Eighter -Grand Harmonise-
24ther 〜作戦名は真珠奪還アウトパール A〜



#0
これは、日本が行った無能でかつ無責任な司令官による、無茶な作戦インパール作戦の逆の作戦を行う話……
ではなく、呼んで時の通り、真珠パール奪取アウトする作戦の話である。

#1
天四斗あまよと樹海きうみ海洋研究所
現在與鷹よたからEighter一行は人工樹海として名高いその研究所にいた……
梓與鷹よたか「……はぁ〜〜〜、何だってまぁ、こんな場所に来たんだろうなぁ……」
ため息をつきながら、あろえを見る與鷹よたか……
百鬼あろえ「まぁまぁ……サクサクっと終わらせちゃいましょうね。ね?」
與鷹よたか「あのなぁ……お前の不手際でこんなことになったんだぞ!……全く……」
あろえ「……で……でもさぁ……」
……さてさて……一体彼らの身に何が起きたのか……そしてこの場所は一体どんな場所なのか……
話はちょっと前に戻ります……
・
・・
・・・
天四斗あまよと、Eighter本部
あろえ「リーダー、真珠が欲しくありません?」
與鷹よたか「何だ?だしぬけに?」
突然、あろえが與鷹よたかに話しかける……それも、何の前触れもなく……
あろえ「いえいえ、ですから、大きな真珠が欲しくないですかって聞いているんですよ?」
與鷹よたか「何故に?」
與鷹よたかの疑問を無視して強制的に話を進めるあろえ……だが、與鷹よたかは食いつかない……
あろえ「……あ〜〜〜、えっとですねぇ……う〜〜〜ん……」
仕方がないのでその場で考え込むあろえ……暫く考えた結果ある結論に達する……
あろえ「……そ、そうそう、かんなにプレゼントするのにどうですかって?」
雨水おぼろ「……ヘンな依頼でも受けてきたんでしょ?」
と、そこへ……おぼろがすかさず真相を見破る……
あろえ「まま……まさかぁ……」
図星はあろえはギクリとする……
與鷹よたか「……で、どんな依頼なんだ?……とりあえず言ってみろ」
あろえ「あ……あはははは……えっとですね……樹海きうみ海洋研究所……って知ってます?」
あろえはとうとう観念し……真実を告げることに……
おぼろ「ああ、あの酔狂な建物ね……それが何か?」
おぼろも、その建物の伝説くらいは知っていた……

#2
あろえ「そこにムーンパールってな馬鹿でっかい真珠があるわけですよ……」
おぼろ「……要するに、樹海きうみ海洋研究所からムーンパールを盗み出せってわけ?」
與鷹よたか「ダメだ!」
あろえ「え!?リーダー……?」
だが、しかし、與鷹よたかはすかさず却下する!……そして、その場所の恐ろしさを告げる
與鷹よたか樹海きうみ海洋研はな、樹海の名を関している通り魔の区域だ……あの場所に忍び込んだ賊で生きて帰って
 来たヤツはいない……」
おぼろ「……ええ、正しく人工樹海……生きて帰れた人間は……いないと言われている……」
與鷹よたか「ああ、何の研究をしているのか分からんが、磁場の嵐の真っ只中にいるようなもので、コンパスもGPS
 も役に立たない……それどころか下手すると人間事態にも悪影響を及ぼす……そんな場所なんだ……
 あそこは……」
あそこは、人間を壊す建物だ……どんな依頼があっても……あそこに行くことは……やめておくべきだ!
と與鷹よたかは叫ぶ
おぼろ「生命が惜しいならあきらめることね……」
ま、あの研究所も研究所だよね?『奪えるものなら奪ってみろ』……なんて大々的に宣伝しちゃってさ……
などとおぼろが続けると……あろえはまだ何か隠しているのか唸ってみる
あろえ「あ〜〜〜……う〜〜〜……ん〜〜〜と……え〜〜〜と……」
與鷹よたか「……何だ?あろえ……さっきから……まさか既に依頼を受けたとか言うんじゃないだろうな?
 とっとと断って来い」
あろえ「いやぁ……それがですねぇ……依頼の全容……ってか条件……?……とにかく、盗んだ
 パールは好きにしろ……ヤツの鼻っ柱を折ることが出来れば十分だ……って豪語してくれたんですよ
 ……」
おぼろ「……で?」
あろえ「で、前金代わりに高価な壷を貰ったんですけど……」
一同「まさか……」
一同、全てを察知する……
あろえ「ここに持ってくる途中で割っちゃいました……えへ……」
與鷹よたか「お前なぁああああ!!!」
あろえ「……だから……どうあっても成功させなきゃいけなんですよ……お願いします!リーダー!」
おぼろ「呆れてものも言えないわ……」
はぁ……と一行はあろえのウッカリにため息を漏らす
・
・・
・・・
と、言うわけであろえの不手際により樹海きうみ海洋研へ忍び込まなくてはならなくなった一行……
あろえ「しっかし、何だってこんなときにあの三姉妹がいないんですかねぇ?もう……」
與鷹よたか「文句言っているんだったらお前1人だけで行って来いよ……」
あろえ「え!?……それはちょっと……」
與鷹よたか「それはちょっと……じゃないだろ……全く……はぁ……ぱっぱと行くぞ……」
あろえ「はい」
ザッザッザッザッ
歩みだす2人……
……樹海きうみ海洋研究所……そこには一体どんな魔手が待ち構えているのだろうか……


続

前の話へ 戻る 次の話へ