Eighter -Grand Harmonise-
38ther 〜遺跡は夢寐ゆめの中に A〜



#0
悪夢、希望、野望、絶望『ユメ』にもいろいろありまして……そう、今回はそんな『ユメ』に纏わる物語
※『野望』と書いて『ユメ』とは読むけど、『絶望』は『ユメ』なんて読まないからね

#1
天四斗あまよとA-1アサシン・インバース商会
河上沢斗たくと「はぁ〜〜〜最近は明殺みょうさつの依頼も無いし……ヒマだな〜〜〜」
平和すぎるのも困ったもんだなぁ……と沢斗たくと……
元石美鈴ウォンソ・メイリン「だっタら、私ニ剣ヲ教えロ」
沢斗たくと「え〜〜〜」
美鈴メイリン「え〜〜〜ジャなイ!」
と、そこへ弟子入りした赤眉チーメイ美鈴メイリンが話しかけてくるが……イマイチ乗り気じゃない沢斗たくと
沢斗たくと「だって、俺は明殺みょうさつ者だけどアンタ暗殺者じゃん」
美鈴メイリン「どんナ理由ダ!」
そんなの理由にならないだろ!と憤慨する美鈴メイリン……
沢斗たくと「……ま、どうしてもってんなら……」
ゴアッ
急に沢斗たくとの殺気が上がる
美鈴メイリン(クッ……なんテ殺気ダ!)
チキッ
沢斗たくとの殺気に身が竦み、微動だに出来ないでいると、いつの間にか刃を突きつけられる
美鈴メイリン「はっ……」
沢斗たくと「ほらほら……」
とてもじゃないが、沢斗たくとに剣を教わることなどできないのであった……
パチンッ
納刀する沢斗たくと
美鈴メイリン(クッ……強さノ次元ガ違ウ!)
これでは、弟子になった意味がないのでは……とがっくりと肩を落として嘆く美鈴メイリン……そんな落胆した美鈴メイリン
を見かねて、沢斗たくとが呟く
沢斗たくと「……あ、そうだ……確か天然ボケな殺し屋に弟子が出来たってな話だけど……」
美鈴メイリン「ハイ!?」
突然何を言い出す!?と美鈴メイリン……
沢斗たくと「そいつなら修行になるんじゃないかな〜〜」
そう言いながら歩いていく
美鈴メイリン「あ、待テ!」
……ともかく、2人はけいの元へ……
しかし、これが……まさかあんな展開になるなどと……今は誰も知らなかった……
……一方、そのころのけいはと言うと……
天四斗あまよと、修羅の門
天然蛍あましか・けい「Zzzzzzzz……」
空を仰いだまま眠っているある意味器用なけいがそこに……
突込魁とつこみ・かい「立ったまま寝るなんて……器用な……じゃない……起きろ!」
ガキンッ
つい夢羅征むらまさでたたき起こそうとするが炎双刃えんそうじんに阻まれる
けい「んむ〜〜〜……何なの……折角寝ていたのに〜〜〜」
ふぁ〜〜〜とか欠伸をしながらけいが呟く
かい「じゃなくって!」
ジャリッ
沢斗たくと「……なるほど……見事な……ボケっぷりだね」
そこへ、沢斗たくと美鈴メイリンが登場……
けい「ん〜〜……」
じ〜〜〜っと沢斗たくとを見るけい
けい「ああ!妹が欲しいってなこといってリコに吹き飛ばされ……」
一同「そっちの『タクト』じゃねぇえ!!!」
的確な突っ込みが入る
※と、いうか、このネタ、分かる人が果たしてどれだけいるのか……

#2
かい「……あなたは、明殺みょうさつ者……一体……何の!?」
まさか、明殺みょうさつ!?と身構えるかい……しかし、沢斗たくとはそれを否定する
沢斗たくと「ん〜〜〜、ウチの弟子?……の美鈴メイリンがどうしても剣の修行をして欲しいって言うんで……レベルの
 同じようなアンタにお手合わせ願いたいなって……」
かい「……コイツぅ!」
かい(……しかし……けいのヤツは何も教えてくれないし……ってか次元が違いすぎるし……)
……かいかいで、美鈴メイリンと同じような悩みを抱えていました……
美鈴メイリン「……いくゾ!」
龍戟五爪りゅうげきごそうを構える美鈴メイリン
かい「……はっ!」
ガギインッ
そのまま組み合う2人
美鈴メイリン「クッ……やるな……BoA!」
かい「そういう赤眉チーメイこそっ……」
ギンッギギギギンッ
そのまま鍔迫り合いが繰り広げられる
沢斗たくと「う〜〜ん、レベル的にはつりあってるね」
けい「うん」
沢斗たくと「……さてさて……どっちが勝つと想う?」
けい「……引き分け……ってな夢見たよ」
沢斗たくと「夢かよ!」
けい「うん、俺、見た夢は全部覚えていられるから……」
※いやいや、アンタ本当にほたるさんですか!?
沢斗たくと「……」
けい「でも……」
沢斗たくと「うん?」
けい「普通の剣を使ってる赤眉チーメイは神器を使ってるかいには勝てないよ」
沢斗たくと(……確かに……)
バキインッ
美鈴メイリン「はっ……」
その言葉どおり……龍戟五爪りゅうげきごそう夢羅征むらまさに破壊される
かい「ここまでね」
美鈴メイリン「くうぅ……」
けい「うんうん。確かに勝負あった……」
沢斗たくと「でも……もしも美鈴メイリンも神器を使っていたら勝負はどうなったか分からないよ?」
美鈴メイリン「どう言ウことダ!?」
けい「……ねぇ、かい、その神器、どこで手に入れたの!?」
かい「……知らない……これは……形見だから……」
沢斗たくと「あっそ……」
けい「……きっと夢だよ」
一同「は!?」
けい「夢の中にある神殿から持ってきたんだよ」
かい「あのねぇ……けい……いくらなんでもそんなことあるわけないでしょ……」
けい「だってそういう夢見たし……」
一同「だからぁ……」
けい「夢見る遺跡……実際に言ってみれば分かるよ……」
かい「あのねぇ、けいぃ……」
沢斗たくと「ふふ……面白そうじゃないか……」
美鈴メイリン沢斗たくと!?」
沢斗たくと「じゃ、案内してくれよ、けい……その夢見る遺跡とやらに……」
けい「うん。分かった……」
かい「ちょ……」
夢見る遺跡……果たしてそんなものは実在するのか!?


続

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