斗たくと……だが、体が動かない
沢斗たくと「な……何だ!?」
けい「あれ?!体が……動かない……」
けいも同じく、突如として体が動かず、びっくり
※ちなみに、ぼへ〜〜〜っとしているまま喋っているのでイマイチ驚いているようには見えません
かい「へ!?」
美鈴メイリン「私ハ……動けるゾ」
そんな中、かい美鈴メイリンだけは自由に動ける
*「……来い……」
かい「何か言った?」
けい「え?」
更に、2人にだけ、謎の声が聞こえる……
*「神器を欲するならば……来い……」
美鈴メイリン「あノ神器ガ喋っていル!?」
その声は……確かに、突き刺さる剣の方から聞こえる
かい「ええ!?」
美鈴メイリン「ドウする!?」
かい「……どうするも……こうするも……行くしか無いでしょ……」
すたすたすたすた……
2人は神器に導かれるがまま歩む
沢斗たくと「おい、お前ら……ちょっと待て……くそっ……」
だが、身動きの取れない沢斗たくとけいに2人を止めることなどできるわけもなく……美鈴メイリンかいの2人は剣のもとまで
歩み寄る
かい「……」
美鈴メイリン「いくゾ」
ガシッ
そして、突き刺さっている剣を掴む美鈴メイリン
キュイイイ〜〜〜ン
かい「な……何!?」
その時……夢羅征むらまさとその剣とが共鳴しだす
美鈴メイリン「こ、これハ!?」
一体、何が起こったと言うのか!?……かい美鈴メイリンも、突然の出来事に唖然とするばかり……

#6
*「……夢羅雲むらくもを求めし者よ……汝にはその資格はあるか!?覚悟はあるか!?」
美鈴メイリン「ハ?」
そして、その剣、夢羅雲むらくも美鈴メイリンに問う……
*「夢羅征むらまさを手にしている者よ……汝にもその資格はあるか!?覚悟はあるか!?」
かい「ちょ……どういう……」
また、夢羅征むらまさかいに問う……
*「資格の無きもの、覚悟の無きものは死ね……」
ドクンッ
かい美鈴メイリン「う……うおおおおおおおおお!!!」
ドガキンッ
そのまま夢羅雲むらくも夢羅征むらまさとで組み合う2人
沢斗たくと「なな……何だ!?何が起きている!?」
けい「あ〜〜〜……神器同士が共鳴したのかな?」
沢斗たくと「おいおい……」
けい「ひょっとしたらかいの親父はこれで死んだのかもしれないね……」
沢斗たくと「んなサラっと……」
*「神の力を使う資格とその覚悟はキサマにあるか!?……」
かい美鈴メイリン「ハアアアアアア!!!」
ガギギンッ
ドガガガガガガッ
そのまま激しい攻防戦が繰り広げられる
沢斗たくと「くそっ……動け!くそっ……」
けい「あ〜〜あ、どうしよう……ねぇ?沢斗たくと……」
なぜか普通に動いているけい
沢斗たくと「お前……なぜ動けるんだよ!!」
けい「え!?……ああ、コレ……ほら、病は気からって言うじゃん……なんか自然に動けた」
沢斗たくと「病じゃねぇだろ!これ!」
ドオンッ
と渾身の突っ込みを入れる沢斗たくと……
沢斗たくと「あ……動けた……」
そして、本当に動けることを確認する。
かい美鈴メイリン「ぬうおおおおおおおお!!!」
ガガガガッ
そうしている間にも2人は互いを傷つけあう
沢斗たくと「ってこうしている場合じゃねぇ……行くぞ!けい!」
けい「え……あ、うん」
ドッ
そして、それを止めるべく沢斗たくとけいは飛び込む
沢斗たくと美鈴メイリン!眼を覚ませ!!」
けいかい……いつもみたいに突っ込んでくれないの!?」
2人の間に割り込む2人……
ガギイイイッ
かい美鈴メイリン「ハアアアアア!!!」
ドンッ
だが、弾き飛ばされる
沢斗たくと「くっ……何て力だ!」
けい「神の力ってわけね……」
*「……あなたがたには黙って見てもらいます……」
沢斗たくと「何だ!?」
スウッ
更に、突如、沢斗たくとけいの2人の目の前に何かが現れる
*「これは……あの2人の問題……」
*「そう、私達の主の力を使うに相応しいかを見届ける試練……」
現れたるは2人の女……だが、見るからに人ではなく……神だとうかがえる……
沢斗たくと「試練!?」
*「ええ」
けい「ふうん……もし、失敗したら?」
*「……際限なく殺戮を繰り返します……」
沢斗たくと「マジかよ!?」
*「……そうなった場合、あなた方が止めなくてはなりません」
沢斗たくと「……」
……突如現れた神……そして告げられた試練……さてさて、彼女達は無事にそれを乗り越えられるの
だろうか!?


続

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