Eighter -Grand Harmonise-
38ther 〜遺跡は夢寐ゆめの中に D〜



#7
夢見る遺跡にて神器を見つけた一行……と、そのとき、神器を持ったかい美鈴メイリンは暴走しだす……
それは神からの試練……!?
かくて、けい沢斗たくとの2人はただ事の成り行きを見届けることしか出来ないのであった
突込魁とつこみ・かい「ぬおおおおおお!!」
元石美鈴ウォンソ・メイリン「はあああああ!!」
ガガガガガッ
相も変わらずすさまじい剣撃が続く
河上沢斗たくと「普段からあんな剣腕だったら、もう、教えることは何もない……か……」
と、言いつつ、今はそんな場合じゃないな……などと沢斗たくと
*(……しかし……これは……どういうことだ!?)
*(この空間は……我らが主の御力にて、力を求めるもの以外は、神剣の試練が終わるまで身動きが取れない
 はず……)
2人の神は、けいをまじまじと見つめる
天然蛍あましか・けい「……ん?……黎明と……夜闌やらん……?」
*「なっ……」
*「にぃ!!?」
沢斗たくと「何だ!?」
突如けいが呟いた単語……それは……その2人の神を顕すには十分な単語……ただの人間が……そんなこと
を口走るなどとありえない……驚愕に眼を剥く
※……ちなみに、この2人の神、名前を煉鑄翔ネイト處渟帚ソティスと言う。
煉鑄翔ネイト「お前は……」
ズズズズズズッ
その時、神の1人はけいに何やら神の気配を見た……
處渟帚ソティス(そうか……あいつは……夢の神に愛されし者……故に……夢の世界にあるこの空間ではあいつの
 力が我らの力を凌駕する……!?)
煉鑄翔ネイト(ならば……今、この世界の支配権は……)
そして……けいに宿る『夢の神』……については……また、別の機会に……
煉鑄翔ネイト「ふっ……面白い人間もいたものだな……」
沢斗たくと「……」
煉鑄翔ネイト處渟帚ソティスのやりとりに、沢斗たくとけいが只者ではないな……などと察知する……
そして……話は死合に戻る……
かい美鈴メイリン「うおおおお!!!」
ギインッ
ギリギリギリギリ……
幾度となく刃を交え……そして、組み合ったまま2人は動かない……いや、動けない……

#8
ババッ
ズダダンッ
そして、組み合っていた美鈴メイリンかいは互いに距離を置く
煉鑄翔ネイト「……ほぉう……」
處渟帚ソティス「……次で決まる……?」
煉鑄翔ネイト「どうかな?」
かい美鈴メイリン「ハッ!」
ドッ
そして両者一気に飛び掛る
かい(決める!)
美鈴メイリンル!)
沢斗たくと「やめろ!!それ以上はッ……」
コアアアアアアアッ
それ以上は互いを殺し合ってしまう……と沢斗たくと……が、しかし、そのとき、2人を光が包む
煉鑄翔ネイト「む!?」
*、*(そこまでだ……これ以上互いを傷つけあってどうする……?お前達はそんな存在では無いはずだ)
かい美鈴メイリン「……お……父さん……!?」
ピタリッ
そして互いに極まる寸前で刃を止める
沢斗たくと「……」
ドサドサッ
そして2人はその場で倒れこむ
沢斗たくとけい「お、おい……」
すぐさま駆けつける沢斗たくとけい
處渟帚ソティス「……娘を想う父親の思念か……」
煉鑄翔ネイト「なるほど……」
・
・・
・・・
かい「う……ううう〜〜〜」
美鈴メイリン「……な……何!?」
沢斗たくと「……正気に……戻ってる!?」
かい「……あれ!?」
けい「神器も無事に手に入ったし、よかったよかった……」
沢斗たくと「……いや、あのな……」
それは結果論だろ……と沢斗たくとは呆れてみる
煉鑄翔ネイト「どうやら、お前たちにはその剣を扱う資格と覚悟があるようだな……」
美鈴メイリン「資格と……」
かい「覚悟……?」
グニャリッ
沢斗たくと「へ!?」
と、ここで、突如として視界が歪む
處渟帚ソティス「最早、ここにお前たちの用はないはずだ……」
煉鑄翔ネイト「速やかに帰るがいい……」
けい「またね〜〜〜」
煉鑄翔ネイト處渟帚ソティス「……汝らに……様の加護が……あらん……」
……2人が最後に言った言葉……しかし、それは淀む意識の中では聞き取れなかった……
一体、何の加護があらんと言ったのか……
天四斗あまよと水炎みなほむらの道場
ヴオムッ
水炎みなほむら聖十郎「ほう……帰って来たか……」
4人は無事に、1人も欠けることなく帰還しほっとする聖十郎
けい「……あ〜〜〜、ただいま。じいさん」
聖十郎「その様子では……無事に神器を手に入れられたようだな……」
美鈴メイリン「えエ。おかげさまデ」
沢斗たくと「じゃ……」
けい「……死合の続きかな?」
そろそろお暇しようか……などと考えた矢先にけいが言い出す
美鈴メイリンかい「え!?」
2人は顔を見合わせ……
美鈴メイリンかい「いや、遠慮しとく……」
夢の世界でも散々死合った美鈴メイリンかい……今更再び死合うだなんて……もう、こりごり……と思ったので
あった……
沢斗たくと「……帰るぞ……」
美鈴メイリン「あア……」
けい「じゃ〜〜ね、じいさん……」
と、言うわけで、一行は解散することに……
聖十郎「やれやれ……あわただしい奴だ……」
……こうして……夢見る遺跡のストーリーは幕を閉じた……しかし……煉鑄翔ネイト處渟帚ソティスの主とは一体
……また、けいに宿る夢神とは……!?
※断じて考えてないわけじゃないぞ。大体あの2人の主は……(以下略)
……全ては今後……明らかになるかも……しれない?


END

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