Eighter -Grand Harmonise-
35ther 〜漆黒の撃力ブラックインパルスの敗走 C〜



#5
Eighter+αを斃そうと急襲した漆黒の撃力ブラックインパルスであったが、返り討ちにあい、敗走することに……
更に、莫肆瀬事ばくし・せずが突如脱退し……その代わりに惑星死陸まどほし・だいろくがストックされたのであった……
惑星死陸まどほし・だいろく「分かったか!?もうこの覇王の剣、死覇魂咒魄怨爪デス・ザ・スピリットは呪われし聖剣なんかじゃねぇ!」
死覇魂咒魄怨爪デス・ザ・スピリットを片手に自慢げに叫ぶ死陸だいろく
刃金鐵郎はがね・てつろう「あっそ……」
そんな死陸だいろくの言葉をあまり真面目に聞かない鐵郎てつろう
木美四九寝♪きび・しくね♪「でさ〜〜〜、対策はどうなったの!?」
と、そんな時、今後の方針とかは結局どうなったの?とぽつりと四九寝♪しくね♪が聞きだす
零大辰れいだい・しん「ああ、確かにな!」
このままでは終わらん!と双剣を握り締め、しんが咆える
鏈属帆卯鎌れんぞくほ・うかま「……何か対策でも……?」
・
・・
・・・
歯富倉部はとみくらべ阿修羅郎「……LODを使う」
そして……暫くの沈黙ののち、阿修羅郎は呟く
一同「える、お〜、でぃ〜!?」
一同見慣れぬ単語にキョト〜〜ン……しかし、そんな中、卯鎌うかまだけは平然としていた……いや、顔をしかめ
ていた……
卯鎌うかま「……LOD……闇王の結晶か……」
何か嫌な思い出でもあるのか……苦虫をかみつぶしたかのような表情で語る卯鎌うかま
未知葉呂みちばろ九三郎「何だ?そりゃあ!?」
鉄斗振九波砂伍てつとふれく・はさご「ほぉう、よく知ってるなぁ……」
卯鎌うかま「その昔、使ったことがあってね……」
しん「なるほどな……」
卯鎌うかま「だから言おう。使うことは薦めない!」
一同「はぁ!?」
故に、卯鎌うかまは言い放つ……
卯鎌うかま「……アレは確かに人を強くする……だが、俺の仲間はそれが原因で生命を堕とした……」
胴崎烈「ハッ……何かと思えば……」
しん「生命を落とすのは弱いからだよ!……俺は強い!だから……」
何を恐れている……かつて全米全土を震え上がらせた『伝説の火付け屋』ともあろう者がぁ……としんは叫ぶ
卯鎌うかま「だがな……」
お前らはあの恐ろしさを知らないからこそそんなことが言える……と卯鎌うかま……しかし、それを聞き入れる
ような一行では無い……

#6
阿修羅郎「そんなにイヤなら使わなければいいだろ?」
卯鎌うかま「……」
波砂伍はさご「そうだ!結局LODは4つしか手に入らなかったからな……」
一同「なっ!?」
そう言って4つのLODを取り出す波砂伍はさご
波砂伍はさご「さて、どうする?」
LOD……使うのは誰だ!?と波砂伍はさご
四九寝♪しくね♪「私、オクスリに手を出したくは無いわ」
九三郎「俺もだ」
死陸だいろく「俺には死覇魂咒魄怨爪デス・ザ・スピリットがある……これ以上望むものはねぇよ!」
鐵郎てつろう「俺も使わんぞ!」
卯鎌うかまは勿論のこと、更に4人も続けて使用を拒否する……
烈「と、言うことは……」
つまり、残りの4人(しん、烈、波砂伍はさご、阿修羅郎)が使用すると言う流れに……
波砂伍はさご「丁度4人か……」
阿修羅郎「フフ……喧嘩することもなく、よかったではないか……」
と、言うわけで、1人1人にLODを配る阿修羅郎
卯鎌うかま(愚かな……)
それを見て、卯鎌うかまは1人毒づく……
烈「おい!卯鎌うかま!このLODとやらはどうやって使えばいい?」
と、そんな折、使い方のよく分からない一行が依然使ったことのある卯鎌うかまにアドバイスを求める
卯鎌うかま「……体内に取り込む。そうだなぁ……手の甲でもどこでもいい、突き刺せば自然に取り込まれる……
 だが、痛いぞ」
烈「ハッ痛いだぁ!?俺達ぁ注射を怖がる子供じゃねぇんだ!」
阿修羅郎「行くぞ!」
4人「おう!」
ザクッ
卯鎌うかま「だから……痛いのは突き刺した後で……」
しかし、既に遅かった……
波砂伍はさご「何……おぉ!!!!?」
ビシビシビシビシビシビシッ
LODを突き刺したところから徐々に体が黒ずんでいく
烈「ぐ……何だ……!?この……全身をズタズタにされていくような……」
卯鎌うかま「だから言ったろう……痛い……と……体に毒を入れるようなもんだからな……」
阿修羅郎「テ……め……それ……早……く、言いや……がれぇ!!」
卯鎌うかま(……しかし……ヘンだな……俺達が使ったときは……あんな反応は無かったような……)
悶える4人を見ながら卯鎌うかまは思う……
ズオオオオオオオッ
4人「ぐおああああああ!!」
しばらく……阿鼻叫喚な絶叫が響く

#7
烈「はぁ……はぁ……はぁ……」
しん「……痛みが……治まった……」
阿修羅郎「……体の……変色も元に戻っている……な」
ただ、一同……手の甲にはLODの結晶のような刺青が出来ている……
波砂伍はさご「フ……フフフフ……」
そして……新たな力に喜び、笑い出す一行……
烈「ああ……凄い……力を感じるぜ!!そうだ……今なら何でも出来る!!おう!俺は今日から拳王改め
 拳神よぉおお!!」
しん「ふふふ……これが……俺の力!!巨大な……闇の!!」
阿修羅郎「さてさて……おまえらも各自パワーアップしておけよ……」
一同「言われなくても分かってるわ!!」
卯鎌うかま(……繰り返さなければいいんだがな……)
波砂伍はさご「さて、では本日はこれにて解散!いいか!各自パワーアップしたらまた集合!今度こそヤツラを叩き
 潰す!」
一同「おう!!!」
……巨大な闇は……蠢き始めている……そして、それはもはや……誰にもとめられ無いのか……


END

前の話へ 戻る 次の話へ